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【月刊小樽自身2022年3月号】100年飴玉一筋! 澤の露本舗/飴谷製菓

2022.02.25

※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。


喉の乾燥が気になる今の季節、喉を労わるために飴ちゃんを手に取る機会が増えます。
せっかくでしたら小樽の老舗飴店の飴ちゃんを自分用に、お土産用に買ってみませんか?

現在、小樽には2件の飴屋さんがあります。
戦後は約11軒の飴屋が小樽にあったといわれていますが、高温の工場での作業が求められ大変な仕事であること、単価も安いことから数を減らしていきました。

そんな中、今日まで飴の製造・販売を続けている 「飴谷製菓」「澤の露本舗」の2店の飴屋さんをご紹介します!

飴谷製菓

1918年(大正7年)創業の老舗製菓店、飴谷製菓。
北海道土産の代表「バター飴」を始め、様々な味の飴を製造・販売しています。飴谷製菓の「飴谷」は、会社を営む「飴谷」さんの名字をとったもの。そう、飴谷さんの経営する飴屋さんなのです!(おもしろいっ)

店舗の前では、屋台にて販売しております!
色とりどりの雨の中からどれを選ぼうか…
(天候により、屋台奥の事務所内にて販売しております。)

ずっと前から飴屋さんだった!?

飴谷さんは、その名字の面白さから、名字のルーツを探るテレビ番組でも紹介されたことがあるのだそうです。

その番組の調べによると、元々のルーツは富山で、以前から「飴」を用いた商売をしていたのではないかとのこと。
「富山の薬売り」という言葉が有名な様に、富山では医薬品産業がかつてより盛んで、「飴」も以前は苦い薬と一緒に服用したり、飴自体が疲労回復アイテムとして薬のように扱われてきました。
富山で飴を扱っていた飴谷家が、1868年の戊辰戦争に伴い北海道へ移り、その後小樽に辿り着いたのではないか、というのです。

美味しい飴の秘密はコレ!

長年に渡り愛されてきた飴谷製菓の飴は、昔通りのレシピで、シンプルに素材そのままの味を活かして作られています。
原料は主に北海道で製造された「甜菜糖」を使用しています。

バリエーション豊富な飴の種類。
バター飴、楽京飴、甘酒飴、りんご飴、いちご飴、雪たん飴
ああ、この中から選ぶなんてできない!

甘いけれども、べたつかずに甘さがすっと引くのが特徴です。この絶妙な甘さ加減が、長きにわたり選ばれてきた理由なのです。

人気商品をご紹介♪

豊富な種類の飴を販売していて迷っちゃう…というあなたは、まず以下の2種類をお試しあれ!

バター飴

北海道土産の大定番。甘さは控えめなのにも関わらず、しっかりとしたバターの風味がたまらない!クセになってしまう味。

雪たん飴

石炭の上に雪が積もる様子をイメージした飴。白い飴の中には、練り餡が入っているんです♪

飴屋製菓
小樽市色内2-4-23 Google Map
TEL:0134-24-0371
※市内の土産物店でも販売しております。





澤の露本舗

1911年(明治44年)創業の澤の露本舗。こちらも老舗の飴屋さんです。
こちらの店舗で有名なのが「澤の露」。透き通り、光を受けて輝くような美しい見た目をしています。
なんと創業当時からこの一品のみを販売しているというので驚きです!

芸能人が「声のうるおいに最適」とオススメしていたという話もあるそう。

更に最近では、人気が続いている鬼退治をするアニメのシーンに出てきたお菓子と似ているとの事で、SNSを中心に話題になっています!

昔は違う名前だった?

現在、「澤の露」という名前で商品を販売しておりますが、創業当時は「水晶あめ玉」という名前でした。実際にお店には「水晶あめ玉」の看板が掲げられています。

大正時代の店舗

現在の店舗

なぜ名前が二つあるのかというと、かつて「水晶あめ玉」を商標登録しようとした際、一般的に使用されやすい名称であるため、登録できなかったというのです。
そのため、創業者の「澤﨑浅次郎」の名前の「澤」の字に、草の葉につく美しい「露」を組み合わせ、「澤の露」と新しく名前をつけて商標登録したのです。

店内には、歴史を感じさせるアイテムが。
創業者 澤﨑浅次郎氏の名前が書かれた賞状もあります。

こだわりの一品

様々な種類の商品がある飴谷製菓と対照的に、澤の露本舗で販売しているのは「澤の露」一品だけ
お店の方によると、今後も商品は「澤の露」一品だけで続けていくつもりとのこと。
創業当時から道具・状況が変化する中で、一品といえどもこれからもっともっといい商品が作れると思っている、とおっしゃっていました!

店内の様子。現代になっても、一品だけでお店を続けていく姿勢がカッコイイ!

飴は水飴を加えることで加工がしやすくなるのですが、澤の露は砂糖だけで作られています。砂糖だけで作ると、すぐに固まってしまうため、美しい球体にするのは非常に難しいんだとか。
加工が難しいため、現在でも機械化せずに手作業で一つ一つ作っているのだそうです。

「澤の露」を食べてみよう!

砂糖とレモンオイルで仕上げられた澤の露。合成着色料や保存料なども使用されていません。

ふくろ入り(税込480円)、紙箱入り(税込500円、個包装は税込650円)、
缶入り(税込み900円)。
自分用にも、贈り物用にもピッタリの包装が選べます。
セットでの販売もありますよ!

一粒が大きいので、5分以上お口の中で優しい甘さとレモンオイルの爽やかさを楽しむことが出来ます。舌の上でじんわりと溶ける感触もたまりません。
マスク必須の時期ですから、マスクの下で澤の露を楽しみながら喉を労わるのもいいかもしれません。

澤の露本舗
小樽市花 園 1丁目4番25号 Google Map
0134-22-1428 (FAX 番号も同じ)
11:00~4:00 (短縮営業中)
※駅なかマートタルシェ、パシオズ(ウィングベイ小樽内)でも販売しています
ホームページ / オンラインショップ

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