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【小樽通2024秋号】ドラマのあるまち小樽・花園をめぐる女子旅レポート

2024.09.25

※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。

「小樽・花園」と言えば、小樽の昔からある飲み屋街。
観光地となっている寿司屋通り程近くに「花園銀座商店街」通称“花銀”があり、その路地にはスナックやバーが立ち並んでいる飲み屋街があります。

静かに輝く花園の飲み屋街のネオンは素敵なドラマが始まる予感がしてきませんか?
美味しい食事とお酒、楽しい出会いを求めて、小樽出身・札幌在住の幼馴染女子2人で花園をめぐります。

花園めぐりスタート

近年の北海道らしからぬ暑さも和らいできた9月某日、私と幼馴染の友人は地元・小樽駅前に立っていました。
時刻は18時、快速エアポートに乗れば19時前には札幌駅に着いて、いつものチェーン店の居酒屋で食事もできる時間。

しかし、今日はいつもと違います。これから私たちは小樽の魅惑のナイトスポット「花園」に繰り出すのです。

子どものころ、たまに夜遅く帰ってきた父や母が「ハナゾノで飲んできた」とほろ酔いながら話す様子から、楽しい時間を過ごしたんだと子どもながらに感じていました。そんな大人が楽しむナイトスポット「花園」を大人になった今探索し、地元・小樽の新たな一面を見てみたい。

ということで、私は同じく札幌在住で小学校から一緒の幼馴染(もちろん小樽っ子)と合流し、花園に向かいました!

左が幼馴染ちゃん、右がわたし

遡って30分前。

小樽駅の鐘で景気付け、
むかい鐘っていうんだこれ!

作戦会議をするならレンガ横丁で

いきなり花園に突撃しても、結局何にも辿り着けないことは避けたいので、サンモール一番街にあるおたる屋台村レンガ横丁でまずは作戦会議。

屋台で買ったものを奥のテーブルで食べられる

レンガ横丁は、屋台が立ち並び、赤い提灯やのれんがレトロな雰囲気を醸し出しています。屋台には「おでん」「焼き鳥」「ジンギスカン」など魅力的なメニューが目に入り、「もうここで食べてもいいのでは?」なんて誘惑を振り払い、細い路地を進みます。

奥にはテーブルとベンチがあり、ここは自由に座ってよく、周りの屋台で購入したものをここで食べたり飲んだりすることもできます。席料なしで気軽に利用できるため、今回のようなちょっと座って次の行き先の作戦会議をしたい時や待ち合わせにもぴったり。とりあえず買ったビールを片手に、しばらくお互いのスマホと睨めっこし、花園でまずは食事ができるお店を探した。

が、花園は思っていたよりもたくさんのお店があり、googleや予約サイトの口コミを読み漁っても時間が経っていくだけで、優柔不断な私たちにはお店を選びきれなかった!

夜の小樽観光の心強い味方!小樽観光協会ナイトインフォメーション

小樽のお店は小樽のプロに頼むのが一番。レンガ横丁の入り口にあった夜のお店を案内してくれる小樽観光協会ナイトインフォメーションで相談しよう。

食べたいものや好きなお酒の種類などから、おすすめのお店を教えてくれます。さらに、お店の予約までしてくれるそうでとても心強い!

頼もしいナイトインフォメーション
PCのデータベースを見てみたい

スナック・バーを選ぶヒントになる無料ガチャ
運命のお店に出会えるかも

小樽観光協会ナイトインフォメーション
 サンモール一番街 おたる屋台村レンガ横丁 入口前



親子三代で営む人気店 柳助さんへ

ナイトインフォメーションでお店を紹介してもらい、都通りを通過して、花園銀座商店街へ。

花銀の高架下を路地に入ると、提灯やネオンの看板が輝く花園の飲み屋街に入ります。

ネオンや行灯が個性豊かで楽しい 
こんなにお店があるんだ!

目的地は「柳助」さん、親子三代で営業している地元のお客さんにも人気の居酒屋さんで、「なめたガレイの唐揚げ」が人気メニュー。

もともと高架下にあったお店が昨年移転したそう。
そして、「あるもの」が絶品と聞きわくわくしながらいざ入店!

「北の四季をたらふく」というコビー最高じゃないですか

とりあえずビール!おいし!

人気のなめたガレイの唐揚げは骨も全部食べられる、おいし!

三代目が選んだこだわりの日本酒も楽しめる

そして、お目当てのものは…おかみさんの「梅漬け」

添加物を使っていない塩と梅だけの濃厚で甘酸っぱい梅は、おつまみとして食べるのはもちろん、焼酎に入れて潰してから飲むとほどよい塩味でお酒が止まらない逸品!

まんまるで大きい梅漬け、干してないから梅干しではないそう

お肌ピカピカで若々しいおかみさんから、30年前に一人でお店を開いたときのお話や梅漬けのこだわりなどのお話もたくさん聞かせてもらいました。

そしておかみさんこだわりの梅漬けはテイクアウトが可能!お家でも美味しい梅漬けが楽しめます。

この日も柳助さんはお客さんでほぼ満席。予約必須のお店です。狙い目は17時頃からの早い時間と20時頃から遅めの時間とのこと。柳助さんで早めにご飯を食べて、ゆっくり2軒目も楽しむのもいいかも!

おかみさんと二代目、仲良しなご家族でした

●柳助
北海道小樽市花園1-6-6
電話 0134-23-0557
三代目がやっているInstagramもチェック!



遭遇!“小樽通”の大塚さん

さて、お腹がいっぱいになったところで、花園のネオンの中を歩いていると若者も入りやすそうなおしゃれな喫茶店やバーも発見。花園って意外とカジュアルに楽しめるのかも?なんて思いながら歩いていると、レトロな赤提灯の中から陽気に近づいてくる人影が。

なにしてんのー

たまたま、昔からお世話になっている“小樽通”、大塚さんと遭遇し、花園探索の案内人として同行してくれることに。

心強い味方と合流したところで、花園に来たならやっぱりスナックに行きたい!
できれば、かわいいママと楽しくおしゃべりができるスナックに行きたい!



気さくで可愛らしいママと楽しいひと時を スナックkiraraへ

大塚さんが、かわいいママがいるスナックに行きたいと言う私たちを連れてきてくれたのは「スナックKirara」さん。

スナックKiraraさん!わくわく

スナックのドアってどうして重たくて開けにくい雰囲気になっているのでしょう?ドキドキしながらKiraraさんのドアを開けます。

ちょっと緊張しながら入店した私たちを愉子ママが明るく出迎えてくれました。かわいい!

スナックKirara 愉子ママ 
気さくで可愛らしいママでした

愉子ママは「愉快な子になるように、愉子って名前になったの」と話してくれ、美味しいお酒と楽しいおしゃべりにすぐに打ち解けました。

飲み放題は席料(チャージ料)込み4,000円で、飲み放題メニュー以外を飲みたいなら席料は2,000円+ドリンク料金となるそう。初心者は飲み放題がおすすめ。

スナックの作法や料金形態も知らない私たちにも、丁寧に教えてくれました。カウンターが10席とボックス席もあり、店内もきれいで落ち着く雰囲気。一人でも来れそうかも。

連れてきてくれた大塚さんありがとう!かんぱい!

さらに、愉子ママは小樽の伝統的な太鼓、潮太鼓の名手で、お父さんの代から親子3代で潮太鼓の打ち手として活躍されているお話を聞かせてもらいました。
小樽港に豪華クルーズ船が入った時は、潮太鼓を披露しておもてなししているのだそう。船のデッキからお客さんに喜んでもらうのが嬉しいと笑顔で話してくれました。

他にも愉子ママの子どもの頃のお話や家族の話など、愉子ママの波乱万丈な経験も聞きました。常連になって人生相談とかしてみたい。

お店の常連さんも話しかけてくれて、ワンちゃんの写真を見せてくれたり仲良くなりました



名残惜しいけどタイムリミット

美味しいお酒と楽しいおしゃべりは時間を忘れさせます、あっという間に23時前に。
小樽発札幌行きの最終電車に乗るにはもうタイムリミット…
愉子ママと大塚さんにお見送りしてもらいながら、今回の花園めぐりは終了。

今回の花園探索、0次会にぴったりなレンガ横丁から始まり、1軒目の柳助さんは地元住民に愛される小樽ならではのご馳走を楽しめるお店、2軒目のスナックKiraraは小樽の伝統・潮太鼓と、親子3代に渡って小樽のおもてなしの心を大切に受け継いで来た方々との出会いがありました。

2人で札幌行きの電車に揺られながら愉子ママの「夜のまちは、毎日ドラマがあるの」という言葉を思い出しました。

「“花園”が積み重ねてきたドラマをもっと知りたい」なんて思いながら、地元・小樽の知らなかった一面と花園の奥深さを感じ、帰路につくのでした。

出会ってくれた花園の皆さん、
ありがとうございました!

スナックKirara
 北海道小樽市花園1丁目9-7 DAISUビル2階
 電話 0134-33-4100



小樽・花園をめぐる女子旅レポートまとめ〜初心者編

◯おたる屋台村レンガ横丁は屋台で買ったものをベンチ席で持ち寄って食べられるので、0次会にしたり、待ち合わせなどにもぴったり。気軽に立ち寄ってみよう。

◯小樽観光協会ナイトインフォメーションの安心感が半端ない。夜の小樽観光の心強い味方なので、まずは相談してみるとよし◎

◯メニューのこだわりやお店のことを聞いたり、お店の方とのコミュニケーションも楽しめると、より食事やお酒が美味しくなる!(もちろん忙しいときは応えられないときもあり)

◯花園のスナックは安心して飲めるお店が多く、しつこい客引きもないので、ネオンや行灯が並ぶレトロな街並みをぷらぷら歩きながら、ピンとくるお店を選ぶのも楽しい。

◯地元の常連さんとの出会いも積極的に楽しんだもん勝ち。ネイティブ小樽弁や小樽のカルチャーを感じながら、ローカルな空気に浸ろう。