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花園女子旅レポートvol.5|奥花園の隠れ家を訪ねて【小樽通2025秋号】

2025.09.26

プハー

前回の小樽通夏号の取材(6月)の終わり、私たちは地元常連さんで賑わう焼き鳥屋さんで焼き鳥とビールを楽しんで、お店の周りをふらりと歩いていました。

花園銀座商店街の奥の方、いわば、「奥花園」とでも呼べるようなエリア。(勝手に命名)
どこからか聞こえてくる音楽やお肉の焼ける匂い、スイーツの看板…

「花園銀座商店街の奥の方にも、まだまだいいお店がありそうだね!」

幼馴染ちゃんとそんな話をしながら、次回はこのエリアをもっと探検してみようと約束したのでした。

そして9月、その約束を果たすべく、今度は南小樽駅を起点とした花園銀座商店街の奥、「奥花園」の隠れ家探しに出かけることに! 今回も幼馴染ちゃんと一緒に、新しい花園の魅力を求めて歩いてみました。

左がわたし、右が幼馴染ちゃん。今回は南小樽駅からスタート!



今回のスタートは、南小樽駅から。
堺町通り商店街に向かうと思われる旅行者の皆さんと一緒に坂を下っていきます。

歩き始めると、夏らしくひまわりが咲いている公園があったり、映えそうな高架下の壁を発見したり、のんびりお散歩しながら花園の方へ向かいます。

南小樽から花園の方へ向かう坂は結構急な登り坂!
汗をかきながら、お気に入りのプリン大福を頬張って坂を頑張って登りました。
小樽を歩くと足腰が鍛えられますね。。。

歴史を感じる高架下、小樽は何気ない風景も絵になるな〜

アンデリスさんのプリン大福、プリンがまるまる求肥に包まれていて、もちふわ感がたまりません

そして坂を登りきった先で、カフェメニューの看板が目に止まりました。

スイーツ摂取したい気持ち…!

どこからか心地よいギターの音色が...
音に誘われて、ついつい足がお店の方へ向かってしまいました。

この奥からギターの音が聞こえる…!

店先のスイーツメニューとギターの音色に誘われて入った「K.cafe」さん。
店内はログハウスのような木調の居心地のよい空間。ピアノやギターが置かれています。
音楽好きな人たちが静かに集まる隠れ家のような場所でした。

ギターやピアノがあって、木のぬくもりを感じる居心地の良い空間

外で聞こえていたギターは、たまたまイチゴの納品に来ていた余市町のイチゴ農家さんがギターの練習をされていたそう。

「お客さん来たから…」と店主さんが声をかけてくれましたが、
とても素敵なギターの音色だったので、特別にそのまま即興で弾き語りしていただきました。

また、たまたまギタリストのお客さんもいらっしゃったことから、特別の特別に、素晴らしい演奏も聞かせていただきました。(私たちのリクエスト曲を即興で!すごい!)
お客さんたちとの楽しいおしゃべりとギターの音色にとっても癒されました◎

余市町のイチゴ農家さん 「真夏の果実」の弾き語りすてきでした!

せっかく農家さんがいらっしゃるので、余市産のイチゴを使ったメニューを頼むことに。

「イチゴのメニューだったら、今日はワイルドストロベリーハーブティーですね!」とのことで、
ワイルドストロベリーハーブティーとガトーショコラ、余市産プルーンタルトをセットで注文。
ケーキは日替わりで、日によっては、余市産イチゴを使ったケーキもあるそう。
食事メニューも充実していて、とても美味しそうでした。

ワイルドストロベリーハーブティーとガトーショコラ、余市産プルーンタルト

ワイルドストロベリーハーブティーは、あまずっぱい香りと優しい味わいで、すっきりとした飲み心地。爽やかな風味がケーキとよく合います。
セットで注文したケーキも絶品で、新鮮な余市産プルーンを使ったタルトは、プルーンがごろっと贅沢にのっていて、プルーンの酸味がクリームと相性ばつぐん。
ブラウニーはしっとりと甘すぎず、大人の味わいでハーブティーにもよく合いました。

ギターの音色と合わさって、なんとも贅沢で特別な時間でした

こちらのカフェは、毎週第1日曜日に定期ライブイベントを開催したり、オープンマイクなどのイベントも開かれているそう。イベント情報はインスタグラムでチェックです◎

私たちがおしゃべりしながら、スイーツと音楽を楽しんでいると、楽器を背負った方々が…
今日の夜はライブがあるとのことで、そのリハーサルにいらっしゃったそう。

ちなみにイチゴ農家さんは前節を担当されるそうでした。(なんでもできる方だ!)
みなさん、音楽談義に花が咲いていました。

ゆったりとした落ち着いた空間で、音楽を愛する人たちが自然に集まる温かい雰囲気。
これが「奥花園」の魅力なのかも…

●K.cafe
住所:小樽市花園3丁目3−3
営業時間:10:00–19:00
定休日:月曜日(祝日やイベントの場合は火曜定休日)
Instagram:@k.cafe_otaru



甘いものを堪能した後は、ごりっと中華を食らおう!ということで、「中国料理 幸成丸」さんへ。

幸成丸さんは、本格中華を求める地元の中華好きが通うお店。
ちょっと奥まった建物の1階にあるので、見逃さないように注意です!

「中国料理」の看板が目印!

店内はひろびろとしていて、カウンターとテーブル席があります。

店主さんは、札幌の有名ホテルや四川飯店系列のお店で修行してきた、中華一筋の料理人さんとのこと。

中国料理愛の深い店主さん

「調味料の調合から全部自分でやってますし、中華鍋の種類、鍋の振り方まで、ずっと自分がホテルや飯店などで学んできた技術で料理をつくってます」と店主さん。

ここまで本格的に中国料理を味わえるお店は市内でも少ないそう。

私たちがオーダーしたのは店主さんいちおし、麻婆豆腐とカニチャーハン。

職人技が光る麻婆豆腐。ランチではセットでも提供。

麻婆豆腐は、辛すぎず香辛料の深い香ばしさとぴりっとしたしびれが病みつきになる味!
ご飯がもりもり進みます!
カニチャーハンも一粒一粒がパラパラで、カニの旨味がご飯全体に行き渡っています。

カニチャーハンはスープとサラダがセットでつくので、お腹も心も大満足!

カニの旨みが口いっぱいに広がるカニチャーハン!

「四川担々麺もおすすめで、手作りのこだわり辣油を使ってるんです。今度はぜひ四川担々麺を食べに来てください」と店主さん。

「次は絶対四川担々麺を食べにきます!」と約束するわたしたちでした。

そしてこっそりと「メニューは実は2枚あってね…」と…

通常メニューの奥に隠れていた秘密の特別メニュー

なんと特別メニューというものがあり、フカヒレなどの高級食材の料理も◎

リーズナブルに本格中華を食べられるので、ぜひお試しを!

お店の壁には、店主さんお手製の写真付きメニューが並んでいます。

「お客さんのリクエストに応えているうちに、メニューがたくさんになっちゃって…」とここに貼ってあるのは一部だそう。

まさに、地元の中華好きに愛され、中華好きが通う「奥花園」の隠れ家でした。

幸成丸の公式Xでは、店主さん(ジャッキー憲さん!?)がお料理の写真をたくさんアップされています。
どれも美味しそうなので、ぜひ見てみてくださいね!

中国料理 幸成丸
住所:小樽市花園3丁目4-9
営業時間:11:30〜13:30/17:30〜22:30 ※日・祝は夜の営業のみ
定休日:水曜日
公式X https://x.com/QKGp9gT1TwAaoA8



今回の奥花園散歩で感じたのは、花園の奥深い魅力。
観光でにぎわうエリアから少し足を伸ばすと、好きな人たちが静かに集まる隠れ家のようなお店たちがありました。

音楽を愛する人たちが自然に集う「K.cafe」さん。

本格中華を求める地元の人たちに愛される「中国料理 幸成丸」さん。

好きなものを追求する人たちが集まる「奥花園」には、また違った温かさと深さがありました。

坂道を登った先にある隠れ家を見つける楽しさ。
これも花園散歩の新しい魅力です。

<本日のレポート>
○ 「奥花園」には観光地とは違う、好きな人が集まる隠れ家的なお店がある
○ 音楽好き、中華好きなど、それぞれの「好き」を追求する人たちのコミュニティがある
○ 観光地のにぎやかさとは違う、静かで深い魅力を持つのが「奥花園」の特徴◎
(勝手に名付けた「奥花園」定着しないかな〜)



花園女子旅レポートシリーズはこちら
vol.1|ドラマのあるまち小樽・花園をめぐる女子旅レポート
vol.2|ナイトツアー探検記
vol.3|お昼の花銀通り編
vol.4|しあわせの味を届ける、花園のスイーツ職人たち



小樽通編集部 まつださおこ

幸小→長中→潮陵の小樽っ子(今は札幌在住)
大学ではデザインを学んで、小樽のまちづくりに関わったことがきっかけで、今は地域コミュニティや観光などをテーマにしたまちづくりの仕事をしています◎
最近は、仕事の出張先でぬい活をしたり、幼馴染ちゃんとコナンを追ったり、マダミスしたりするのが楽しいです。



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