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【月刊小樽自身2023年3月号】雛めぐりファン必見!豪商 寿原家のひな人形

2023.02.25

※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。


山田祐嗣氏所蔵 小樽ゆかりのお雛さま展

■山田祐嗣氏所蔵 小樽ゆかりのお雛さま展
会期:2023年3月2日(木)~4日(土)
時間:11:00~18:00 入館無料
会場:unga plus gallery(小樽市内2丁目1-20 小樽百貨 UNGA ↑ (うんがぷらす)2F)

unga plus galleryにて、札幌の雛人形司・山田祐嗣氏が所蔵する江戸時代から昭和初期までの、小樽ゆかりの雛人形たちが集まります!
小樽の財閥・寿原家ゆかりの名品のほか貴重なお雛様を桃の節句に見に行きましょう♪

今回初開催となるこのイベントについて、企画の臼杵美紀(うすき みき)さんに聞いてみました!

臼杵美紀さん

札幌の㈱和光において、着物セレクトショップ「キモノハナおあつらえ」を運営。2021年夏より「小樽浴衣おさんぽパスポート」を企画。
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開催の経緯を教えてください!

小樽で「小樽浴衣おさんぽパスポート」を開催するなど、小樽に縁のある臼杵さん。もともと古い雛人形がご趣味で、山田さんと親交があったといいますが、今回初開催となるお雛さま展は、どのような経緯で実施に至ったのでしょうか?

(臼杵さん)
「小樽浴衣おさんぽパスポート」の開催と同時に、歴史マニアの私は会社の歴史を調べていた(もともと小樽から札幌に移転した会社なので)結果、いろいろとご相談できる知り合いが小樽に出来ました。

そこでまず旧寿原邸の管理運営をしているNPO法人小樽民家再生プロジェクトに寿原家のお人形を持っている山田さんを紹介し一昨年と昨年の5月、寿原邸のイベントのひとつとして山田氏所蔵の人形展示【寿原家の節句かざり】を行いました。

寿原家の節句かざり

2022年5月5日(木祝)に、小樽旧寿原邸で開催しました。

(臼杵さん)
その結果、山田さんも私もやはり3月の雛祭りの時期に小樽ゆかりのお人形を、小樽で展示したいですね (寿原邸は冬は閉まっているため)、ということ浴衣パスポートのイベントでもお世話になったUNGA↑(うんがぷらす)さんにご相談しギャラリーで今回の展示を行います。



イベント名にも出ている、山田祐嗣さんとは?

ところで、山田祐嗣さんとはどんな方なのでしょうか?

(臼杵さん)
山田さんは札幌在住で、ご自身の作品も作りつつ、古い雛人形のコレクションをお持ちで、イベントで展示解説など行っている人です。
2016年まで行われていた【おたる雛めぐり】では、田中酒造さん本店の2階で所蔵品の展示解説を行っていたので、ご記憶・ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
小樽から出たお人形の所蔵品もすばらしく、とくに、寿原家の末裔の方から寄贈された雛人形は名品です。

「おたる雛めぐり2015」の様子(会場:田中酒造本店)



イベントの注目ポイントを教えてください!

貴重なお雛様の数々を見ることができるとのこと。どんな点に注目して楽しむのがおすすめですか?

(臼杵さん)
戦前の貴重なお人形が見られる機会ですが、とくに小樽の財閥と言われた寿原家のお雛様は「稚児雛」という変わり雛の一種で、その技術が無形文化財に指定された人形司・原米州による工芸的価値の高い可愛らしいものです。

寿原家の「稚児雛」

寿原家稚児雛が寿原家で実際に飾られている昭和30年ごろの写真
写真に写るのは寿原九郎夫妻。寿原九郎さんは当時北洋銀行社長・寿原産業社長・寿原薬粧社長を兼任していた一族の全盛期。

北前船で小樽に来たと考えられる江戸時代のお人形もあり、期間中は山田氏が在廊して解説しますので、ご興味のある方は歴史的背景のお話などもぜひお聞きください。とはいえ難しい話には興味がなくとも、華やかな雛祭りをお楽しみいただければと思います。

また、山田さんの可愛らしい作品の展示販売も行いますのでこちらもお楽しみに。

山田さんの作品。
かわいいです♡



臼杵さん、ありがとうございました!

また、小樽市内では、unga plus gallery以外でもお雛さまを飾る施設があります。ぜひ足を運んでみてください。

田中酒造

2月3日(金)~3月5日(日)
10:00~17:00
会場:田中酒造本店・亀甲蔵

詳細はコチラ



小樽市総合博物館運河館

2月23日(木祝)~3月5日(日)
9:30~17:00
会場:小樽市総合博物館運河館

詳細はコチラ



運河プラザ

2月24日(金)~3月3日(金)
9:00~18:00
会場:運河プラザ

詳細はコチラ