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※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。
「小樽・花園」と言えば、小樽の昔からある飲み屋街。
観光地となっている寿司屋通り程近くに「花園銀座商店街」通称“花銀”があり、その路地にはスナックやバーが立ち並んでいる飲み屋街があります。静かに輝く花園の飲み屋街のネオンは素敵なドラマが始まる予感がしてきませんか?
今回は、花園を愛する人たちと花園をめぐります。
花園探索 再び
前回の花園めぐりから少し時間が経ち、夜の寒さが少しずつ本格的になった季節、私たちはまたまた小樽駅前におりました。
今回は、花園のスナックのママさんたちなどから直接花園を案内してもらえると聞き、また幼馴染ちゃんと待ち合わせして花園探索に繰り出したのでした。
ディープでレトロな飲み屋街へ
花銀通りの緩やかな登り坂を歩き、高架下と交わるあたりが夜のまち花園の目印。まず「嵐山新地」と書かれたレトロなゲートがお出迎え。
この小路「嵐山新地」は嵐山通りにつながる中路で、吊られた赤い提灯もレトロな雰囲気。
狭い小路にもお店がいくつもあり、迷子になったみたいでわくわく。
飲み屋さん以外にもスイーツ店のような気になるお店も発見…今度行ってみたいな。
花園にはこんな狭くてあやしい路地がたくさんあるので、思い切って気になる路地に飛び込んでみるのもおすすめ。
新鮮な道産食材をお腹いっぱい楽しめる 和dining颯楽さんへ
腹ごしらえは嵐山新地にある「和dining颯楽」さん。
道産食材を使った、旬の料理を取り揃えたお店。
お刺身やカニ、カキなどの海産物をメインにいただきました。
和dining颯楽さんは、1階はカウンター、お座敷席があり、2階は掘りごたつ式の個室を完備。シーンに合わせて楽しめます。今回は道産の海産物をメインに楽しみましたが、実は鹿児島県産地鶏もおすすめのお店。日本酒の種類も豊富で、お料理とお酒のペアリングも楽しめるとのこと。これはまた来るしかないですね!
●和dining颯楽
北海道小樽市花園1丁目8-20
電話 0134-33-3775
スナックママさんたちと花園散策
お腹が満たされたところで、花園のスナックのママさんたちと合流。
ママさんたちがお仕事の合間に一緒に花園を歩いてくれるというなんと贅沢な時間…
前回わたしたちがお邪魔した「スナックkirara」のゆうこママとも再会!
▷Webマガジン小樽通2024秋号 ドラマのあるまち小樽・花園をめぐる女子旅レポート
〇嵐山新地
嵐山新地はカクカク曲がった道が特徴で、細い路地に迷い込んでしまったような雰囲気!路地裏好き(?)にはたまらない。
〇嵐山通り
◯花銀通り
花園銀座通り(通称花銀通り)は、寿司屋通りから公園通りまで300mほどある商店街。
歴史ある洋菓子店やお団子屋さんがあったり、小樽といえばのかまぼこ屋さん「かま栄」の店舗もあり、昼間は小樽市民の買い物スポットです。
花園の飲み屋街は、花銀通りから続いていることから、夜に繰り出す大人たちのゲートにもなっています。
「花銀通りもシャッターが増えてきてしまったけれど、昔から頑張ってるお店、美味しいお店はたくさんあるし、新しいお店もできてる。花園の楽しさをもっとたくさんのお客さんに知って来てもらいたいね」とママは話してくれました。
〇公園通り
花園の通りの名前の秘密
ママさんたちと歩いていると、ところどころに小さな看板があるのを発見。
実は花園は通りのほとんどに名前がついているとのこと。
特に花銀通りから国道5号に抜けるような大きな通りは、「嵐山通り」「花間栄通り」「スパル通り」などと呼ばれ、地元のタクシーも名前でどの通りかわかるくらいです。
昔「スパル座」という映画館があったから「スパル通り」、花銀通りにあるかまぼこ屋さん「かま栄」の横の通りだから「花間栄通り」。
通りの名前から、まちの歴史や暮らしを感じることができます。
見つけた小路の名前は「小川小路」、小路の名前はたくさんあり、「隠れ家小路」や「潮銀座小路」なんていうのもあるそう。花園に通う誰かの隠れ家があったのか、小樽の銀座のように華やかな道だったのか、それぞれにどんな思いが込められているのかを考えるのも楽しいですね。
花園スナックをちらっと覗き見…
ママさんたちとの花園散策も終わりに近づき、それぞれのママさんのスナックに立ち寄らせていただくことに。どのお店も個性豊かで、雰囲気もまるで違う花園のスナック。ただ、どこのママさん、おねえさんもお美しくて見惚れました(本当!)
◯華婉
実は、前回の花園めぐりで迷子になったときに華婉ママさんに助けてもらっていました。広くて明るい店内は、大人数でもゆったり入れます。
明るくて広い店内、ママさんもおねえさんたちも美しくて優しくて眩しい〜
華婉
北海道小樽市花園1丁目12-4
第3とみたビル1F
電話 0134-22-8633
◯kirara
前回の花園めぐりで訪れたスパル通りにあるゆうこママのお店に再度来店。
「前も来たからもういいしょ〜?」とゆうこママ。
まるでホームに帰ってきたような安心感というか、ほっとする感じは唯一無二です。
なんかもう「ただいま」って言いたくなる!
Kirara
北海道小樽市花園1丁目9−7 DAISUビル 2階
電話 0134-33-4100
◯Rien
Kiraraさんと同じスパル通りにあるスナックRien(リアン)さん。
カウンターと仕切りで区切られたボックス席もあり、この日のボックス席はお仲間でわいわい楽しそうな声が聞こえました。
セクシーなおねえさんにドキドキなわたし
Rien
北海道小樽市花園1-9-5
第2二塚ビル 1F
電話 0134-33-0010
◯PASSPORT
最後はこちら、花間栄通りにある「PASSPORT」さん。
こちらはなんと言っても最大60名収容可能な、広くスタイリッシュな店内が印象的。
PASSPORTさんで少しお酒とおつまみをいただくことに。
そろーり…スナックのドアを開けるのに慣れてきた気がする
PASSPORT
北海道小樽市花園1丁目9-28
ダイワビル1F
電話 0134-27-2025
ビールとお菓子をつまみながら、幼馴染ちゃんとスナック談義。
「でもさ、スナックいろいろ巡ったけど、やっぱり初心者がスナックで楽しむためのハードルは予算感がわからないことだよね」と話していると、今回同行してくれていた小樽観光協会の“花園通”の方が答えてくれました。
スナックも今は明朗会計のところがほとんど。小樽観光協会のナイトインフォメーション(サンモール一番街 おたる屋台村レンガ横丁のそばにある夜のまち初心者の心強い味方!)で実施しているナイトガチャ(ガチャを引くとおすすめのスナックやバーが紹介される企画)では、初心者でも安心して飲めるところを紹介しているんだよ。
「“花園通”さんが思う、花園で飲むことの楽しさはなんですか?」
やっぱり安く楽しく飲めることだね。馴染みの店ができるともっと楽しいし。
俺なんかほとんど毎日来ちゃってるもん。笑
さっき、kiraraに行ったときに思った"「ただいま」って言いたくなるような気持ち"が、お店の数だけあるのでしょう。花園に立ち並ぶスナックの扉の中には、ママたち、常連さんたちそれぞれの花園愛があって、小路や横丁の一つ一つに名前をつけたように、お店一つ一つのサインに明かりを灯してきたのかもしれません。
まだ2回しか行ってないけど、まだ2回しか行ってなくてもそう思わせる何かがあるのが花園のスナックなのかも。なんて考えていたら、あっという間に札幌行き最終電車の時間。
2回目の花園探索は、花園を愛する人たちと出会い、花園を愛してきた人たちの足跡を感じる旅となりました。今回めぐったお店や通りをご参考に、小樽に来た時はぜひ「◯◯通りの◯◯まで」とタクシー運転手さんに伝えてみてください。
きっと「お、お客さん、“小樽通”ですね」と思ってもらえるはず。(たぶん)
小樽・花園をめぐる女子旅レポートまとめ〜初心者編
◯花銀通りのアーチをくぐって、花園へのワクワク感を高めよう。花銀通りを登るときから花園を楽しむ気持ちが大切。
◯思い切って路地裏に迷い込もう。狭い路地裏を進んでいくと自分だけのお店に出会えるかも。明るいネオンが照らしてくれるはず。
◯通りの名前を探してみよう。花園を愛した誰かがつけた通りの名前には、まちの歴史や個性、想いが込められているはず。どんな意味があるのか考えてみるのも通ですね。
◯花園のスナックは個性豊か、大きいお店から小さいお店、ほっと落ち着くお店から華やかなお店、スタイリッシュなお店まで、その日の気分や予算で選んでも楽しい。お店を選びきれないときはナイトインフォメーションに相談しよう。