観光案内所からのお知らせ
3月に引き続き、4月24日(土)、2回目の「第3倉庫活用ミーティング.北海製罐小樽工場第3倉庫見学会」が行われました。今回も事前予約で、すぐに予約でいっぱいになりました。
見学会は、10時.11時.12時.13時の4回で所要時間は各50分で行われました。定員は各20人でしたが、私が参加した10時の見学会で25人ぐらいの参加者でした。初めて建物内に入ることができ、大変貴重な体験をさせて頂きました。
駒木定正先生のお話は、とても興味深くあっという間の50分でした。
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【北海製罐(株)小樽工場第3倉庫概要】
所在地:小樽市港町4
建築年:大正13年(1924年)
構造:鉄筋コンクリート造地上4階建
敷地面積:約2,745.27㎡
建坪:1,814.87㎡(延床面積 7,259.48㎡)
建物全長:約100m(最大幅:約20m・最小幅:15m)
※平成24年(2012)年10月19日、旧北海製罐倉庫(株)として、事務所棟、工場、旧第2倉庫とともに小樽市指定歴史的建造物第76号に指定されています。
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【北海製罐の沿革】
大正10(1921)年10月23日に日漁業の全額山資で北海製罐倉庫株式会社(後に北海製罐株式会社)として小樽区北浜で創立しました。会社の工場や倉庫の施設は、運河建設のために造成した小樽区営の埋立地に建設しました。
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【第3倉庫の歴史】
第3倉庫は、各種保税空缶、缶詰類、一般貨物の保管を目的として大正12(1923)年4月に第3埋立地で着工し、翌13年10月31日に鉄筋コンクリート造4階建で完成しました。全長(桁行)約100m、奥行(梁間)は手宮側の北面20m、札幌側の南面15m、各階は、5つの収納室(倉庫)に区分されています。
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【第3倉庫の特徴】
第3倉庫は、荷物を合理的に運搬するために、エレベーターとスパイラルシュート、階段を運河側の外壁にまとめて配置し、室内では広い収納空間をつくり、まっすぐに通した通路で各室を結んでいます。
建物の構造も合理的に設計され、荷重が一番かかる1階の柱を1辺90㎝の四角形、2階と3階を81㎝、4階を51㎝として順次細かくしています。
各柱の荷重を支える基礎の下には、丸太を緊密に埋め込む設計となっており、主要なコンクリートの基礎は、一辺3mの四角形で、その下に25本の木杭を58㎝間隔で入れています。
外壁は、コンクリートブロックを積む設計で、鉄筋コンクリートの柱、梁床にブロックの壁を組み合わせる工法は、構造の移り変わりを示す点で貴重です。
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▼駒木定正先生による解説…分かりやすく説明して頂きました。
▼1階の柱の幅は90㎝、コンクリートの基礎は一辺3mの四角形でその下に25本の木杭を58㎝間隔で入っています。
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▼ローカの長さは100mで。片側にローカ続いていて、作業しやすいようになっています。
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▼運河側に緩やかに勾配がついています。反対側は真っすぐになっています。
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▼4階…換気口、現在は使われていません。(外から見て緑のシートが見えるのが換気口の場所)・・・・・・・・・・・・・・・▼4階の柱の幅は50㎝
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▼建物の中は倉庫としてのみの使われていて、荷物や人の移動は外のベランダを使用。建物の特徴として、荷物を合理的に運搬するためにエレベータとスパイラルシュートが使われていました。そして階段を運河側の外壁にまとめて配置することによって、室内では広い収納空間をつくり、まっすぐ通した通路で各室を結んでいるとのことです。荷物を一気に運河に泊めた船に搬出するためのスパイラルシュートは、この第3倉庫の特徴となっています。
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▼荷物を合理的に運搬するためにエレベータとスパイラルシュートが使われていました。
▼手前の階段は人の移動用として使われ、奥のエレベーターはの荷物用です。
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▼4階から見た小樽運河です。右奥には運河プラザが見えます。(赤丸の所)
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▼こちらは2階から見た小樽運河です。
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▼中央の赤丸の所は、今も少し残っている色内川です。
▼建物内にある荷物用エレベーター
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▼今回は2階から4階へはこちらの貨物用エレベーターに乗って移動しました。
▼エレベーターの中の壁と外側の鉄扉には「アスパラガス缶詰記号表」
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▼札幌側の建物には三方に窓がありますが、窓の開閉がスムーズにいくための最初から、斜めにつけられています。鉄の窓の開閉は貨車になっていて、紐を引っ張り開け閉めを行っています。
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第3倉庫活用ミーティング事務局(小樽商工会議所)
TEL:0134-22-1177
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■ 北海製罐第3倉庫ライトアップ【5月3日~5月5日】
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「鼓動」をテーマに光と音で演出された北海製罐第3倉庫
のライトアップの最終日、風の強い一日でしたが夜の8時過ぎに行ってきました。日中の臨港線は車も多いのですが、昼間と違い静かな中、音に合わせて光が点滅して久し振りに無になれてリセット出来ました。
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【関連記事】
北海製罐第3倉庫ライトアップ(5/3~5/5)をみてきました
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▼まさかの面白い写真が撮れました。
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