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ご当地ビールの醸造所が全国各地に誕生した1990年代。この北海道にも多くの醸造所ができ、小樽の街にも生まれました。今回はその小樽のビールとブリュワリーについてご紹介します。
■ 本物のビール造り その原点
『ビール純粋令』
ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする
1516年、バイエルン公国(現在のドイツ南東部バイエルン州 州都ミュンヘン)において、バイエルン公ヴィルヘルム4世によって制定された法律です。(※酵母使用許可が加わったのは1556年)
現在でもドイツ国内の醸造所の多くは、ビール純粋令に従ってビールを造り続けており、500年近く経った今も品質と伝統を守り続けています。
小樽のブリュワリー「小樽ビール」は、250年以上前のドイツの小さな醸造所の伝統的な精神と技術を再現し、現代に受け継いでいます。
「小樽ビール」が伝統的な醸造法にこだわる理由はただひとつ。現代の大量生産されるビールよりも品質の高いビールを造ることができるからです。
「小樽ビール」はこの旧き良き伝統的醸造技術と醸造精神にこだわり続けています。
■ 伝統の醸造法
仕込釜の中に粉砕された麦芽と湯を入れ加熱することで、麦芽自らの酵素作用による糖化を促します。この温度管理が非常に重要な工程を「小樽ビール」では「デコクション醸造法」と呼ばれる伝統の製法で行います。温度計がない時代の醸造法。焙煎モルトや添加物を使用せずとも口あたりが良く、深みのある豊かな味わいが自然に生まれます。
また、他のビールメーカーが行っていて、「小樽ビール」が行わないこと。それは熟成したビールから酵母を取り除かないことです。酵母を残すことでビールの栄養素が高まり、そしてビールにコクを添えるとともに炭酸ガスを抜けにくくする働きがあります。つまり、コクがありリッチでクリーミーな泡立ちのビールが生まれるのです。
■ 小樽倉庫No.1
小樽運河倉庫にある「小樽ビール・小樽倉庫No.1」。醸造所にビアパブが併設されており、ビールを飲みながら食事ができる素敵な空間です。店内中央には大きな仕込釜が稼働しています。飾りではなく現役の仕込釜です!
ピルスナー(左): 新鮮なアロマホップをふんだんに使用。華やかな香りとスッキリとした飲み心地が特徴。
ドンケル(中): カラメル麦芽のなめらかな風味を強調し、クリーミーでコクのある味わい。
ヴァイス(右): 良質な酵母の働きから生まれるフルーティな香りが個性的。
「ビール純粋令」と伝統の醸造法から生まれる、誰にも似ていない 無添加オーガニック、それが「小樽ビール」です。
お料理に合わせたり、飲み比べてみたり、楽しみ方はいろいろ。美味しいビールを是非ご堪能ください。お土産にもぴったりですよ!
『小樽ビール醸造所・小樽倉庫No.1』
・マイクロブリュワリーパブ(醸造所併設パブ)11:00~23:00 無休
・醸造所見学 無料 予約不要 毎日1時間に2回
住所: 〒047-0007 北海道小樽市港町5-4 小樽運河倉庫群
TEL: 0134-21-2323
『小樽ビール銭函醸造所』
・醸造所見学 有料 要予約
住所: 〒047-0261 北海道小樽市銭函3-263-19
TEL: 0134-61-2280(小樽ビール代表窓口)
『小樽ビール公式WEBサイト』
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