村上芳正は、1922年(大正11年)、長崎市で生まれました。
家庭の事情と経済的困窮により中学校を中退。
生活のために三菱長崎製鋼所で働かざるを得なくなります。
1942年(昭和17年)、召集され台湾へ出征。
命からがら復員すると、原爆で破壊し尽された故郷に直面することになりました。
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戦後は会社の人員整理によって、1951年(昭和26年)、役者になる夢を抱き上京。
しかし生活が成り立たず、子どものころから得意だった絵で、路頭の似顔絵描きをこなし、『それいゆ』『ジュニアそれいゆ』でイラストの注文を受けるようになります。
村上芳正の絵は学校や師匠に学んだわけではなく、全くの独学でしたが、
タブローへの憧れもあり、1958年(昭和33年)より二科展へ5年連続入選。
しかし資金が続かず洋画家への夢は断念しました。
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村上芳正の絵は硬質細密な描線に際立つ特徴があり、無数の点描が複雑な陰影をもたらします。美しくも体温を感じさせない陶器のような女性、肉体を苦痛に歪める裸体の青年像も繰り返し現れるモチーフです。そのを間隙を鋭い金属のような棘を持つ薔薇や芥子が埋めつくします。
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・・・・・・・・・・・「異端と正統の装幀画家　追悼・村上芳正展」チラシより抜粋
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●●●異端と正統の装幀画家　追悼・村上芳正展●●●
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・会　期：2023年11月3日(金・祝)〜2024年1月14日(日)
・会　場：市立小樽文学館  展示室
・休館日：毎週月曜日(1/8を除く)11/7.24.12/29～2024.1/3.9.10
・入館料　：一般300円、高校生･小樽市在住70才以上150円、中学生以下無料
※11/3は文化の日で無料開放
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■市立小樽文学館

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