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【月刊小樽自身2023年1月号】シリーズ百年企業 美味しさの秘密を探る!小樽の地酒・田中酒造

2022.12.25

※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。


2022年8月1日で、小樽に市制が布かれて100年!
小樽市制100年にちなんだ、小樽市内の100年企業紹介シリーズ第5弾。

お正月ですから、日本酒を飲む機会も増えるのではないでしょうか?ということで今回の百年企業は、表紙にもご登場いただいた田中酒造さん!
北海道には現在酒蔵が13件あり、小樽で唯一の存在です。歴史から現在の取り組みまでご紹介します。



田中酒造の歴史

 1899年   小樽運河に近い色内町(現本店所在地)にて創業。
焼酎とみりんの製造から事業を開始。銘柄名は『宝川(タカラガワ)』。
創業者は、岐阜県大垣市出身の初代・田中市太郎。
 1923年 清酒(日本酒)の製造を始める。
 1944年 戦時体制下、国策により酒類製造の休業を余儀なくされ、販売のみで事業を継続する。
 1955年 3代目・市太郎が苦難の末に酒の製造事業を復活させる。
 1956年 家業を改組して田中酒造株式会社を設立。
 1988年 3代目の急逝により、田中一良が4代目として家業を継承する。
 1989年 『観光造り酒屋事業』をテーマに掲げて、本店を観光客向けに改築する。
 1995年 製造場も観光客向けに改造して、見学製造場『亀甲蔵(きっこうぐら)』と名付ける。
 2019年 創業120年を迎え、年間の来店観光客数が25万人を超える。
 2022年 小樽市より小樽市長寿企業表彰を受賞する。

かつての本店の様子。右側にあるのは樽でしょうか。

かつての本店の様子。

現在の本店。



代表銘柄「宝川(たからがわ)」について教えてください!

ラインナップも豊富な代表銘柄「宝川」。美味しさの秘密や、製法のこだわりを教えてください!

(田中酒造の方より) 創業時には、北海道で、そして小樽で宝物の様に貴重とされた日本酒。初代・市太郎は、この清酒をたくさん造って、川の流れの様にお客様にお届けし、飲んでいただきたいと願い銘柄名を『宝川』としたと伝わっています。当時のキャッチフレーズは、『飲み良いお酒・宝川』でした。

現在は、『北海道産米100%使用』と『造る日本酒は全て純米酒』をモットーに北海道小樽市の地酒であることにこだわって製造をしています。北海道の米は、年々、品質が向上しており、酒の品質もどんどん高くなっています。また日本酒の原点は純米酒であると考え、北海道の米と水だけで酒を仕込むことに強くこだわって、全て純米酒に製造しています。

北海道の寒冷な気候風土を活かしているので、全体的には、飲み飽きしない淡麗で爽やかな酒に仕上がっています。特に小樽の名物料理であるお寿司を食べるときに飲んでいただくイメージで酒を仕込んでいます。



おすすめを教えてください!

(田中酒造の方より)お奨めの一本として、今回は純米吟醸酒 小樽美人(おたるびじん)を挙げさせていただきます。ニセコ町産の酒造好適米を使い、どなた様にもすっきり爽やかで飲みやすい味に仕上げています、やや甘口なので、特に女性に人気の一品です。



ユニークな取り組みの秘密は?

田中酒造さんと言えば、「日本酒」という枠組みを超えた季節にちなんだイベントを、頻繁に開催されています。こういった取り組みはどういう理由から行っているのでしょうか?

(田中酒造の方より) 田中酒造の酒は、お客様に『愉快で楽しく』飲んでいただきたいと願っています。酒造会社ですが観光の造り酒屋でもありますので、『エンターテインメント』の提供に積極的に取り組んでいます。今はコロナ禍の中ですので大々的な開催はできませんが、今まで大晦日にはカウントダウンイベントの『ゆく酒くる酒』、春には田中酒造のひな祭り、秋にはおたる秋の味覚市など毎月イベントを実施して、お客様に楽しんでいただきました。

2022年のひな祭りの際の店内。
お雛様が飾られています♪

(田中酒造の方より) 新型コロナの感染の心配が無くなったら、順次、イベントを復活させてお客様に楽しんでいただける様、現在も準備を進めております。
お正月三が日、亀甲蔵では『幸運ガラポン』、『開運ジャンボおみくじ』などのイベントを開催する予定です。



田中酒造さん、ありがとうございました!お酒造りや取り組みの裏側を知ることができました。亀甲蔵では製造所見学も行っていますから、小樽にお越しの際はぜひ観光で、お買い物で田中酒造さんを訪れてみたいですね!



田中酒造 本店

小樽市色内3-2-5
TEL:0134-23-0390

田中酒造 亀甲蔵

小樽市信香町2-2
TEL:0134-21-2390
製造所見学はこちら



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