観光協会からのお知らせ
※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。
北海道にもようやく春の訪れ。
まだ少し肌寒いけれど、小樽には柔らかな日差しが降り注ぎ、用事がなくても、つい外に出たくなるような気持ちにさせてくれます。
例年4月下旬~5月上旬に開花・満開を迎えるところが多い小樽の桜は、ゴールデンウィークの旅行先にうってつけ!
今回は、小樽市民の推し桜のご紹介と、桜を守り育てている団体にお話しを聞いて、知られざる魅力をご紹介します!

小樽には桜の名所がたくさん!
小樽の桜の情報を探す時にまず見ていただきたいのは、「おたるさくらマップ」。
小樽の桜の名所や見どころなどを分かりやすく紹介しています。


また、観光協会では、さくらマップ以外にも桜の情報を随時発信していますので、こちらについてもぜひご覧ください!
🌸2026さくら情報(今年の開花情報はこちらで随時更新中!)
🌸2025さくら情報(昨年の開花情報もぜひご参考に!)
市民の「推し桜」~地元流の桜の楽しみ方~
桜の情報は数あるけれど、小樽市民に、実際にどのように桜を楽しんでいるのか聞くのが間違いないはず。
ということで、「推し桜」を小樽市民にお聞きしましたので、ご紹介します!


枝がだいぶ下まで垂れてるから、映え写真が撮りやすい📸枝に風船がくっついてるみたいにぶりんぶりんに咲くのも見応えがあります。


早朝、日の出とともに海をバックに撮る桜、最高です。ただし、水天宮の桜自体は、年々元気がないので、ヒキではなくヨリでお楽しみください。


電車と桜の写真が好きです。電車は小樽の歴史では外せないので!特に花園橋は、旧手宮線のレールが残ってるのが好きです。


市内で最後に咲くところと、海をバックに咲く天狗山の桜が好きです😊
なかなか行くのが大変な分感動しますよ。


季節の移ろいで表情が変わるので、咲いているときもそれ以外でも見応えがあって好きです。


三ツ山病院の前の三角公園の桜は国道5号線沿いなので、車で走り過ぎる最中に見えて、身近に春がきたなああーと感じます。


大正湯前の花園グリーンロードの桜は一本の大木ですが、お風呂上がりに街灯や月に照らされた満開の桜を見上げると、絵も言われない心地よさです。


小樽には色んな桜の名所スポットがありますが、二段公園の夜桜は街灯にうまく照らされています。夜桜花見しかできない忙しい人には最適のお花見スポットです。


高台から望む、海と防波堤と桜という小樽の良いところをぎゅっと詰め込んだこの景色が大好きです。


バス通勤していた時は毎日通る道だったから、毎年楽しみにしてました🌸


若い樹が頑張っているところが好きです。来年も頑張れーと想いながら遊歩道を歩きます。
市民それぞれ様々な視点で小樽の桜を楽しんでいるのが面白いですね!
まだまだ他にもたくさんの桜が小樽にはありますので、ぜひ貴方の「推し桜」を見つけてくださいね♪
20年の歩みを重ねて。朝里のまちづくりの会と「桜の物語」
市民の推し桜でもご紹介しました「朝里川遊歩道(朝里川公園)桜並木」。
小樽の中心部から車で約15分。温泉郷としても知られる朝里地区に、知る人ぞ知る桜の名所があります。
この朝里川沿いに続く1kmを超える桜並木は、地元の人たちが20年以上の歳月をかけて、文字通り「手作業」で守り育ててきた特別な場所です。
桜記事を書くに当たって、その中心を担う「小樽・朝里のまちづくりの会」に、ぜひお話しを聞きたいと思い、今回実現しました。
朝里川遊歩道と「百想園」を歩いてみませんか?
インタビューの前に朝里川遊歩道桜並木と、桜とアジサイの見本園である百想園をご紹介。
小樽・朝里のまちづくりの会では、ウォーキングマップも作成しておりますので、概要についてはこちらをご覧ください!
【私が伝えたい推しポイントは5つ!】
①癒やしのウォーキング
朝里川沿い全長1kmを超える道。川のせせらぎを聴きながら、桜を眺めてゆったりと癒しの時間を過ごせます。
②2種類の時期をずらした開花
遊歩道にはエゾヤマザクラと遅咲きの関山(カンザン)の2種が並び、時期をずらして咲くので5月下旬頃まで桜を楽しめます。(6月下旬からはアジサイも!)
③桜と川の”距離感”
ここの桜はお花がすぐ目の前にあります。隣同士の川と桜の距離感もお楽しみください。
④百想園にはなんと20種類以上の桜が!
百想園に来るだけで桜博士になれます。なぜそんなに種類があるのかって?インタビュー記事をご覧ください!
⑤散策の後は「温泉」でもいかが?
遊歩道は朝里川温泉郷のすぐそば。散策で心地よく歩いた後は、温泉でリフレッシュ。日帰り・宿泊どちらも楽しめます。
それでは、朝里川遊歩道桜並木の物語を少しだけ覗いてみましょう。

道をつくることから始まった、手作りの桜並木

ーー本日は、小樽・朝里のまちづくりの会事務局次長の成澤様と、花いっぱい活動を担当されている高野様にお話をお聞きします。
ーー早速ですが、朝里川の遊歩道、今では立派な散策路ですが、2002年に始まった当初は今とは全く違う姿だったそうですね。
(小樽・朝里のまちづくりの会)
そうなんです。当時は道なんて呼べるものじゃなくて、ダムの工事用などに使っていた細い途切れ途切れの道でした。そこを「道幅を広くして、桜の木を植えたい!」と、まずは遊歩道を作る活動から始めたんですよ。
ーーなんと、開通作業から入ったんですね!
(小樽・朝里のまちづくりの会)
ええ。行政の許可を取るのも一苦労でした。「川沿いだからどうせ水に浸かるよ」なんて反対もされましたしね。当時の人から話を聞くと、難航して本当に大変だったみたいです。
その後、何とか許可もとれて、開通作業を行った後、そこから20数年間、「朝里川桜並木づくり運動」として、小樽・朝里のまちづくりの会が約300本の桜を植え育てていくことになるんです。

ーー遊歩道だけでも相当大変そうですが、百想園もお作りになったんですね。
(小樽・朝里のまちづくりの会)
そうなんです、百想園も大変でした。今の百想園がある場所も、昔は雑草やクズの葉に埋もれていて、そこに桜が植えられていることすら誰もが忘れていたような荒地だったんです。そこも2016年頃ですかね、手作業でどうにかなる状況ではなかったので、ダンプを入れて土を全部ひっくり返すところから始めました。

桜研究の第一人者・浅利先生との運命的な出会いと「百想園」
ーーそんな荒地が、今では20種類以上の桜が咲き誇る百想園へと生まれ変わりました。きっかけは何だったのでしょうか。
(小樽・朝里のまちづくりの会)
2014年に函館と松前へのツアーを実施し、その時男性会員8名が「松前さくらセミナー」に参加しました。その会場で、桜研究の第一人者で桜守として知られる浅利政俊(あさり まさとし)先生にお会いしたんです。
「小樽の朝里(あさり)から来ました」とご挨拶したら、先生が「僕も同じアサリだから!」と喜んでくださって(笑)。
ーー苗字がつないだ縁ですね!
(小樽・朝里のまちづくりの会)
そうなんです。その後、先生がわざわざ朝里まで桜並木を見に来てくださることになって。園内を歩いていた先生が、クズの葉にぐるぐる巻きになって何も咲いていない木を見て、「これ、私が作った『紅豊(ベニユタカ)』じゃないか?」とおっしゃったんです。
ーー先生ご自身が見つけてくださるとは!
(小樽・朝里のまちづくりの会)
2002年に桜を植え始めた頃に、ある団体が「桜をここにも植えましょう」と、高価な桜を何本かくださったんです。だけど、広場の方は記憶している人もほぼいなくて、クズの葉に埋もれてしまっていたんですね。
そうしたら先生が見つけてくださって、それがきっかけで「関山もあるし紅豊もあるから、ここを見本園にしたらいい」と。ここから、百想園づくりが本格的に動き出したんです。

桜を守り育てる責任
ーー浅利先生との交流は、その後の管理にも大きな影響を与えたそうですね。
(小樽・朝里のまちづくりの会)
ええ。世の中には桜を植えても、なかなか樹木医さんに相談するまで行かずに枯らして終わっちゃう団体も多いと聞いています。
実際に、自然が相手ですから大変です。ネズミが樹皮を一回り食べてしまったり、鹿が川から上がってきて花芽を全部食べてしまったり、病気になったり。何年もかけて育てた木が被害に遭うと、本当にショックで……。
ーーそれは悲しいですね…
(小樽・朝里のまちづくりの会)
はい。でも、うちは浅利先生や、先生を慕って全国から集まる専門家の方々に、手取り足取り指導していただくようになりました。「この枝は切ったほうがいい」「この病気はこう治す」と。専門家の方々がこれだけ気にかけてくださるんだから、もう邪険に扱うわけにいかなくなったので、これまで頑張ってこれたこともあります(笑)。
ーーそうだったんですね(笑)。でも、浅利先生とのきっかけから、色々な方に繋がっていき、皆で頑張って桜を守ってきたのはすごく良い話ですね。
(小樽・朝里のまちづくりの会)
エピソードは他にもたくさんあるのですが、これまで本当に色々な方に支えられてきました。

大きすぎないのがちょうどいい。目の前で楽しめる桜の魅力
ーー朝里川遊歩道ならではの桜の魅力は何でしょうか。
(小樽・朝里のまちづくりの会)
先生達がうちの桜を見ておっしゃるのは、「すごく過酷な環境で、石が多いし川に近くて寒いし、生育は決していい場所じゃない。桜の好適地とは言い難いけれど、それが幸いしているのは、大きくなりすぎないことだ」と。
常に桜の花が子ども目線でも見えるような枝ぶりで、間近で観察できる。だから、あまり大きく育てることを目指さないで、間近で観察できる環境を目指した方がいいんじゃないですかと言われました。
ーー確かに桜が目の前にありますよね。
(小樽・朝里のまちづくりの会)
目立って大きくならない木がいっぱいあるんですが、それが逆に、歩いていても花が顔の辺りにあっていいんです。天井を覆うような高い桜もすごいけど、そうじゃなくて常に近くで観察できるのが魅力だと思います。
桜をバックに写真を撮ることもいくらでも可能なんですよ!
ーー人と桜。併せて写真撮影しやすいのは朝里川の桜の良いところですね!
(小樽・朝里のまちづくりの会)
一昨年前から昨年にかけて、行政で朝里川沿いの雑木を結構切ってくれたんですよ。そうすると、遊歩道から川が綺麗に見えるようになり、桜と他の木が混ざらずに見える。それがすごく良いんです。
ーー確かに、歩いていて景色が良くなった感じがしてました。朝里川と桜を一緒に撮影しやすくて写真映えもするので、ぜひ様々な角度で写真を撮ってほしいですね!

一本一本に名前を添えて。未来へつなぐ「桜サポーター」
ーー最近では、活動を維持するための新しい取り組みも始まっていますね。
(小樽・朝里のまちづくりの会)
既にお話しているとおり、桜を守り育てるのも大変で、会員による手入れを続けていますが、資材や苗木の購入資金は不足している状況です。
この度、朝里の美しい桜並木と百想園を次世代に繋げるため、活動資金を募る「桜サポーター」を始めました。
1口2,000円から、何口でもご支援いただけます。5口(1万円)以上ご協力いただいた方は、3年間、朝里川桜並木の中から気に入った桜の木に、お名前を入れたネームプレートをかけることができます。
お申し込みは、小樽・朝里のまちづくりの会事務局までお問い合せください。
ーー結構応募は来ているんでしょうか。
(小樽・朝里のまちづくりの会)
はい、活動を応援したいと、小樽市内だけではなく道外の方からもご参加いただいています。小樽ふれあい観光大使をされているヴィオラ奏者の今井信子さんからも「私も1本やります!」と言ってくださいまして、大変ありがたく思っております。
ネームプレートには、個人の名前でなくても、グループや会社名、何かの記念やニックネームでも良いですし、亡くなった方を偲んで家族の名前でご参加されている方もいらっしゃるので、ぜひご興味ある方はお問い合わせください。
ーー多くの皆様に参加していただきたいですね!
ーー併せて、ウォーキングマップも制作してましたね。
(小樽・朝里のまちづくりの会)
はい、桜サポーターを進めるためには、まずは皆さんに朝里川遊歩道と百想園を知ってもらうことが大事で、それならマップを作ったらいいんじゃないかとメンバーから声があがりましたので、作成することになったんです。
ーーたくさんの方に活用してほしいですね。私もこのマップを持って桜の時期に、遊歩道を端から端まで、ゆったりと歩いてみようと思います!

自分たちのプレートを手に記念撮影!

(左:ヴィオラ奏者の今井信子さん、右:ピアニストの草冬香さん)
5月のアートフェスと一緒に、ゆったり桜を楽しんで
ーー最後に読者の皆様にお伝えしたいことはありますか?
(小樽・朝里のまちづくりの会)
5月9日(土)から5月17日(日)まで「あさりアートフェス2026」が新光南会館で開催されます。
地域住民や賛助作家の皆様の作品展やワークショップ、あじさいガーデンテラスカフェなどのアートイベントで、この時期は八重桜の「関山」が一番綺麗な時期です。
朝里川遊歩道の桜並木をウォーキングし、終点としてアートフェスを見ていただくというのがおすすめです。
この期間の土日は桜のガイドも行いますので、ぜひ来てくださいね。
ーー桜もアートも両方楽しめるイベント、ぜひ私も伺いたいと思います!
ーー小樽・朝里のまちづくりの会の成澤さん、高野さん、貴重なお話をお聞かせいただきましてありがとうございました!

小樽通編集部ライター MATSUKIN
小樽に移住してきて十数年のサラリーマン。
ここ最近、小樽の幅広さ、奥深さにやっと気づき、この街を楽しむことに奔走中。
今は、スノーシューやノルディックウォーキングで、運動しながら小樽の自然を楽しむことにハマってます。
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