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【月刊小樽自身2022年12月号】ベテラン小樽市民が推す 花園エリアのおばんざい召し上がれ

2022.11.25

※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。


ベテラン小樽市民Tさんとは?
以前、取材のために花園スナックを案内してくれたり、記事作成に当たっておすすめのお店を紹介してくれたり、はたまた連れて行ってくれたり…。月刊小樽自身編集部にいつもアドバイスをしてくれる夜のお店を長年渡り歩いているお方です。
今回そんなベテラン小樽市民Tさんが満を持して執筆!
夜21時以降も食事をできる花園のおすすめのお店を紹介してくれます!

ベテラン小樽市民Tさんが登場した記事はこちら↓
【月刊小樽自身2022年5月号】小樽のすすきの?花園のスナック突撃体験記(初心者編)🌙



はじめに

「海・港の都市 小樽」なので、新鮮な刺身や焼き魚が美味しくて日本酒のアテには最高だし、焼鳥屋さんやシメで焼肉のタレにスープを加えて飲む焼肉屋さんもビールとセットで大好きです。
一方で、カウンターの上に煮物など「おばんざい」メニューが日替わりで並ぶ居酒屋や、家庭料理メニューがあるお店も、デパ地下の食品コーナーのように食べたい欲求が刺激され好んで利用しています。

「おばんざい」メニューのお店を紹介してみてはどうかと『月刊小樽自身』編集者にアピールしていたら、思いのほかリアクションが薄く、結果は得意分野なら自分で取材せよ!との指令。
【編集部より:そんなに命令口調じゃないですよ(笑)いつもありがとうございます!】
アピールしたので引き下がれず、あくまでも取材を目的に数店まわることにした。

そこで改めて「おばんざい」を辞書で調べてみたら、京都の家庭の日常的なおかず。お総菜。とあったため、今回は“お惣菜”メニューに加え、特に宿泊されるお客様から問合せが多い夜21時以降も食事ができる居酒屋を紹介することにします。



味処 かまわぬ

女将さんと息子さんの2人で切り盛りしているお店です。
息子の雅之さんが全国各地に修行に出ると、女将さんの手料理“おばんざい”メニューが増えるとのこと。
通常は、料理担当が雅之さん。旬の刺身や天ぷら、酢の物、玉子焼き、コロッケやザンギ、タコザンギなどの揚げ物のほか、おにぎり、納豆スパゲティなど食事がメインとなるメニューが用意されています。
飲み物は、ビール、日本酒、ワイン、チューハイのほかノンアルコールドリンクなどバラエティの品揃え。
幅広いニーズに対応できる居酒屋で、女将とマサの雰囲気もあり実家で飲んでいる気分になります。

お通しの子和え

海鮮棒寿司

取材日の通しは、おふくろの味“子和え”を懐かしい~と、まずは生ビールで美味しくいただく。
次に旬のサンマの刺身とともに地酒「宝川」をオーダー。上手そうな料理とお酒にすぐに手が伸び、刺身を薬味とともに食べ、スッキリした味の酒が合う。
調子づき、いぶりガッコのクリームチーズやキューリのビール漬け等々、つまみ系も味わい、当然アルコール類も共に味わい、取材目的が一人飲み会へ。すっかり料理の写真を撮り忘れた取材初日に反省。

上の写真。店名はこれで「かまわぬ」と呼びます。
由来はメニュー表の挨拶に書いてありますが、女将が日本舞踊を嗜んでいたことからお気に入りの柄の名(和服や手ぬぐいなど)から付けられ、“かまわぬ”の4文字に「あまりお構いできませんが、ごゆっくりしていって下さい。」との意味を込めたそうです。
ゆっくりとお食事とお酒を楽しめる居酒屋であることは間違いない!

住所:花園1丁目6-4 嵐山ビル2F
TEL:050-5890-7065
営業時間:17:30~22:30(L.O. 22:00)
定休日:日曜日
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おうちごはん TARO

明るいママが一人で切り盛りするお店で、取材日の通しは3品。素材や味付けがそれぞれ美味しく、食欲がスイッチオン。
カウンターに並んだおばんざいメニュー「豚チーキムチ油あげ焼」と「鶏レバーの甘辛しょうが煮」に加え、癖になるメニューの「レバーペースト」を久しぶりに会った友人とともにモリモリ食べ、ビールも進む。
続けて寒い季節とともに始まった「おでん」や「たちポン」などなど、芋焼酎とともに美味しくいただく、併せて会話も進む。

料理が上手な理由を聞いたところ、ママが20歳代にスナック経営を始めた際に、お通しを作るために通った料理教室ですっかり料理の魅力にはまったとのこと。
その後、スナックを閉店した後、会社に勤めていた傍ら、料理番組を見ては参考にし、自分独自のレシピも考案して、友人達との集まりの際に披露しながら、自分の料理を食べてみんなが笑顔になってくれることに嬉しさを感じちゃったとのこと。
縁があってこの店の賃貸話が進み、好きになった料理でお客様を喜ばせたいと、勤めていた会社を退職して2020年8月に開店。
確かに毎回、美味しい料理が心と体を癒してくれるお店。
ことわざの“好きこそ物の上手なれ”に納得しながら、今日の料理の選択にも満足して“お会計”。

お酒のメニューもノンアルコールとともに一通り揃っており、数種類の梅酒やソフトドリンクメニューも豊富で、アルコールが苦手な方や晩御飯を目的としての利用も十分満足いただけるはず。
また、おつまみメニューもあるので二次会の利用もOK。営業時間も18時から24時(ラストオーダー23時)なので、21時以降に食事ができる居酒屋利用としてもバッチリ紹介できます。
明るいママの手料理がおススメの店で、コロナ禍の逆風の中、開店し営業を続けている応援したい居酒屋です。

住所:花園1丁目11-24
TEL:090-8906-3141
営業時間:18:00~24:00(L.O. 23:00)
定休日:日曜日、祝日
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たじぺい

店主“真ちゃん”と妻“弥生ちゃん”が、サラリーマンを辞め妻のふるさと小樽に移住し、この店を2010年にオープンして12年が経過しています。
小樽で飲み歩いて数十年の私ですが、若い時にあこがれていた浮世通りの店舗が少なくなったと残念がっていたら、友人に若者が頑張っている店があると誘われて来たのが8年前でした。

当時は、メニューが一枚もので、数種類の美味しい日本酒の店という印象で、若い夫婦のお店が続いて欲しいな~との記憶が最初ですが、今ではメニューが豊富になり、写真のとおり弥生ちゃん手書きの食事メニュー表は三代目となり、かわいいイラスト入りの6枚ものに料理の腕前をともに成長しています。
加えて、当日の仕入れによる「本日のオススメMENU」もあります。

開店にあたり、弥生ちゃんが料理を、お酒が好きな真ちゃんがカウンターでお酒を提供するという役割分担で始めたので、当時のメニューは真ちゃんが好きな日本酒と焼酎に合う料理が基本でしたが、老若男女のお客様のニーズに応えていき、この店の特徴の一つでもある近郊で取った(塩漬けして年中食べられる)山菜料理のレパートリーが増えていきました。
一人や小人数、家族やグループの利用も可能なつまみやおかずの数々を写真のメニュー表を参考に味わって欲しいと思います。
ドリンクメニューは、酒好きの真ちゃんがお奨めの各種アルコール類のほか、多様なお客様に対応するノンアルコールも用意されています。まさに家飲みをしている雰囲気の家庭料理の気軽に寄れる居酒屋です。

住所:花園3丁目9-6 美商ビル1F
TEL:0134-33-0373
営業時間:17:00~23:00(L.O. 22:00)
定休日:日曜日
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紹介した3店は、カウンター席のほかボックス席や小上がりがあり、事前に予約すれば10名程度の宴会料理も対応しています。
コロナ禍で閉店時間が早くなった傾向がある市内の居酒屋さんですが、まだまだ紹介したい店もありますので「21時過ぎでも利用できるお店」をテーマに、次回も紹介する機会を狙ってみたいと思います。