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地元で愛される洋食屋さんで、あたたかい小樽の冬を。[その1]【小樽通2025冬号】

2025.12.15

観光スポットとして名高い賑わいの裏に、その街の「日常」を支え、長年愛され続けているお店があります。それが、ノスタルジーを感じさせる洋食屋さん。昔ながらの温かい味は、訪れる人々の思い出とともに歴史を刻んできました。
今回は、ライター陣がそれぞれの街へ繰り出し、お店の雰囲気やこだわり、そしてそこで提供される洋食の魅力に迫ります。街の記憶と人々の胃袋を満たしてきた、洋食屋さん5軒をご紹介します。

[その1]掲載店舗一覧
レストランMURA
ブランシェ
コットンクロス
いぐれっく5.3
ル・キャトリエム



今年開店30周年を迎えたレストラン。小規模ながらも、ホテルの料理長出身のオーナーシェフによる本格的なメニューを楽しめます。

一番人気はハンバーグステーキ。一口食べて、ふわふわ加減に驚きます!ボリュームのある厚さなのに、食べていて口が全く疲れない。むしろ癒されます。秘密は豚肉と牛肉の比率。前身店舗時代から約40年間変えておらず、パテにはパン粉も練りこみあっさりと仕上げているそうです。

ハンバーグソースは飲めるんじゃないかと思うくらいのまろやかさ。それもそのはず、ビーフシチューを作り変えてハンバーグソースにしているため、コクが残りつつ食べやすい味わいなんだそう。
食べ飽きない味のメニューの数々に、週に2~3回も通う常連さんもいらっしゃるとか。

クリスマスにぴったりなコース料理は4,000円のミニコースから。フルコースは6,000円から、予算などに合わせてクリスマスパックもご用意いただけるそうです!

お客さんへの思いやりすら感じるやさしい美味しさの洋食は、穏やかにクリスマスの日を過ごすのにもってこいです。

(文・アキコ)

レストランMURA
住所 小樽市花園1-10-7
電話番号  0134-25-1188
営業時間 ​
 [火曜 ~ 土曜]11:00 ~ 14:30(L.O.14:00)、17:00 ~ 21:00(L.O.20:00)
 [日曜・祝日]11:30 ~ 14:30(L.O.14:00)、17:00 ~ 21:00(L.O.20:00)
定休日 月曜日
ホームページ



小樽でクリスマスディナーを楽しみたいなら、「Bistrot Blanche(ビストロ ブランシェ)」をぜひ訪れてほしい本格イタリアン(洋食)店。場所は、かつて北のウォール街として栄えた旧市街の一角で、大正時代に建てられた洋館をリノベーションした店舗は、外観からして歴史を感じる。店内も、古き良き小樽と思わせる、雰囲気がとても良い。

今回いただいたのは、ちょっと濃いめのトマトソース・バジルオイルをかけての一皿(1,350円)と、白ワインにカシスを加えた定番のキール(600円)。トマトの酸味と甘味が絶妙で、ピーマンの香りとベーコンのコクが加わり、シンプルながら奥深い味わい。ワインとの相性も抜群で、ゆっくりと味わいたくなる一皿です。【ディナー時ワンドリンク制】

お店の方によると、今年のクリスマスはコースではなくアラカルト中心になるとのこと。中でも「牛頬肉の赤ワイン煮込み(2,650円)」はおすすめメニュー(要予約)。

私がこの店で気に入っているのは、地元食材を生かした料理と歴史ある建物で特別な時間を過ごしながら食事ができる点で、小樽の魅力を改めて感じさせてくれる。観光客はもちろん、地元の人にも一度足を運んでほしい、本格的な洋食店です。

(文・髙久模夫)

ビストロ ブランシュ
住所 小樽市色内1丁目9-10
電話番号  0134-32-5514
営業時間 ​[ランチ]11:30〜14:00(L.O.)、[ディナー]17:30〜20:30(L.O.)
定休日 火曜日、他不定休あり
ホームページ



花園エリアの住宅地の中に佇むコットンクロスさんをご紹介します。
お店の外壁一面を植物が覆い、雰囲気ある建物は店主の野口さんのご実家とのこと。
1990年にこの場所でオープンしたコットンクロスさんは、今年で開店36年目を迎えました。

店内はランプのあかりが優しく灯り、音量を抑えたジャズが流れる落ち着いた雰囲気の中、ゆったりと食事を楽しむことができます。
観光地からは少し離れた立地にあり、お客さんは地元の方が多いですが、海外からの観光客もいらっしゃるそうです。この日も女性グループのお客さんが楽しく食後のお喋りを楽しんでいました。

メニューはお肉かお魚が選べる日替わりランチのほか、黒豚の赤ワイン煮込み、ハンバーグなどの肉料理、生パスタ、ピラフ、ピザ、ドリアなど種類豊富です。どれにしよう…と目移りするなか、今回注文したのは、・ローストビーフ丼(コーンポタージュ付き)です。

大きなボウルに入った雑穀米の上に、目に美しい色鮮やかな野菜と、しっとり柔らかそうな厚切りのローストビーフ、半熟の目玉焼きが乗っており、ボリューム満点の一品です。
数種類の野菜は丁寧にカットされており、シャキシャキと新鮮!
ローストビーフは絶妙な火入れにより厚切りでも全く固さを感じず柔らかで、噛むとお肉の旨味を感じます。添えられた山わさびもお肉に合う…箸が止まりません。
ローストビーフ丼にかける自家製の醤油ドレッシングは、喫茶店「叫児楼」の流れをくむお店が伝統の味を受け継ぎ、使われているものだそうです。
ドレッシングはお店で購入することも出来ます。

現在ディナータイムの営業は前日までに要予約となっています。
ご予算に合わせたコース料理を頂けるとのことですので、これからの季節、クリスマスや特別な日にゆったりとディナーを楽しむのも素敵ですね。
お食事もデザートも美味しいコットンクロスさんに、是非足を運んでみてください!

(文・guty)

コットンクロス
住所 小樽市花園4-18-3
電話番号  0134-27-2959
営業時間 
 [平日]​11:30~14:30(L.O.14:00)17:00~21:30(L.O.21:00)
 [日・祝]12:00~15:00(L.O.14:30)17:00~20:00(L.O.19:30)
定休日 月曜日・第二火曜日
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小樽・富岡の高台に、そっと寄り添うように佇む「いぐれっく5.3」。クラシック音楽がゆるやかに流れる店内で、ご夫婦が迎えてくれます。40年にわたり三世代に愛されてきた、まさに地域に根付いているお店。店名の“5.3”は、尊敬する方の記念日から頂いたもの。

今回頂いたのは「特選牛ヒレステーキランチ」。お皿の真ん中で存在感を放つ、店主こだわりの牛ヒレ肉には、昆布醤油のエシャロットソース、燻製黒胡椒、生クリーム、バラの実が。添えられた店主厳選の後志産野菜と合わせれば、ひと口ごとに表情が変わる“味の重奏”を楽しめて幸せなひと時。
特別に卸してもらっているというケイラ農園の贅沢トマトや、小樽の老舗米穀店「遠藤商店」がブレンドするお米など、料理を支える食材も名脇役ばかり!

「お客さんに育てられて今がある」と店主。三世代で通い続ける常連の存在が、その言葉を裏付けます。クリスマスには“何十年も飽きさせない工夫”を重ねるという温かさも、この店らしい。雪の季節にこそ訪れたい、心に残る洋食屋です。

(文・MATSUKIN)

いぐれっく5.3
住所 小樽市富岡1丁目15番4号
電話番号  0134-23-9891
営業時間 ​[ランチ]11:30〜14:30(L.O.14:00) 、[ディナー]17:30〜21:00(L.O.20:00)
     ※ディナーは前日までのご予約必須
定休日 月曜日・木曜日(祝日を含みます)
ホームページ



ちょっと優雅な気分でランチをいただきたいときにおすすめ!都通り商店街にある老舗アイスクリーム店「美園」の4代目漆谷寿昭シェフによるフレンチのレストラン。1階はショップ、螺旋階段を上ると2階はレストランになっています。

今回いただいてきたのは、ランチセットB「キッシュプレート」です。本日のキッシュ2種と副菜、焼き野菜、サラダがワンプレートになっています。まず目で美味しい!運ばれてきたプレートに思わずテンションが上がります。たっぷりの緑が瑞々しいサラダに焼き野菜と、とにかくお野菜が盛り沢山。最近、野菜が足りないな~という方にも、ぜひ召し上がっていただきたい。

そしてメインのキッシュ(画像のボリューム感ではサラダがメインに見えますが)、サクッとしたパイ生地に濃厚で滑らかな中身(この日はベーコンとキノコ)のバランスが最高です。見た目のサイズに似合わず、食べてから感じるボリューム感もたまりません。いつまでも食べていたくなります。今回はあきらめましたが、1階ショップに並んでいたケーキも気になりますね。ケーキセットにもできますので、デザートタイムまで満喫するのもおすすめです。

※季節の食材ランチコース2,000円、季節の食材ディナーコース3,500円~、パーティープランもあります。いずれも7日前までの事前予約が必要です。

(文・永岡朋子)

ル・キャトリエム
住所 小樽市色内2-3-1
電話番号  0134-27-7124
営業時間 ​12:00-17:00
定休日  火曜日・水曜日
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洋食屋さん巡りはいかがでしたか?
​観光地ではない、街の日常に溶け込んだ温かい味は、まだまだたくさんあります。
​ぜひ後半の [その2] もご覧ください!

地元で愛される洋食屋さんで、あたたかい小樽の冬を。[その2]
2025年12月16日 (火)配信



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地元で愛される洋食屋さんで、あたたかい小樽の冬を。[その2]
2025年12月16日 (火)配信

  

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