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【小樽通2024秋号】歴建ライトアップの楽しみ方~夜の小樽でじっくり撮る!

2024.09.25

※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。

秋の夜長 小樽の街をお散歩しませんか?

右側が日本銀行旧小樽支店
この建物を美しくカメラに…

小樽の街並みにかかせないのが歴史的建築群です。小樽の栄枯盛衰を見守ってきた建物たちは「まちの記憶」として大切に残され、表情豊かに街並みを演出します。そして、幻想的でロマンチックなのは夜の風景です。昼間とは違ったしっとりした趣がとても魅力的です。

そこで、今回は小樽の街並みライトアップツアーを敢行。皆様により楽しめる「ライトアップ」をご紹介しましょう。今回はスマートフォンで撮影してきました。みなさんも是非、挑戦してみてください。

スタートは旧手宮線色内駅。運河側に進むと、初めに見えてくるのが「日本銀行旧小樽支店金融資料館」。築100年を超える歴史的な建物で赤レンガの東京駅で有名な「辰野金吾」とその弟子たちにより設計されました。坂に沿って建てられているので、ライトアップを撮るには向かいの小樽バインさんの看板に立ち、山へ向かって撮るのがおすすめ。重厚感が感じられるショットが取れるはず。

日本銀行旧小樽支店金融資料館

写真撮影ポイント 
この看板を探してください。

続いて運河側へ歩いて進むとふと感じたことが。昼間とは違い、街に張る電線の見え方が夜になると目立たなくなる。夜だからこそクリアな建物群を撮ることが出来るので、「小樽通」としては夜のライトアップ撮影をぜひおすすめしたい。

電柱電線が目立ってしまいます。

そんなことを話しているうちに、「旧第一銀行小樽支店」 「旧三菱銀行小樽支店」 「旧北海道拓殖銀行小樽支店」が揃い立つ本局前に。このあたりは、かつて小樽が繫栄した時「色内銀行街」とも呼ばれ、北海道最大の金融拠点とも言われました。

さあここで「小樽通」ならば、「3銀行を1枚に収めよう」にチャレンジ。一軒づつ撮るのは良くあるが、ここは「小樽通」。早速3行が撮れるポイントを探し、見つけたのが小樽郵便局さんの正面玄関左の柱前の照明。広角設定でパチリ。お見事!

電線もすこし目立たなくなり、見通しもよい夜ならではショットが撮れました。

「旧北海道拓殖銀行小樽支店」 「旧三菱銀行小樽支店」 「旧第一銀行小樽支店」

地面の照明の間に立って撮影しました

日本銀行旧小樽支店 小樽市色内 1丁目11番16号
旧第一銀行小樽支店   小樽市色内1丁目10番21号
旧三菱銀行小樽支店   小樽市色内1丁目1番12号
旧北海道拓殖銀行小樽支店   小樽市色内1丁目3番1号

国の重要文化財 で新発見??

さて、次に向かったのが「旧三井銀行小樽支店」。外観正面はルネサンスデザインをアレンジ、正面の連続した5つのアーチや軒の細部にわたる意匠がライトアップで更に際立ちます。

そして「小樽通」が見つけたのは夜にしか見られない「三角帽子」の出現。向かいの旧越中屋ホテルから、真正面に撮った1枚。

三角屋根の出現です。

実は左右対称のライトアップによってできた影が、正面玄関の上に三角帽子をかぶせてくれました。これはライトアップでしか見られない不思議な光景です。

さあ、今夜はもう少し足を伸ばしてみましょう。小樽運河の浅草橋にやってきました。たくさんのお客様が定番の「小樽運河の夜景」を楽しんでいます。水面に映るライトアップされた倉庫群、いつ見てもロマンティックな夜景です。

水面に映る倉庫群

さて、この小樽運河は水路を掘削して造成する一般的な運河とは異なり、海上に埋立地を造成して海岸との間に水路を形成したことから、昔の海岸線に沿って緩やかにカーブを描いているのです。運河としては非常に珍しい形状なのです。

夜はガス灯や運河沿いの倉庫群もライトアップされますから、「運河カーブ」がより分かります。ぜひカーブの奥まで気にしながらワンショットならぬ「湾?!ショット」。撮影ポイントは浅草橋よりやや道道沿いの散策路です。北運河方向を奥まで見通してみて下さい。

いよいよ今回のゴール旧小樽倉庫前に到着。ここにいるのが消防犬「ぶん公」の銅像。昭和初期に消防本部で飼われていたオス犬。消防出動の時には、一番に消防車へ乗り込み、火事現場では吠えて野次馬を追い払う賢い犬だったとか。ぶん公の死の翌日には消防組葬まで営まれその功績を称えたのであります。今でも昼夜問わず小樽の安全を見張ってくれています。ご苦労様です。

旧三井銀行小樽支店 (国指定重要文化財)  小樽市色内1丁目97番
小樽運河



番外編 美しい建物を夜の散歩で堪能

旧日本郵船小樽支店(国指定重要文化財)
所在地:小樽市色内3丁目7番8号

歴史的建造物などのライトアップ について
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