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【月刊小樽自身2022年6月号】無料で食べれる!小樽産ニシン焼1,000尾用意!祝津にしん群来祭り

2022.05.25

※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。


一昨年、昨年と中止となっていた「おたる祝津にしん群来祭り」が、3年ぶりに開催されます!

"にしん焼き1,000尾無料提供"を目玉に、毎年様々な企画で訪れる方を楽しませてくれる「おたる祝津にしん群来祭り」について、実行委員会の方々に直撃インタビュー!開催を控えた今、改めてイベントへの思いや見どころ、苦労話などを伺ってきました。



「おたる祝津にしん群来祭り」とは?

かつてにしん漁で栄えた小樽市祝津地区に再び元気を取り戻そうと地元住民が立ち上がり、多くの方々の御協力のもと、2009年から開催しているお祭りです!

(過去の開催の様子)



第12回おたる祝津にしん群来祭り」の概要

▼開催日程
2022年6月4日(土)~6月5日(日)
各日10:00-16:00

▼開催場所
祝津前浜(Googleマップ
※おたる水族館 駐車場(Googleマップ

▼主な企画
・にしん焼き1,000尾無料提供
・小樽群来そばを楽しむ会 ※先着100食
・浜の石投げ選手権 ※6/4土曜日のみ
・ホタテ釣り体験 ※6/5日曜日のみ
・イソガニ釣り体験 ※6/5日曜日のみ
・祝津海産市場即売会

▼期間中無料公開
・小樽市鰊御殿   9:00〜17:00
・茨木家中出張番屋 10:00〜16:00
【注意】※日和山灯台と旧白鳥家番屋については公開されません

▼お問い合わせ
 小樽祝津にしん群来祭り実行委員会
(茨木家中出張番屋)
 電話0134-26-6160



実行委員長から、皆様へメッセージ!

イベント開催に向けて、実行委員長を務める山岸篤史さんにコメントをいただきました!

まだ感染対策が必要な状況下ではありますので、たくさんの方に来てください!とは言いにくい状況ではございますが、3年振りのおたる祝津にしん群来祭りです。ぜひ!コロナに気をつけながら皆様には楽しんでいただければと思います。
また、当日は、おたる水族館の駐車場が無料となります。にしん御殿や茨木家中出張番屋などの建物も当日は無料で公開しておりますので、群来祭りを十分楽しんだ後は、番屋を巡って歴史を感じたり、海の絶景や祝津の穏やかな雰囲気を楽しんで、1日中満喫していただきたいと思います!



「おたる祝津にしん群来祭り」の舞台裏を探ってみた!

今回で12回目となるお祭りですが、運営の裏側では様々な苦労話や感動秘話があったのでは!?と勝手に想像をした編集部は、関係者に突撃インタビューを試みます。

第1回(2008年)の開催当初から運営に携わっているNPO法人小樽祝津たなげ会の渡部(わたべ)さんに話を伺いました。

たなげ会の渡部さん@茨木家中出張番屋(小樽市祝津)

これまでずっと続けてきた群来祭りが、コロナ禍で2年間開催できず、今回3年ぶりですね。

(渡部さん)
開催できなかったことに複雑な思いはありましたが、11年続いた群来祭りも転換期に来ていると思いますので、逆に2年間という、群来祭りについて考える時間をもらったと前向きに考えています。

ところでこの祭り、どのような思いを持って始まったのですか?

(渡部さん)
もともと群来祭りの開催前から、祝津をもう一度盛り上げていこう!という地域住民の気持ちが高まっていたんです。企業だけじゃなくて学校とか町会とか、加工屋とか地区全体で盛り上げていこうという話になって、おたる祝津花火大会を開催したり、茨木家中出張番屋の修繕をしたり。その流れで、「昔にしん漁で栄えた祝津を、もう一度にしんで盛り上げよう!」という話になって、祭りの開催に至りました。

茨木家中出張番屋



にしん焼き1,000尾無料提供は第1回からの毎年恒例となっているのですが、無料で1,000尾は凄いことです!この企画の経緯を教えてください!

(渡部さん)
群来祭りをやるからにはやはり目玉を!ということで、にしん1,000尾の無料提供の企画をしたものの、当初は1,000尾を調達するのは大変で、アラスカ産やロシア産などで調達しようかなと諦めていました。
でも、祭りの実行委員会を立ち上げた年の翌年(2009年)に、小樽に大量のにしん達がやってきて、50年以上ぶりに、小樽で群来(くき)が発生するという驚くべきことが起きたんです!
それで、三浦水産さん(祝津)が音頭をとって、にしんを1,000尾買い上げて実現できたんですよ。

にしん群来祭りをやろうとした年の翌年に群来…。運命的なものを感じますね

(渡部さん)
本当にそうですね。とても良い流れで群来祭りを開催できたと思う。そこから10年間群来も続いて、群来祭りも続いていますから。
今の漁師さん達は、ニシン漁で栄えた明治から昭和初期を経験をしてはいないんだけど、やっぱり小樽の漁師の体の中には、「にしんがまた来るぞ」という意気込みが必ずあるんでしょうね。

祭りを続けて10数年。これまでどんなことを考えてきましたか?

(渡部さん)
これまで11回やってきたけど、マンネリ化にならないように様々な企画をしてきました。「にしん焼き1,000尾無料提供」を目玉に「祝津鰊番屋ツアー」や「親子クルージング体験」などの参加型の企画も。「浜の石投げ選手権」や「イソガニ釣り大会」などの手軽に体験できるアクティビティも人気。食についても「群来太郎丼」の開発に取り組んだり。にしんに関連することは何でもやってきました!

面白いのが、色々な企画をやればやるほど、人脈が増えていくということです。人と繋がることができれば、また別な形で一緒に祝津を盛り上げることもできて、未来に繋がっていくので、群来祭りを続けてきて良かったなと思っています。

最後に、今回の「おたる祝津にしん群来祭り」の見どころを教えてください!

(渡部さん)
今回はコロナ禍初の群来祭り開催ですし、開催の可否についてぎりぎりまで検討していたこともあって、準備期間が足りなく、今までやっていた企画で残念ながら出来ないものも多々あります。でも、その中でもやはりにしん焼き1,000尾無料提供は外せないと思いますし、新鮮な海産物も安く販売しているので、ぜひ楽しんでいただければと思います!

おたる祝津にしん群来祭りの会場となる祝津前浜



おたる祝津にしん群来祭りは、多くの方々の祝津への熱い思いで開催されているんですね!「おたる祝津にしん群来祭り」に詳しくなった読者の皆さん、6月4日(土)、6月5日(日)は、祝津へ行かないと!!