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ただ泊まるだけじゃない!ゲストハウスで作る“旅の思い出”|1泊目『OTARU TAP ROOM CRAFT BEER & HOSTEL』【小樽通2025秋号】

2025.09.30

秋。

灼熱の夏をなんとか乗り切り、もっと過酷な冬が始まるにはまだちょっと先。
短くも心穏やかに過ごせる季節がやってきました。
10月、11月の3連休には秋の北海道旅行を!なんて計画中のひともいるのではないでしょうか。

旅行でやっぱり気になるのは宿選び。
贅沢にちょっと高級なところも良いですし、予算を抑えてあえてのビジネスホテルなんてのもあります。

でもなんだかんだで使い慣れたところを選びがちな宿泊先。
せっかくの旅行なんだから、ちょっと冒険してみるのはいかがでしょう。

そう、この記事のテーマは「ゲストハウス」!

ベッド単位で予約して他の宿泊者と相部屋になるタイプの宿です。
施設内の多くのスペースが共用になっており、他の宿泊者との距離が近いことが特徴です。
実は小樽には素敵なホステル・ゲストハウスがたくさんあります。
それぞれに個性があり特別な思い出になること間違いなしです。

知らない人と同じ部屋ってどうなんだろう…
値段が安くて気になってはいたけど使ったことはない…
そんな風に感じている人にこそ小樽のゲストハウスをもっと知ってほしい!
泊まってほしい!
ということで実際に泊まってみました。

小樽を訪れる人のほとんどが利用するであろう小樽駅。
駅から出てすぐの中央通りがまっすぐ海へのびる風景はとても印象的です。

この道を進んでいくと定番スポットの小樽運河へとたどり着きますが、今回の目的地はその途中。
少し道をそれたところに最初のお宿があります。

OTARU TAP ROOM CRAFT BEER & HOSTEL

クラフトビールのバーとホステルが一体になった施設です。
駅からも運河からも歩いていける好立地でありながら、歴史を感じさせる木造ならではの佇まいが小樽の街によく似合います。

まずはチェックインから!
チェックインは、宿のルールを説明してもらったり、おすすめスポットなどの宿周辺の情報を聞けたりする時間です。

対応してくれたのはホステルスタッフの須藤野愛さん。
小樽に来たばかりでまだ日は浅いですが、お客さんに観光名所やお店を紹介できるよう少しづつ勉強中なのだそう。

チェックインをしながら面白いことを教えてもらいました。
御宿印って知ってますか?

神社やお寺でもらう御朱印のようなものらしく、御宿印の場合は泊まったときにもらえるのだそう。
すべてのホステルやゲストハウスがやっているわけではないようですが、TAP ROOMではやっているとのことで記念に押してもらいました!

スタッフ手作りのはんこ。
御宿印帳という専用の手帳もあるらしいのですが、持っていないので今回は普通の裏紙です。
いい味でてます。

ちなみに!
ほとんどの宿泊プランにはウェルカムドリンクの引換券が付いてきます。

(須藤野愛さん)「ゲストさん同士がいつの間にか仲良くなって一緒に飲んでいる様子も見かけますよ」

(須藤野愛さん)「私自身、外国の人との交流がある仕事はここが初めてだったんですけど、文化も考え方も違う人たちとの交流はそれまでの自分の世界を広げてくれてすごく面白いのでぜひ体験してみてほしいです!」

チェックインが済んだらさっそく今夜泊まるお部屋へ。

ドミトリーという4人部屋です。
シンプルながらも温かみのある内装。

ホステルやゲストハウスではベッドメイクを自分でする場合と宿側でしてくれる場合があります。
今回は後者です。
僕のベッドは下の段で奥には鍵付きロッカーもありました。

荷物を置いたらウェルカムドリンクを飲みに再びバーへ。

よく勘違いされるそうなのですが、OTARU TAP ROOMのバーはホステルに備え付けられてるのではなく、建物が同じなだけでバーとして完全に独立しています。
つまり…それだけ本気のこだわりビールが楽しめるということです!

シンプルめだったホステル側と比べるとバーの店内はビール瓶やフライヤーがあちらこちらに飾られていて、まるで異国のような雰囲気です。

店主の細見文乃さんが、バックパッカー時代に海外を旅して感じたインスピレーションを詰め込んだ、まさに唯一無二の空間です。

そしてこの空間に欠かせないのがこだわりのクラフトビール!
文乃さんが日本中から仕入れてきた個性豊かなクラフトビールが楽しめます。

手書きのメニューボードを見ているとどれにするか迷っちゃうな。

こちらがウェルカムドリンク「小樽ラガー」
樽生で飲めるのは小樽市内でここだけ!

OTARU TAP ROOMのバーとホステルはどちらも開業して今年で7年目。
文乃さんは開業前の建物の改装から一緒に携わっていたそうです。

「元々は築120年くらいの普通の古民家で間取りも全然違ったの
このカウンターのあたりにも階段があったり、後ろのバーの壁も前は無かったり…」
自分たちで間取りを直して壁を塗り上げ一から作り上げた場所。
気持ちをほぐしてくれるような居心地の良さがあるのは、人の手を感じるからこそかもしれません。

バーには泊まっているゲストさんの他、クラフトビールを求めて小樽や札幌といった地元民や観光客の人もやってきます。
基本的には立ち飲みなのでタイミングによっては他のお客さんと相席になることも。

写真を撮っていたらバーに来ていたお客さんたちと一緒に飲むことになりました!
それぞれ旭川からと、大阪から。
ビールを飲みながら世界が広がるというのはまさにこういうこと?

街に繰り出して楽しむも良し、
偶然の出会いを楽しむも良し。
その日その時の楽しみ方があるのがOTARU TAP ROOMです。

クラフトビールを楽しんだあとは共有スペースのリビングルームへ。
さっきのウェルカムドリンクはリビングに持ってくることもできるので、ご飯を外で買ってきてここで飲むゲストさんも多いんだとか。

キッチンや冷蔵庫も備わっているので食材を買ってこれば料理もできちゃいます。

この日のリビングはパソコン作業をしているゲストさんが多かったです。

誰もいなくなったタイミングで写真を一枚。
落ち着いた雰囲気。というだけではなく、机と椅子がいくつも分かれていて好きな場所を選べるという点でも、意外と作業に集中しやすいのかも。
自分の時間を過ごすのにもぴったりな空間です。

ちょっとだけくつろいでからベッドに向かいました。

翌朝6時。

朝起きて気づきましたがベッドの天井部分も漆喰なんですね。
目が覚めて最初の視界が普段と違うと、旅をしている実感が湧いてきて朝から楽しくなります。
あとカーテンの遮光性がすごくて、隙間から差し込む朝日が木漏れ日のようで心地よかったです。

泊まったことはないけれどゲストハウスという非日常を味わってみたい。
そんな最初の一泊にぜひ選んでみてほしいお宿。

『OTARU TAP ROOM CRAFT BEER & HOSTEL』さんでした!

OTARU TAP ROOM CRAFT BEER & HOSTEL
小樽市色内2丁目4-8
公式ホームページ:https://otaru-taproom.com/





小樽通編集部 小竹多聞
広島生まれ愛知育ち。
北海道の雪は好きだけど寒さには弱い。小樽での楽しみは行きたい店リストをコンプリートすること(158/265軒)



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