project
©野田サトル/集英社
北海道を舞台に物語が展開する「ゴールデンカムイ」。アニメ・マンガ共に話題になっているので、北海道外にお住いの方でも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
物語の時代は日露戦争後の明治40年頃の北海道。ある目的のために大金を得たい「杉元佐一」と、アイヌの少女「アシリパ」がメインの登場人物です。(※正しくは「アシリパ」の「リ」は小書き)
アイヌが隠したという莫大な金塊を追い求めて北海道各地を冒険します!
ハラハラドキドキする物語の展開が楽しめるのはもちろん、アイヌ文化についても分かりやすく学ぶことができるんです。
そんなゴールデンカムイの物語の始まる場所が小樽。小樽でのゴールデンカムイの世界を楽しむことが出来るスポットを巡りましょう!
1日目
↓小樽駅より徒歩10分
①小樽市総合博物館運河館(アシリパの衣装)
アイヌの少女「アシリパ」は小樽周辺のアイヌコタン(村)で暮らしているという設定。アシリパの着ている衣装にそっくりな服が、小樽市総合博物館運河館に展示されています。
作品では「アットゥシ」という、樹皮を元に作られた衣服として紹介されていますが、展示されている衣装は「イラクサ」を用いた「テタラペ」という衣装です。
樺太とのかかわりもうかがわせる資料なんです。そういえばアシリパの父親の出身地は…。
小樽市総合博物館運河館
小樽市色内2-1-20
TEL:0134-22-1258
ホームページ Facebook
↓小樽市総合博物館運河館すぐ隣
②旧小樽倉庫
鶴見中尉が武器を仕入れているシーン(単行本4巻/30話)、場所は港のようです。
物流の一大拠点となっていた小樽港ですから、武器の売買だってできちゃいそうです。
背景に描かれている建物は旧小樽倉庫にそっくりです。
現在は以下の施設に再活用されています。
(左)運河プラザ ホームページ Instagram
小樽市色内2丁目1-20
TEL:0134-33-1661
(中央)小樽百貨UNGA↑(うんがぷらす)ホームページ
小樽市色内2丁目1番20号
TEL:0134-65-8150
(右)小樽市総合博物館運河館 ホームページ
小樽市色内2丁目1番20号
TEL:0134-22-1258
なお、11巻では小樽運河が登場しますが、小樽運河が完成したのは大正14年。ゴールデンカムイの舞台となったと考えられる明治40年頃には、実はまだ存在していなかったことになります。
↓旧小樽倉庫より徒歩8分
③大正硝子本店(旧名取高三郎商店)
鶴見中尉が登場するシーン(単行本2巻/16話)。背景に描かれている建物によく似ているのが、旧名取高三郎商店の「うだつ」です。
現在、建物は小樽大正硝子館本店として、和風の器や小樽市内で手作りされたガラス製品を販売しています。
小樽大正硝子館本店
ホームページ Instagram
小樽市色内1丁目1−8
TEL:0134-32-5101
↓大正硝子館本店より徒歩1分
④小樽 浪漫館(旧百十三銀行)
土方歳三が銀行を襲撃するシーン(単行本4巻/34話)。襲撃された銀行は「旧百十三銀行」のようです。
現在はガラス小物やアクセサリーを販売する「小樽浪漫館」として再活用されています。
小樽浪漫館
ホームページ Instagram
小樽市堺町1-25
TEL:0134-31-6566
↓小樽浪漫館より徒歩3分
⑤日本銀行旧小樽支店 金融資料館
物語の背景を感じるために訪れたいのが日本銀行旧小樽支店金融資料館。当時、道内で採れた砂金は小樽にある日本銀行が買い上げていました。
杉元佐一たちが金塊を探すにあたり、最初に小樽に目星をつけたのは日本銀行の存在も理由の一つかも。
実際に砂金を計る際に使用していたはかりがあるので、見学してみましょう。
日本銀行旧小樽支店金融資料館 ホームページ
小樽市色内 1-11-16
TEL:0134-21-1111
↓日本銀行旧小樽支店金融資料館より徒歩5分
⑥新倉屋(花園公園の串だんご)
鶴見中尉が杉元佐一 に向かって串団子を差し出します(単行本2巻/16話)。
明治時代の小樽では、実際に花園公園(現・小樽公園)にて串団子を販売していたお店があったそうです。
当時出店していたお店ではありませんが、現在「花園団子」を楽しめるお店が「菓匠 小樽新倉屋」。昭和11年ごろから花園町にてお団子の提供を始めたそうです。
「唾液腺が弾けそう」なおいしさです!
菓匠 小樽新倉屋
ホームページ
小樽市花園1-3-1(花園本店)
TEL:0134-27-2122
↓菓匠 小樽新倉屋 花園本店より徒歩7分
⑦小樽・蕎麦屋・籔半(にしん蕎麦)
杉元佐一がお店で食べていた「にしん蕎麦」(単行本2巻/15話) 。 もともと京都で提供されていたにしん蕎麦が小樽で提供されるようになったのは、平成に入ってからと言われています。
籔半では、2009年頃に小樽ならではのにしん蕎麦を、ということで「にしん群来蕎麦」を提供し始めました(2・3月限定)。柔らかいニシンの甘露煮と、数の子が乗っており、プチプチとした感触がたまりません。
小樽・蕎麦屋・籔半
ホームページ Facebook
小樽市稲穂2-19-14
TEL:0134-33-1212
2日目
↓小樽駅よりバス乗車20分[祝津3丁目]バス停下車徒歩5分
⑧小樽貴賓館 旧青山別邸(ニシン御殿)
明治時代の3月~5月頃はニシンが大量に押し寄せる「群来(くき)」が発生し、小樽にはニシン漁のため季節労働者が集まっていました。漁師たちが寝泊まりしていたのが、小樽市祝津エリアにいくつか残るニシン番屋。
鶴見中尉がニシン漁の親方の家でピアノを演奏する場面(単行本5巻/40話)で、内部や中庭がそっくりなのが「小樽貴賓館 旧青山別邸」です。ニシンで財を成した親方が贅の限りを尽くして建てました。
杉元佐一たちが暴れた様子が描かれた館内を見学することもできます!
小樽貴賓館 旧青山別邸 ホームページ Instagram
小樽市祝津3丁目63
TEL:0134-24-0024
↓小樽貴賓館 旧青山別邸より徒歩7分
⑨茨木家中出張番屋(ニシン番屋)
土方歳三とアシリパが初めて出会った番屋(単行本5巻/43話)に似ているのが、茨木家中出張番屋(いばらぎけなかでばりばんや)。
祝津のニシン漁の親方「茨木家」が明治期に漁夫の住宅として建てました。
一時は崩壊寸前でしたが、平成22年に修復され、現在は一般公開もされています。
茨木家中出張番屋 ホームページ
例年4月下旬~10月上旬まで公開。公開期間はホームページよりご確認ください。
小樽市祝津3丁目165番地
TEL:0134-26-6160
↓茨木家中出張番屋より徒歩10分
⑩小樽市鰊御殿(ニシン番屋)
辺見和雄が潜伏していたニシン番屋(単行本5巻/39話)にそっくりなのが小樽市鰊御殿。もともと北海道泊村に建てられた建物で、1958年に小樽に移築されました。
建物内部の見学はもちろん、外部も見てみてください。単行本5巻のおまけに出てくる、あの道具を見ることができます。
小樽市鰊御殿 ホームページ
例年4月上旬~11月下旬まで公開。公開期間はホームページよりご確認ください。
小樽市祝津3-228
TEL:0134-22-1038
↓小樽市鰊御殿より徒歩8分
⑩おたる水族館(イトウ)
キロランケが初めて登場するシーン(単行本5巻/47話)で獲っていた魚「イトウ」。おたる水族館で飼育されています。
作品内では白石がのみ込まれていましたが、その大きさは…?実際に見て確認してみてください。
おたる水族館 ホームページ
小樽市祝津3丁目303番地
TEL:0134-33-1400
↓おたる水族館よりバス乗車17分、バス停[手宮]下車徒歩6分
⑩小樽市総合博物館本館(しずか号)
クライマックスで出てくる蒸気機関車と客室(単行本28巻/274話~)は、小樽市総合博物館に展示されている「しづか号」と「い1号」そのものです!常設展示されているので、冬でも屋内で見ることができます。
さらに2022年に春から、走る蒸気機関車「アイアンホース号」が作品内に登場した一等客室と三等客室を模した客室を運行しています!
物語の中に入り込めること間違いなし!
小樽市総合博物館本館 ホームページ Facebook
アイアンホース号運行は例年4月下旬~ 詳しくはこちら
小樽市手宮1-3-6
TEL:0134-33-2523
↓小樽市総合博物館本館より徒歩13分
⑩旧大家倉庫
稲妻強盗、マムシのお銀と、鶴見中尉の対決でクライマックスを迎えるシーン(単行本11巻/107話)。背景に登場する建物に旧大家倉庫がよく似ています。
北前船主が建てた倉庫です。
大家倉庫
※内部の公開はされておりません
小樽市色内2丁目3番11号
建物の情報はコチラ:小樽市指定歴史的建造物第1号【旧大家倉庫】 | 小樽市 (otaru.lg.jp)
↓大家倉庫より徒歩2分
⑩運河プラザ
スポット巡りの最後はお土産を!
旧小樽倉庫として先ほどもご紹介した運河プラザでは、売店でゴールデンカムイのグッズを販売しています。
もちろん、小樽の名産品も扱っていますのでお土産をまとめて買えます!
運河プラザ二番庫 Instagram
小樽市色内2丁目1-20
TEL:0134-33-2555
まだまだある!ゴールデンカムイの世界観を感じる小樽のスポット
小樽観光協会では、小樽市内でゴールデンカムイの世界を感じることができるスポットをまとめております。
ぜひ以下のリンクの記事よりご覧ください。