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※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。
今年100周年を迎えた小樽運河と共に、長く小樽の街を見守ってきた「旧北海製罐第3倉庫」。
解体の危機にあったこの建物をどのように活用するのか。
多くの方が関心を寄せておりましたが、この度、遂に動き出します。
今月の小樽自身では、11月10日~12日の日程で開催される社会実験イベント「OUR PLACES #1 "MARCHE" with 小樽DEPARTMENT」について、主催者の方にインタビュー。
イベントの見所や活用に当たっての思い等、聞いてきました!
そもそも旧北海製罐第3倉庫とは?
旧北海製罐第3倉庫は、小樽運河完成の翌年1924(大正13)年に建設。
小樽市指定歴史的建造物にも指定されており、小樽運河のシンボル的な建物として長く市民に愛されてきました。
2020年、老朽化により解体の危機を迎えますが、その後、保存を訴えるたくさんの方々の声もあり、2021年12月に小樽市に無償譲渡され、解体を一時免れます。
その活用方法についてこれまで様々議論されてきましたが、2023年10月、立ち入り禁止だった第3倉庫が改修により内部の一部※が使えることになり、遂に第一歩を踏み出せることになりました!(※事務所スペースを含めた約200㎡の内部空間と2階バルコニーの一部)
ただ、自由に使えるわけではなく、しばらくの間は"第1フェーズ"といい、"社会実験イベント"として、建物へのニーズを把握し、今後の利活用に繋げていくことになります。(詳しくはこちらから)
第3倉庫の内部が見たい方。VRで見ることできます!
https://my.matterport.com/show-mds?m=GhtB93tEaK3
イベント概要
社会実験イベントとして開催される「OUR PLACES #1 "MARCHE" with 小樽DEPARTMENT」 とは、どのようなイベントなのでしょうか。
情報を見ていると、何だかお洒落なお店がたくさん並ぶ様子!
■小樽DEPARTMENTとは?
現在はホテルOMO5小樽の別館として使われている旧小樽商工会議所。この建物の利活用に大きく貢献した伝説のイベントが小樽DEPARTMENTです。
今回はVol.3として第3倉庫にて、NPO法人 OTARU CREATIVE PLUS(OC+)と共創。
■開催日
2023年11月10日(金)~11日(土) 11:00~18:00
2023年11月12日(日) 11:00~17:00
■開催場所
旧北海製罐小樽工場第3倉庫
※イベントとして使用するのは、2階の一部(200㎡)のみとなります。1階は受付・トイレ・通路のみ。
※駐車場はございませんので、周辺の駐車場をご利用ください。
■出店店舗
01.Aobato 手ぬぐい・風呂敷
02.Anorakcity ヨーロッパ古着等
03.ARAMAKI 鮭箱の雑貨・日用品
04.小樽百貨UNGA↑ 菓子・缶詰
05.キムラヤ 陶器
06.COAS 真鍮アクセサリー
07.中津箒 箒
08.NOT A MOT'S 古着・ヴィンテージカーテン・アクセサリー・雑貨
09.hokkaiya 雑貨・アクセサリー
10.ヒウラユカ 雑貨・アクセサリー
11.FAbULOUS インテリア雑貨等
12.植物創装 mukavuus 草花紡 花卉等
13.馬渡新平 (10日のみ) 陶器
14.Liaison(10日のみ) 札幌軟石雑貨・アクセサリー
15.山ノ上の坂STAND&BAKE 焼き菓子・ドリンク
16.洋食木下 洋食
17.OTARU TAP ROOM クラフトビール(生・缶)・フード
18.boulangerie coron(11日、12日のみ) パン・焼き菓子
■その他
・混雑時においては入場制限をさせていただく場合があります。
・社会実験イベントのため、簡単なアンケートのご協力をお願いいたします。
■主催
・NPO法人 OTARU CREATIVE PLUS
・小樽DEPARTMENT実行委員会
◇同時開催
SKY TERRACE “THE 3RD PLACE” with 小樽運河100年プロジェクト
第3倉庫の二階バルコニーを使ったスカイテラスは、10月15日(日)開催の【OUR PLACES #0】のチェアリングからアップデートされた空間。
木製パレットを改造したオリジナルのソファで格別の時間をお過ごし頂けます。皆様のサードプレイスとなれますように。
※予約制となります。準備が出来次第こちらのサイトにてご案内となります。
◇連動企画
北前船が繋ぐ寄港地の記憶 -富山のガラス―
日程:2023.11.1~11.12
場所:unga plus gallery(色内2-1-20)
ウラオタルバザール
日程:2023.11.10~11.12
場所:梁川通り 裏小樽モンパルナス (稲穂4-3-3-9)
主催者のお二人にお話をお聞きしました!
主催者である
小樽DEPARTMENT実行委員長の髙橋龍さんと、
同実行委員メンバー 兼 NPO法人 OTARU CREATIVE PLUS(OC+)の理事である白鳥陽子さん
のお二人にお話を聞いてきました!
--第3倉庫の活用に向けていよいよ動き出しますね。
--これまで第3倉庫について議論を進めてきたOC+ですが、どのような想いをお持ちでしょうか?
(白鳥さん)
OC+は、中間支援組織として、第3倉庫の利活用や周辺エリアの活性化、人材育成、場づくりなどを進めるため、少しずつ動き出しています。
この度、第3倉庫の利活用に向けて第1フェーズとして活動拠点となる事務所スペースの改修が終わり、社会実験としてイベントの開催ができるようになりました。
今回、歴史的建造物を活用し、マルシェの開催を続ける『小樽DEPARTMENT』と「共創」することで横の繋がりを作っていくことも、OC+の大切なテーマの一つだと思っています。
--第1フェーズの社会実験イベントということですが、具体的にどのようなことをするのでしょうか?
(白鳥さん)
第1フェーズは、第3倉庫の将来のニーズ把握をし、今後の利活用に繋げていく期間となります。
不定期開催のイベントなどを通じ、建物の使い方、ニーズ、周辺との連携、地の利などを整理し、今後のまちづくりに繋げていきます。
イベント開催時には、利用者にアンケートをとり、様々なご意見を頂きながら、第2フェーズに向けて進めていきたいと考えております。
(髙橋さん)
小樽DEPARTMENTもそうですが、様々な活用の仕方を試みることによって、市内外の多くの方に、第3倉庫活用に当たってのタッチポイントを知っていただきたいですね。
--イベント情報を見ると、魅力的なお店ばかりが並んでいますが、どのような基準でお店を選んだのでしょうか?
(白鳥さん)
見てのとおり第3倉庫は良い意味で無骨な印象の建物ですので、その雰囲気に合うような、あの場所にこんな店があったら良いなということをイメージしながらお店選びをしました。
個性あるお店やクリエイターが勢揃いします。渋いモノ、楽しいモノ、古いモノ、美味しいモノ、こだわりのモノ…建物の印象を活かしつつ、魅力的な空間へ変貌させてくれるアイテムが並びますので、お楽しみください。
(白鳥さん)
また、ストーリー性も大事にしております。
例えば、ARAMAKIさんは、Uターンした宮大工が、北海道ではありふれた存在だった鮭箱に可能性を見出し、鮭箱の雑貨や日用品を提供しております。
利活用という点でも第3倉庫と通ずる部分がありますし、鮭箱の活用が、北洋漁業と北前船という側面でも、考えるきっかけになると思っております。
--小樽DEPARTMENTは、これまでも旧小樽商工会議所、旧三井銀行小樽支店と、歴史的建造物に焦点を当て、カッコいいモノ・コトをギュッと集めた素敵な空間を演出されてきました。
--今回、第3倉庫を手掛けることについて、どのように感じていますか?
(髙橋さん)
小樽DEPARTMENTとしては、「ソーシャルデザイン的ソフト要素」「経済的価値の見える化」「シティプロモーションにおけるライフスタイルの提案」「移住企業の誘発」といったことを目的としています。
そういった意味でも、様々な方に注目されている第3倉庫で開催することで、その目的の達成に繋がると考えておりますし、第3倉庫の利活用に関われることについてもやりがいを感じております。
MARCHEという楽しい雰囲気の中で、第3倉庫を利活用する気運が高まれば幸いです。
--第3倉庫を楽しむきっかけを創っていただきありがとうございます。イベント開催が待ち遠しいですね。
--お忙しい中、ありがとうございました!