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※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。
読者プレゼント企画のお知らせ
2024冬号では「温泉ソムリエの案内でめぐるカジュアルだけど奥深い後志の日帰り温泉4+1選!」の関連企画として、読者プレゼントをご用意しています。
アンケートにご回答いただくと、抽選で計6名様に以下の品をプレゼント!
・北海道蘭越産 ゆめぴりか 白米2kg
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▷ Webマガジン小樽通2024年冬号 読者プレゼント企画 アンケート回答
(回答期限 2025年1月15日)
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(取材・執筆 山城栄太郎)
北海道三大温泉郷といえば「定山渓」(札幌市)、「登別」(登別市)、「湯の川」(函館市)が有名ですね。それぞれ素晴らしい泉質を誇り、充実した旅館や入浴&観光施設が整っている、、、。だけどちょっと待って!! 北海道の温泉はそこだけじゃないのよ〜。小樽、ニセコを含む後志(しりべし)エリアにも知る人ぞ知る「いい温泉」がたっくさんあるのだ。今回はこの地域の温泉をほぼ入り尽くし、知り尽くす地元の温泉達人にとっておきのマル秘温泉をセレクト&案内いただきましたぞ。
入りやすくてお手ごろな入浴料の日帰り公共温泉施設で、しかも源泉掛け流しや美肌の湯など「泉質」にもこだわった「本当にいい名湯」4選をぐるるっとめぐってきました。取材日はとても寒い日だったんだけど、嘘じゃない一日中夜まで私の体はぽっかぽか、次の日はお肌の調子もすこぶる良かったのです。また、また、いい温泉場の近くには「美味しい食べ物」が必ずセットである! 夜は買ってきたお土産を肴に「いい湯」を思い出しながら地酒をちびちび、、、これって最高!!
今回の湯めぐり旅の内容は?
今回の温泉セレクト&監修
向田薫(むかいだ かおる)さん
「地元民に愛される後志温泉5選」
ニセコ温泉郷を広く知って欲しいという思いから「大人の部活動」という位置づけで任意団体「ニセコ温泉部」を立ち上げ、ニセコ温泉郷のPR活動をしていらっしゃいます。専門的知識を活かし、ニセコ温泉の泉質の多さやロケーションの良さなどを発信中。札幌市出身。今回は温泉のセレクトと取材のご同行もいただいた。そして各温泉の特徴、泉質を記者にレクチャーも。さらにエリアの観光情報もふんだんに教えていただいた。後志・ニセコエリアの知識がぐっと深まった気がするのも向田さんのおかげ。
取材記者 山城栄太郎
東京での大手出版社でのギャル系雑誌編集者(副編集長)経験を経て、現在小樽の花屋4代目。山登り、音楽鑑賞、DJ、酒、カレー屋めぐりと多趣味の50代後半のおっさん。山登りしてからの「ご褒美温泉」はもうこれ以上ない最高の組み合わせだと勝手に思っている。
行き先はこちら!
8:10 小樽市内出発
10:30 ①寿都温泉ゆべつの湯
みなとま~れ寿都
そば処 鰊御殿 昌の屋 寿都店
14:00 ②蘭越町交流促進センター 幽泉閣
15:00 ③まっかり温泉
湧水の里 名水とうふ
16:00 ④ニセコ駅前温泉 綺羅乃湯
道の駅ニセコビュープラザ
(行けたら)⑤鶴亀温泉(余市町)
18:00 小樽市内戻り
※今回の取材での各所の平均入浴時間は15分程度です。
①寿都温泉ゆべつの湯
寿都(すっつ)町は小樽からは車で2時間ほどで行ける、かつてニシン漁で栄た漁師町。現在でも「寿(ことぶき)牡蠣」「生炊きしらす」「磯のり」「ホッケ飯」「飯寿司」など美味しい海産物とその加工品が名物の町だ。積丹半島の西に位置し、年中海風の強いところである。ここに吹く風は「だし風」と呼ばれ、その強さゆえ風車による風力発電にも利用されている。「だし風」、、いゃ〜それこそ昆布の旨味成分たっぷり含んでそうな味わいのあるいい呼び方ですね。
そんな寿都港の展望台ともいえるやや高台にあるのが「ゆべつの湯」。これが実に堂々としたたたずまいの立派な温泉施設で、駐車場も広いし館内も立派でキレイ。そして地元町民にこよなく愛されてる感が半端なくて、休憩コーナーや売店も実に活気がある。地元の写真愛好家の写真展や昔の寿都町の歴史写真や地図なんかも展示されていて心温まる。売店には入浴グッズ以外にも地元の海産物、農産物(地元産バジル他季節の野菜類)、酒、お弁当、銘菓まで売ってる充実ぶり。時期によるが食堂も利用できる。常連のおばちゃんがフロントの女性と浜言葉で親しげに話しているのを聞くとどこかホッとする。高級ホテルの(温泉)部屋風呂もいいが、こういう地元の方が利用される大衆温泉施設を観光で訪れるとこれまたほっこりして良いものですよね。
さて温泉浴場はとても広々として天井も高くて、抜けがよく、その開放感がハンパない。ひと施設で「硫黄泉」(美肌の湯)と「塩化物泉」(癒しの湯)という泉質が違う2種類の源泉が味わえるのがなんとも贅沢。塩化物泉(癒しの湯)には源泉かけ流しの(43.5°C !)湧き出たままの新鮮な源泉を楽しめる浴槽もあって、やや熱めなれどこのお湯は絶対に入ってほしい。ここの泉質は全道でも1、2の体の疲れをとる力(還元力)の数値が高いお湯なのだそうだ。2つの泉質には両者甲乙つけがたいけど、私的には塩化物泉(癒しの湯)の方が身体が芯まであったまって疲れが取れておすすめ。ただしせっかくなのでどちらも入るのがベストだと思う。
ジャグジーもあって、金・土・日は寿都の名産となった「風のバジル」の葉が入ったユニークな「バジル湯ジャグジー」となる。フレッシュなハーブの鮮烈な香りに自分がバジリコパスタにでもなった気分??が味わえる。塩化物泉の露天風呂も前庭が広々としていて、その奥に北海道らしい白樺の木々が見えて癒される。体はポカポカなのに、海から吹く強めの「だし風」が顔に涼しくて実に心地よい。これからのシーズン北国ならではの至高の楽しみ「雪見風呂」なんてのもオツなんでございます。
寿都温泉ゆべつの湯
住所:北海道寿都郡寿都町湯別町下湯別462-1
電話:0136-64-5211
入浴料:大人600円、子供(小学生)300円(毎週火曜日半額デー)、幼児無料
営業時間:10:30~21:00
定休日:毎月第1月曜(月曜が祝日の場合は翌日)
駐車場:104台収容
泉質:ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉、硫黄泉。
こんな施設もあり!:ドライサウナ、ミストサウナ、家族風呂、敷地内には4人まで宿泊できるコテージ「湯郷の宿」もあり。
公式サイト
温泉ついでにちょっと寄り道
道の駅「みなとま〜れ寿都」
寿都港のすぐ手前にある道の駅。ここでは銘菓、農産物、水産加工品といった郷土の名産品のお土産販売はもとより、地元の食材を使った食事もできる。
千秋庵菓子舗「昆布羊羹」
羊羹の中にほんのり磯の風味が漂う昆布が練り込まれた寿都伝統の銘菓。一瞬?と思うかもしれないが、そりゃもう昆布のほんのり塩味と旨味が実に羊羹に合うのだ。やや冗談ぽく購入したのだが、これは本当にびっくりした絶妙の美味しさだった。
期間限定「かぼちゃのみたらし団子」
寿都の特産かぼちゃを使った、これが今まで食べたことがないくらいぷにぷにのやわらか食感で甘じょっぱいタレが絡んで実に美味い。歯がなくても食べられる一品。
㈱カネキ南波商店「純粒うに」
いわゆる瓶詰めの塩うになのだが、程よい塩分で、生うにのような感覚でいただけた。うにの臭みなど全くなくて、ちょとずつナメナメでついつい酒がすすみ、美味いのなんのって一晩でひと瓶完食してしまった!
道の駅「みなとま〜れ寿都」
寿都郡寿都町字大磯町29-1
電話0136-62-2550
公式サイト
そば処 鰊御殿 昌の屋 寿都店
寿都から尻別川河口に向かう途中にある昔の橋下家鰊御殿を改築、増築したおしゃれなお蕎麦屋さん。
美味しそうな「にしんそば」「焼き鶏そば」などもありましたが、私は寿都の磯海苔(どんじゃのり)がたっぷり入った数量限定「どんじゃのりそば」(1,150円)を注文。寒風吹く海岸線の店で、やっぱご当地の名物が入った温かいそばは身体に染み込むように格別美味しく感じました。また限定の追加メニュー「にしんの天ぷら」というのも頂きましたが、これもにしん独特の薫りが香ばしくて最高でしたね。
そば処 鰊御殿 昌の屋 寿都店
寿都郡寿都町字歌棄町有戸14
営業時間
4月〜10月 11:00〜16:00(LO15:30)
11月〜3月 11:00〜15:00(LO14:30)
電話0136-64-5677
定休日:水曜日
公式サイト
蘭越町交流促進センター 幽泉閣(ゆうせんかく)
北海道の美味しいブランド米「蘭越米」(らんこしまい)で有名な蘭越町は小樽から車で約2時間弱、ニセコからは20数分で行けるアクセスのいい町。この地域で気軽に日帰り入浴できて、なんと宿泊もできるのがJR昆布駅に隣接する、昆布川温泉「幽泉閣」なのです。名前の感じでわかる通り昭和33年から営業する歴史ある地域に根ざした温泉施設。そもそも「幽泉閣」という名前は「ひっそりと 隠れひそむ 名湯」という意味で名付けられたのだそうです。
こちらも前述の「ゆべつの湯」に勝るとも劣らない立派な施設で、すぐ隣にあるお寺の景色と相まって、どことなく漂うエスニックな宗教施設感がなんとも不思議な感じだが、清潔感と入りやすさはハンパない。そして駅前なのに駐車場も広い!エントランスロビーの売店も充実していて、地元のお土産、特産品がたくさん売られている。中には手作りっぽいお弁当や土日限定の大福などもあって思わずニンマリしてしまう。
浴場はとてもゆったりと広々としていて、泉質はナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉で、ここもいわゆる「美肌の湯」! ほんのり緑色がかったとろり&まったりとした柔らかいお湯は限りなく源泉かけ流しに近い。この泉質は、お肌の汚れを落とし、うるおいを逃さないという美肌効果があるそうだ。温度も成分も湧き出す源泉そのまんまという高温浴槽(あつ湯)は45℃もあって、かなりなチャレンジャー以外とてもじゃないが長くは入れないけど、一応試しに足首までは浸かってみたい。普段42℃のお湯に入っている私も、痺れる熱さに膝までで断念した。もちろん通常の大浴槽や露天風呂はゆっくり入れるぬるめの温度設定なので、なが〜く浸かって美肌効果をしっかりと満喫・お肌に吸収してみていただきたい。サウナも乾式とスチームの2種類あって「サ活派」にも嬉しい。
ニセコのホテルが高額化する中で、大きな声では言えませんが、レストランもあるし、もしかして??スキーやスノボー客の秘密の隠れ宿かもしれませんね。
蘭越町交流促進センター 幽泉閣
北海道磯谷郡蘭越町昆布町114−5
電話:0136-58-2131
料金:大人600円、子供360円
時間:10:00〜21:30(最終受付21:00)
月曜日は12:00〜(月曜が祝日の場合は火曜)
定休日:なし
宿泊(大人)平日・日曜日11,100円、土・祝前日12,300円。
こんな施設もあり!:レストラン、泡風呂、サウナ、打たせ湯、水風呂、貸切家族風呂、宴会場、外に源泉かけ流しの足湯あり
公式サイト
③まっかり温泉
この温泉は実は私、今年3回目の訪問なのです。なぜかというと山登りが大好きな私にとってここの露天風呂からは、蝦夷富士(えぞふじ)ともいわれる後志地方を代表する標高1,898mの名峰=羊蹄山が目の前にドーン! 山好きにとってこんな幸せな光景で入れる温泉は唯一無二、他に無いからである。もちろんログハウス風の施設もきれいで入りやすいし、スタッフの方もフレンドリーで雰囲気がいい。
浴場はそんなに大きくはないけど、ナトリウムー塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩温泉の名湯、やや熱めの内風呂のお湯は羊蹄山やニセコの山々の登山後の身体の疲れをスッキリとってくれる効果がある。しかも美肌の湯である。
しかし、この温泉の一番の効能はやはり羊蹄山の眺めである。取材当日も通りすがりのトラック運転手さんや、明らかにスキー、スノボーでニセコに来たと思われる外国人観光客の集団が、顔だけを湯面から出して、全員がぼーっと遠くの羊蹄山の方角を眺めていた。真狩のこの辺りはジャガイモなどの畑が広大に広がって、羊蹄山からのひんやりした吹きおろす風はさえぎられる事なく露天風呂に吹き付ける。湯につかればあったか、羊蹄山を見ようと立ち上がればどこまでも澄んだ山の空気で、キュンキュンするほど全身冷んやり。温→寒→温→寒、、、この繰り返しが実に気持ちいい。
こんなに熱めで泉質のいい内風呂があるのに、誰もが露天風呂に集まってしまうのが「まっかり温泉」。
実はこの「まっかり温泉」、有名音楽レーベルavex創業者のMAX松浦氏(大富豪)がYouTubeの中で「北海道の安くてずっと浸かってられるいい温泉」と称賛しているのである。「なるべく髪がバリバリ凍るくらいの寒い時期に行って、露天風呂にずっと浸かってる」のがいいのだそうだ。
すぐ近くには洞爺湖サミットの際に世界のファーストレディも利用した有名なオーベルジュ&レストランの名店「マッカリーナ」もあります。マッカリーナの宿泊客にも、羊蹄山の景色が見たくて「まっかり温泉」の露天にわざわざ入りにくる方もいるようですよ。
まっかり温泉
住所:北海道虻田郡真狩村字緑岡174−3
電話:0136-45-2717
入浴料:大人600円、子供(小学生)250円、未就学児無料
営業時間 4月〜9月10:00-21:00(最終受付20:30)
10月〜3月11:00-21:00(最終受付20:30)
12月31日と1月1日は11:00〜17:30(最終受付)
定休日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)
無料駐車場:100台
こんな施設もあり!:サウナ、シャワー、休憩場、ラーメン店「ニセコラーメン風花」あり。
公式サイト(Facebookページ)
温泉ついでにちょっと寄り道
真狩豆腐工房 湧水の里
「すごいとうふ」
羊蹄山の4つある登山口の「真狩登山口」でもある羊蹄山自然公園真狩キャンプ場入口のすぐ脇にある豆と水にこだわった手作りお豆腐屋さん。
私は今までニセコの道の駅「ビュープラザ」に売っている「ニセコ豆腐」が人生最高の美味しい豆腐だと思っていたんだけど、ここの「すごいとうふ」を食べて、価値観が変わった。一丁650円もする高級豆腐なんだけど、羊蹄山の麓の湧水の良さと、北海道産「祝黒豆」の美味さがこれでもかと詰まっていて、ここで買った「すごいとうふ」の冷奴と湯どうふ、「きぬどうふの厚揚げ」での揚げ出しで全く飽きることなく「豆腐フルコース」を満喫できた。
「すごいとうふ」は水ではなく、とよむすめ大豆の豆乳に浸かった状態で販売されている。温泉ソムリエ・向田さんの熱心な説明通り、「その豆乳絶対捨てないで!飲み干して!」を実行して大満足。とにかく「すごいとうふ」はその名に違わぬ驚きの旨い豆腐だった!駐車場隣接で羊蹄の伏流水の水汲み場所も用意されている。2Lのペットボトル持って行けばよかった!この水で割って飲むウィスキー水割りや淹れたコーヒーはきっと最高なんだろうな。
真狩豆腐工房 湧水の里
虻田郡真狩村字社217-1
電話0136-48-2636
公式サイト
④ニセコ駅前温泉 綺羅乃湯(きらのゆ)
JRニセコ駅の駅前広場ともいえる場所にある「綺羅の湯」。駅から歩いて1分もかからないという好立地の日帰り温泉施設。そして駐車場も広くて停めやすい。コンクリート打ちっぱなしのここも設備全体が新しくて清潔感があって安心して入りやすい。まるで道の駅のような広いロビーには焼き立てパンとケーキのお店「マイトリエ」や軽食コーナー、売店も充実していて、ドリンクやアイス類、入浴グッズの他にも、地域のお土産や農産物、カップ麺なども充実。無料休憩室も広くて地元の住民はもちろん、スキー・スノボーなどの外国人観光客、ホテルなどの季節労働者、ニセコに魅せられた移住者など多種多様の方々が入浴されている。マッサージ機やコインランドリーもあるので、車中泊の方にも便利である。駅近なのでニセコ駅内のカレーで有名な喫茶店「茶房 ヌプリ」や駅すぐ横のスープカレー店「Jamii」も利用できる。時間があったら、ニセコ鉄道遺産群の蒸気機関車やターンテーブル(転車台)を見に行くのも良い。
とにかく色んな国籍、年代、職業の人が集うのが「綺羅の湯」。この日も取材中に数年前からニセコのレストランで働いてるという元ミュージシャンの関西出身のイケメン男子とずっと綺羅乃湯の魅力と音楽について話し込んでしまった。こういうひょんな出会いが誰もが集う公共の温泉施設の魅力ということで間違いないのだ。
御影石の大浴場がある洋風大浴場と岩の露天風呂がある和風大浴場があって、日替わりで男女が入れ替わる。泉質は低張性弱アルカリ性温泉で、すっきりとしたやわらかいお湯は、長くつかっても湯あたりしにくく、山登りやウィンタースポーツで疲れた足腰の筋肉痛や関節痛の癒しに最適である。洋風風呂にあるジャグジーは源泉かけ流しで人気が高く、35〜37°cの設定なのでゆっくり長く入っていられる。いつもこの円形の浴槽にはわらわらと人が集まってくる感じだ。
また洗い場のシャワーヘッドは柔らかい霧状にできる「ミラブル」や「Refa」という高級品がデフォルトで設置されている。ここのサウナは露天風呂を挟んで別棟に設置されていてやや狭いがサウナ好きの中でも評価が高い。(※現在は洋風露天風呂と別棟のサウナは改修工事中で使えないが12月中旬の再開を予定)室内の同意が得られればサウナ石に水をかけてぐっと室内温度を上げる「セルフロウリュウ」も可能だ。
ニセコ駅前温泉 綺羅乃湯(きらのゆ)
住所:北海道虻田郡ニセコ町中央通33
電話:0136−44−1100
入浴料:大人600円、子供(小中学生)250円、幼児無料
営業時間:10:00〜21:30(最終受付21:00)
休館日:第2、第4水曜日(※祝日の場合は翌日、8月〜10月定休日無し)
こんな施設もあり!:サウナ、ジャグジー、ミラブル、Refaシャワーヘッド
公式サイト
温泉ついでにちょっと寄り道
道の駅ニセコビュープラザ
北海道に数ある道の駅の中でもこんなに活気のあるところは珍しい。そのくらいいつも人で車で溢れている。テイクアウトの食べ物ショップが連なる棟や農産物(季節の野菜)直売所、ニセコ産生乳を使ったチーズ、バター、ヨーグルトなどの乳製品やベーコンやソーセージといった肉の加工品、お菓子やスイーツ類、地域の地酒、羊蹄山の湧水を使って作ったお豆腐などが揃っている。また、Tシャツや工芸品、ステッカーなどの地元ゆかりのグッズ販売や旅や観光の情報を得るためのインフォメーションもある。もちろん広い駐車場と24時間使えるきれいなトイレがあるのは言わずもがな。この駐車場から見える羊蹄山もいいんだよねぁ〜。
ニセコ温泉部でプロデュースしたトートバッグやTシャツも販売中で、タオルやステッカーなどのグッズコーナーもありました。
道の駅ニセコビュープラザ
北海道虻田郡ニセコ町字元町77−10
電話:0136-43-2051
営業時間 9:00〜18:00
通年型の湯めぐりスタンプラリー「ニセコ湯めぐり名人」
ニセコエリアを中心に後志(しりべし)管内の36ヶ所もの温泉をめぐるスタンプラリー。スタンプを8個集めるごとに、名人の段位の認定とともに特別な称号が与えられます。十一巡し、88個のスタンプを集めると、ニセコエリアの最高峰「羊蹄山」(十一段名人)の称号が与えられ、「湯めぐり名人」に認定されます。期限は設けていませんので、ゆっくりじっくりのんびりと、自分のペースでめぐれます。初段名人の「昆布岳」、五段は「尻別岳」、十段は「ニセコアンヌプリ」など地域の山にちなんだ命名がワクワク。参加費(200円)、各段位ごとに認定料(1,000円〜2,500円)がかかるので、詳細はhttp://niseko-onsenbu.comにアクセス!
(たどりつけなかったけれど)
鶴亀温泉
今回の後志湯めぐりで、最後の立ち寄り先に予定していたものの、残念ながら時間切れで訪問できなかった「鶴亀温泉」も、温泉ソムリエ向田さんおすすめの温泉です。
ここの温泉は、鉄分が豊富な塩泉で赤茶に濁っている名湯です。肌に優しく体を包み込むような優しい感じで、長湯していたくなる快適な温泉です。泉質はナトリウム塩化物温泉、茶褐色でガッチリしょっぱい濃厚温泉です。露天風呂からは海がすぐ目の前の素晴らしい景色ですので、ぜひご利用ください。
鶴亀温泉
住所:北海道余市郡余市町栄町22−1
電話:0135-22-1126
入浴料:大人850円、子供(3歳から小学生)400円、2歳以下無料
営業時間:11:30~21:00(最終受付20:30)
休館日:年中無休
大浴場(ジェット噴射口付)、中浴場(高温)、露天風呂(高温・中温)ジャグジー、広々サウナ(TV放映中)、水風呂、展望台を完備
公式サイト
後記
実に幸せなことに北海道はどこを掘っても温泉が出ると言われるくらいの温泉天国だ。私も長らく仕事の出張、会の遠征、個人的な旅をしながら様々な北海道の温泉を楽しんできた。それでもまだ行ったことのない温泉は山ほどある。地元後志の温泉でさえがまだまだコンプリートには程遠い。今回温泉ソムリエアンバサダーの向田薫さんと後志の名湯を巡らせていただいて、自分がいかに素晴らしい地域に生きているのかを再認識させていただいた。幸運にも自分がこんな温泉天国にいるのなら、今後ひとつひとつのお宝温泉をじっくりと楽しんでいかなくては人生の損失であるとも思った。ま、それでも一生で北海道全ての温泉を制覇するのなどは無理なのだけど。
そして観光で小樽や後志地方を訪れたお客様にもぜひ今回味わった至高の温泉体験を味わっていただきたいなって思う。美味しいもの最高!楽しいこと最高!美しい景色最高! そしてそこに+温泉が加わればこの上ない喜びが加わるはずだ。今回紹介できなかったけど、後志にはニセコ「五色温泉」「雪秩父」やルスツの「留寿都温泉」、赤井川キロロの「カルデラ温泉」、積丹「岬の湯」、泊の盃(さかずき)温泉「潮香荘」、岩内温泉の「おかえりなさい」など魅力的な温泉がいっぱいある。欲張ることはないけれど。50代後半の私もこれからひとつひとつ人生の節目を「いい温泉」「いい湯」と出会いながら、刻々と過ぎ去っていく時間を大事にしっかり紡いでいきたいものだ。