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小樽の冬は、港町ならではの静けさと雪に包まれた街並みの美しさが際立つ季節です。その中で毎年2月に開催される「小樽雪あかりの路」は、雪とロウソクの灯りが織りなす幻想的なイベントとして、多くの人々に愛されています。街の至るところに並ぶスノーキャンドルやオブジェが、やわらかな炎に照らされ、訪れる人々を非日常の世界へと誘います。
実は小樽の冬を象徴するこのイベントは、単なる観光行事にとどまらず、国際交流の場としても大きな役割を果たしています。


このイベントの特徴は、会場の設営や運営を担う多くのボランティアの存在にあります。
小樽市内の様々団体や個人、学生、自衛隊など8日間の本番中だけでも延べ2000人もの人達が携わってくれています。
彼らは会場に飾られるワックスボウルの制作や、雪のオブジェづくり、キャンドルの設置、来場者の案内など様々な形で携わっています。地域の人々が一丸となって作り上げる姿は、まさに「市民参加型イベント」の象徴といえるでしょう。
そして、このボランティア活動には日本国内だけでなく、海外からの参加者も加わります。特に韓国と台湾からはそれぞれの国から毎年40名以上の若者が訪れ、2週間にわたり民泊で共同生活を送りながらイベントに携わります。

「小樽雪あかりの路」はここ北国の一番寒い2月に開催されます。それも気温が下がる夜のイベントです。雪のほぼ降らない台湾のボランティアの中には、雪を見るのも初めてという参加者も多く見受けられます。そんな彼らにとって極寒の中で何時間も雪に触れる作業は過酷なものです。手がかじかみ、体が冷え切る中で雪を運び、オブジェを形作る作業は容易ではありません。
しかし、彼らは仲間と協力しながらその困難を乗り越えます。共同作業を通じて、知らない者同士だったボランティアの間に強固な絆が生まれていくのです。
その苦労が報われる瞬間は、自分たちが作成した雪のオブジェを見た観光客が喜んでくれるときです。観光客から「きれいですね」「ありがとう」と直接声をかけられることは、彼らにとって大きな励みになります。
自らの手で作り上げた作品が人々を笑顔にする、その実感こそがボランティア活動の醍醐味です。
そして、その喜びを共有することで、国境を越えた友情が育まれていきます。


さらに、この絆は時に愛情へと変化します。把握できているボランティア同士の結婚はすでに12組誕生しています。
そして、2026年2月には韓国で13組目の夫婦が誕生する予定です。まさに「小樽雪あかりの路」は愛のイベントでもあるのです。

この雪あかりの仕組みは「ボランティアツーリズム」と呼ばれる国内でも完成されたモデルとなっています。
韓国を例にとると、ボランティアとして参加した人たちが帰国した後、自分たちで次年度のメンバーを募集し、選定し、班分け、役割分担、合同合宿を経て翌年に小樽に送り込まれます。
観光とボランティア活動を組み合わせることで、参加者は地域に深く関わりながら滞在し、単なる旅行以上の体験を得ることができます。韓国や台湾からの若者たちは、小樽の冬を観光客として楽しむだけでなく、地域の人々と生活を共にし、イベントを支える仲間として街に溶け込みます。
こうした経験は、彼らにとって忘れがたい思い出となり、小樽が第二の故郷となっていきます。そうして時を経て再び観光客として小樽に戻ってきてくれます。今年の12月だけを見ても5人のボランティア経験者が再び韓国から小樽へ遊びに来てくれます。
それだけでなく、ボランティアがきっかけとなり小樽に移住してきた人もいます。私が知る限り韓国から1名、台湾から1名が移住していますが、2026年にはもう1名の台湾からの移住者が誕生する予定です。
このイベントが続いていく限り、毎年新たな友情が芽生え、国際交流の輪が広がっていくでしょう。そして、雪と灯りが織りなす幻想の中で若者たちが笑顔を交わす姿は、小樽の冬の風物詩であると同時に、世界に向けた平和と愛のメッセージでもあります。小樽の街が誇る「雪あかりの路」は、観光と交流を融合させた唯一無二のイベントとして、これからも多くの人々の心を温めてくれることでしょう。


小樽雪あかりの路 広報部会長 簑谷和臣
ある時は似てない似顔絵師
ある時は昆布屋の社長
その実態は
中年アイドル一方通行のリーダー
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