観光案内所からのお知らせ

小樽市総合博物館本館…博物館ゼミナール小樽学「水族館飼育員が語る・海獣たちと祝津の海の魅力」に参加しました(2/19)

2023.02.28

小樽市総合博物館本館では2022年12月3日(土)から

令和4年度アイヌ工芸品展「アトゥイ-海と奏でるアイヌ文化」を開催中です。

関連イベントとして2023年2月19日(日) に開催された

博物館ゼミナール 小樽学「海獣たちとアイヌ民族」

「水族館飼育員が語る・海獣たちと祝津の海の魅力」に参加しました。

◎「水族館飼育員が語る・海獣たちと祝津の海の魅力」

・日時:2023年2月19日(日) 午後1時30分~3時

・講師:徳山航 氏 (おたる水族館飼育員)

・場所:小樽市総合博物館本館・研修室

今回の講師はおたる水族館飼育員の徳山航さんです。

おたる水族館の海獣たちや祝津の魅力について講演されました。

画像や動画もまじえて分かりやすく解説していただき楽しかったです。

ありがとうございました。

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おたる水族館飼育員の徳山航さん

徳山さんが所属している飼育部海獣飼育課第一係で飼育している海獣は

フンボルトペンギン、ジェンツーペンギン、ゴマフアザラシ、

ゼニガタアザラシ、アゴヒゲアザラシ、ワモンアザラシ、トド、セイウチです。

冬の海獣公園は冬の坂道や落雪、雪崩。

大しけ、高波などで危険なため冬期間は閉鎖しています。

徳山さんのペンギンショーデビュー秘話

沢山練習をして先輩に見ていただいた結果「不合格」。

不合格と言われたわけではなく、一通り終わった後に

全然、面白くないと言われたそうです。

ペンギンショーの動画

新型コロナウイルス「緊急事態宣言」で休館中に撮影し

皆さんに楽しんでいただけたらと発信した動画です。

自由気ままなフンボルトペンギンのショーです。

動物を飼育する上で一番大切なこと

動物たちの日々の健康管理です。

1.体重測定 2.触診(ハズバンダリ―トレーニング) 3.口内チェック

ハズバンダリ―トレーニングとは受診動作訓練

受診しやすいような態勢維持や採血など痛みなど耐えられるよう訓練します。

複数の動物を飼育していても、1頭1頭の状況を知ることが重要です。

トレーニングは何通りもあり難しい。

この個体にはうまくトレーニングができたが、

違う個体には通用しないことも。

トレーナーは動物の力を引き出せるよう

何通りもの引き出しを持っていることが大事です。

祝津の海の魅力とは

北海道を代表すると言っても過言では無い、

トドやアザラシの姿を間近で確認することが出来る場所(聖地)

冬の海獣公園とトド岩、野生のトド、野生のアザラシを動画で紹介。

おたる水族館の海獣公園から見える景色

トド岩

野生のトド

トド岩に集まった野生のトド

野生のアザラシ

おたる水族館から野生のアザラシがみられることも有ります。

野生のアザラシを見つけた方から

「おたる水族館のアザラシが逃げてますよ。」

という電話が入ることも有るそうです。

「それは野生のアザラシです。」とお伝えします。

冬の大しけなどで外海からおたる水族館にやってきたトド

ガンタロウ (オス)

ガンタロウは1997年3月12日に首に大きな傷を負い

外海からおたる水族館に入り込み、保護されました。

その後傷も癒え、トドプールのボスとなり、

生涯で20頭の仔の父親となりました。これは日本一の記録です。

2016年10月26日「癌性腹膜炎(がんせいふくまくえん)」死亡しました。

ガンタロウはガンちゃんと呼ばれみんなに親しまれていました。

(推定22歳・オス)

ソユン (オス)

2010年4月9日スタッフが朝点検に行くとトドプールで泳いでいたそうです。

ソユンの繁殖成績は優秀で、これまで7頭の仔をのこしました。

日本国内での今後の血統管理のため

2019年3月13日に中国の動物園へ移動しました。

カムイ (オス)

2014年の元旦に突然外海からやってきた雄のトド

トドショープールダイビング台の下にいたそうです。

現在トドプールにいます。

外海から迷い込んでおたる水族館にはいってくる野生のトドを

全頭受け入れることはできません。

飼育スペースの確保や、餌代なども考慮したうえで判断になります。

おたる水族館に迷入ったトドを外海に帰す動画を見せていただきました。

こちらは記録映像なので撮影禁止でした。

大きなトドは迫力があります。

トドを追い込み過ぎて逆に人に向かってきたら

人に危害が及びかねない危険な作業ですね。

台風、高波などの被害

トドショープールのダイビング台

波が打ち寄せます

トドショープールのダイビング台が波にさらわれる被害

アザラシプールに高波

強風でイルカスタ傍の外のトイレの壁が破壊。

SNSでバズった動画の紹介

セイウチの除雪

おたる水族館2023年の本営業は2023年3月18日(土)OPEN

※2023年2月24日(金)~3月17日(金)は休館

おたる水族館

https://otaru-aq.jp/
小樽市祝津3丁目303番地 電話:0134-33-1400

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●企画展

2022 小樽市制100周年記念事業

令和4年度アイヌ工芸品展「アトゥイ-海と奏でるアイヌ文化」

豊富な民具資料から海とアイヌ文化との密接なかかわりを紹介します。

・会 期:2022年12月3日(土)〜2023年3月5日(日)

・休館日:火曜日と年末年始(12月29日~1月3日)

・時 間:9:30〜17:00

・会 場:本館2階・企画展示室

・料 金:入館料のみ

・主 催:小樽市総合博物館

・共 催:公益財団法人アイヌ民族文化財団、石川県立歴史博物館

・後 援:国土交通省、北海道教育委員会、社団法人北海道アイヌ協会、

     小樽市総合博物館友の会
・その他:文化庁・北海道補助事業

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「アトゥイ」はアイヌ語で「海」を意味します。

アイヌ民族は、危険を伴う海上での生業にあたって祈りを欠かさず、

海の恵みにあずかりながら、また海を通して

本陸や本州との接触・交渉をもとに豊かな文化を発展させてきました。

本展では、豊富な民具資料のほか、

石川県を中心とした北陸地方にある工芸品など、

広く海とアイヌ文化とのかかわりを紹介します。

展示会場は撮影禁止です。

アイヌ民族が儀式で使用する木製の祭具「イクパスイ 」には

船やアザラシ、トド、珍しいイカのデザインもありました。

外套はアザラシの毛色で模様が作られていました。

会期も残すところあと僅かにお見逃しななく。

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アトゥイ-海と奏でるアイヌ文化チラシ(表)

アトゥイ-海と奏でるアイヌ文化チラシ(裏)

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海獣ランド

小樽市総合博物館本館エントランスにはトド・アザラシ・ラッコ等の

はく製がならべられた「海獣ランド」がおめみえです。

トド

ゴマフアザラシ

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小樽市総合博物館 本館

小樽市手宮1丁目3番6号  電話:0134-33-2523

・営業時間:9:30 ~ 17:00

・入館料

 一般 300円

 高校生 / 小樽市在住の70歳以上の方が150円

 中学生以下は無料

・休館日 :毎週火曜日 (祝日の場合は翌日)

 ※上記以外に臨時休館する場合があります。

◎総合博物館Facebookページ(外部サイト)

◎キャッシュレス決済

 2022年11月4日(金)より入館料のお支払いに

 キャッシュレス決済が可能となります。

 利用できる窓口は、本館と運河館の両方です。

 詳しい内容はこちら⇒キャッシュレス決済

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