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【月刊小樽自身2023年1月号】小樽焼肉でグルメ始め 美味しさの合言葉は「スープお願いしまーす」

2022.12.25

※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。


私は焼肉が大好きです!!!
1月号のトップからいきなりハイテンションになってしまいましたが、焼肉だからしょうがない。
小樽市民は年末からおせちやお寿司を楽しみ、新年に焼肉を食べるという方も結構いらっしゃるんです!
新年から焼肉?いや新年だからこそ焼肉。
今回はみんな大好き焼肉を、好評の小樽市民レポシリーズで特集いたします♪



小樽焼肉と言えば締めの焼肉タレスープ!

「小樽あんかけ焼そば」ならぬ「小樽焼肉」。
あんかけ焼そばがそうであるように、小樽の焼肉にも特徴があります。

小樽焼肉でまず初めに話題にあがるのが締めの焼肉タレスープですよね。焼肉を食べる際に使っていたタレに、出汁スープをそそぎ、締めに皆で飲むのが小樽市民には当たり前。
小樽焼肉は、どろっとしたタレではなく、さっぱりとしたタレにどっぷりと肉を漬け込みいただくスタイルが多いので、タレの器が深く、スープにして飲みやすいんです。

焼肉タレに出汁を注いでいる様子

焼肉を楽しみ、そろそろ終わりにしようかなといったタイミングで、店員さんが「スープ入れますか?」と声を掛けてくれます。(自分からお願いするお店もあります)

好きな肉を焼き、各お店こだわりのタレに漬けて、肉の旨味がた〜っぷり入っているタレは、「自分流に育ててきたタレ」
それにこだわりの出汁スープを注ぐんですから美味しいのは間違いありません!
店によって味が全然違うので、色々なお店を巡って楽しむのも良いですよね♪
※ちなみに、出汁は昆布だしが多いようですが、鶏だしのお店もあります。

小樽の焼肉タレスープはテレビでも紹介されました

この後、お店の紹介もしますが、小樽焼肉のお店では、ホルモンが美味しいお店が多いということも特徴だと思います。また、おにぎりが大きめなお店も多いですよね。
小樽焼肉を掘り下げると、特徴的なところがまだまだあるかもしれませんね!



それでは地元民御用達の"焼肉"のお店をご紹介します!

ホルモン焼 やしま

取材に行ったのは… 小樽市民のTさんです!

ホルモンが有名なこちらのお店。元々は、別の店主が「三原」という名前で15年営業していたそうですが、昭和57年にお店を譲り受け、今年で40年目を迎えます。今は息子さんが2代目として受け継ぎ、1代目のご両親と共にお店を切り盛りしています。

「やしま」は1代目の奥様の苗字から名付けたのだとか

カウンター席の奥に小上がりもあり

こちらのお店にきたらまず注文するのがホルモン。私はいつも赤身のお肉を食べた後にホルモンを食べますが、ここでは違います。この日は、お店にいた常連さんおすすめの豚舌と自家製のキムチも注文。

手前「ホルモン」、奥「豚舌」

ホルモンは綺麗に洗われていて、脂を落とした薄めのホルモン。逆に豚舌は厚みがあります。

食べ頃の状態♪

こちらのホルモンは、くるんと丸まってきたら食べ頃。食べると柔らかく、噛むたびに味わいが広がります! 豚舌も柔らかさの中に感じるこりこりの歯ごたえが癖になります。
タレはあっさりとした醤油ベースのタレなので食べ飽きず、箸がすすみます。

自家製「キムチ」
小鉢に山盛りに入って、130円は安い!

締めスープ
声をかけると注いでくれます

自家製のキムチはしっかり漬かってますが、酸味がなくあっさりしていて箸休めに最適。
最後は、タレに鶏ガラの出汁を入れて、小樽ならではの締めスープをいただきます。「食べたお肉でこの味もかわるんだよ」と、店主さんが教えてくれました。このスープをつまみにお酒がまたすすみます。

ホルモン焼 やしま
小樽市花園1丁目8-20  Google Map
TEL: 0134-22-7732
営業時間:17:00~22:00(LO21:30)
定休日:日曜日



焼肉・ホルモン 三四郎本店

取材に行ったのは… 小樽市内の会社員Yさんです!

ある日の火曜日、JR小樽駅から徒歩で約10分の花園通りにある焼き肉「三四郎」本店に行ってきました。昭和35年(1960年)創業の地元の方に大変人気のあるお店です。ここは、知る人ぞ知る小樽名物の焼肉タレスープ発祥のお店です。

17時に到着して席につくと、平日にも関わらず、次から次へお客さんが来店します。ママに聞くと観光客の方も来店しているとのこと。人気ぶりから予約がおすすめです。

食べたいお肉をタッチパネルで注文

一番人気のホルモンをさっそく注文します。丁寧に処理されており、クセが全くありません。歯切れも良くどんどんお腹に吸い込まれます。
次に、サガリ、牛ひれ、ラム肉を注文します。とにかく肉がきれいで、新鮮な証拠です。サガリは一口サイズにカットされていて、身がしっかりしていて、肉のうまみをかみしめながらいただきました。

一番人気のホルモン(税込440円。安い!)

幸せな光景

牛ひれは、両面をさっと焼いてレアで食べるのがおすすめです。すごくやわらかくて熟成度合がすごい! しかもジューシーなんです。生ラムもこれも熟成させているのかと思うほどのやわらかさで、おすすめです。

驚きの柔らかさの牛ひれ

生ラムも美味でした

これらのお肉と絶妙にマッチしているのが醤油ベースのタレです。しょっぱさと甘さが絶妙なバランスで、ニンニクが効いています。
他に、もやしのホイル焼きを注文、ほくほくで、あっさりしていてお肉に合うし、お腹に優しいんです。
終盤には数量限定の牛すじクッパを注文。とってもお腹にやさしいスープです。牛すじもたくさん入っていて、お肉も野菜も楽しめる満足の一品です。

もやしのホイル焼き

牛すじクッパ
牛すじがたくさん入っていて大満足♪

お肉を食べたあとは、昆布で出汁をとったスープを先ほどまで食べていたタレに入れて、締めのスープをいただきました。味わうお肉の種類によって、スープの味わいも変わるそう。今回のもやしの風味が効いた締めのスープもおすすめです。

旨味が凝縮されたタレにそそぐ出汁スープ(もやし入り)

三四郎さんで注文したお肉はどれもおいしく、ボリュームがあって、しかもリーズナブル、メニューも豊富です。
地元の方だけでなく観光客からも人気のあるアットホームな雰囲気で昔ながらの焼肉店です。

焼肉・ホルモン三四郎 本店
小樽市花園1丁目9-2 Google Map
TEL: 0134-32-3991
営業時間:17:00~24:00(土曜日は24時30分まで)
定休日:月曜日(但し、祝祭日の場合は営業17時~22時30分)
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焼肉・ホルモン三四郎 花園店
小樽市花園3丁目8-9 Google Map
TEL: 0134-33-2488
営業時間:17:00~翌1:00(コロナ対策のため現在は23:00まで)
定休日:火曜日
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大仁門 東雲店

取材に行ったのは…小樽市内の花屋のYさんです!

小樽人も「行きたい!」とあこがれる歴史ある高級店
小樽焼肉には市民も親しみやすい庶民的なお店が多い中で、「大仁門」は、レベルの高いお肉を提供する高級店です。
もちろんお値段は他店と比べると少々張りますが、東京の有名店と同じレベルの高いお肉を、かなりコスパよいお値段で提供しています。
地元民もあこがれる焼肉店と言ってもいいでしょう。

三河牛のシャトーブリアン

この日もいきなりお店オススメの三河牛のシャトーブリアンをステーキでいただきましたが、サシがいっぱい入っているのに脂がサラリとしていて全く重くなく、旨味を残して飲み物のように口の中でとろける上質のお肉でした。

豚ホルモン

希少な間カルビ(カルビとサガリの間)

次にいただいた豚ホルモンとミノ(いずれもタレ味)も、コリコリサクサクの歯応えと、臭みが無いのに内臓ならではの風味がしっかりで、本当にうまい!肉には下味をしっかりつけてあるのに、ツケダレが程よいスープ感覚なので、トータルな味のバランスも最高です。
次に赤身が食べたくて頼んだ「間カルビ」は、カルビとサガリ(本州ではハラミとも呼ばれる牛の横隔膜)の中間の部位だそうで、両方のいいとこ取りの美味しさ。脂の甘みと血の滴る赤身の噛みしめるほどににじむ旨味が両方楽しめます。サンチュとの相性も抜群。

牛タン

寒い冬にぴったりな温麺(おんめん)

そして欲張って牛タンもいただきましたが、これがまた独特の細長い切り方なのですが、歯応えと旨味が最高のバランス。
〆は寒い季節にはオススメの「温麺」(おんめん)をいただきました。〆の冷麺もさっぱりしていいのですが、テールを6つに割って圧力鍋で6時間かけてとった極上のスープにツルツルシコシコの麺とたっぷりの白髪ネギ、そしてホロホロのテール肉が美味いのなんのって。
一緒に取材に行った編集部の若手男子Mは、麺を完食し追加でライス(追い飯?)を頼んで、石鍋の底の底までさらってスープを完璧に飲み干したのでした。

やっぱり小樽焼肉はこれですよね♪

そして、さらに小樽焼肉の定番のツケダレに割りスープを注いで飲み干す〆スープがこれまた最高!
本来のタレを各々のお好みでニンニクやコチュジャンを加えたり、食べた焼肉のエキスや脂で自分流に「育てた」タレにさっぱり鶏出汁スープを注いで〆スープとして飲み干す小樽焼肉独特の習慣。
自分の好みで頼んだ肉のエキス含んでるのだから当然なのだが、あーこれが本当に美味い!今日が育てた本日の焼肉ストーリーをもう一度反芻する至福の時間だ。

お昼の取材だったのですが、ふたりとも、店を後にして今日はもうこの余韻をオカズに1日を幸せにボーッと過ごしたくなるような美味さでした。

小樽焼肉のちょっと高級で市民の誰もが知っている有名店「大仁門」は、やはりそれだけの理由がわかる、上質のお肉を美味しく食べられるお店なのでした。

肉に対する熱い思いを語ってくれた大仁門 小久保常務取締役

大仁門 東雲店
北海道小樽市東雲3-11 Google Map
TEL: 0134-34-8929
営業時間:11:30~14:00、16:00~22:00
定休日:木曜日

大仁門 色内本店
北海道小樽市色内1-13-5 Google Map
TEL: 0134-32-8929
営業時間:11:30~14:00、16:00~22:00
定休日:年中無休(年末・年始は除く)

大仁門 朝里店
北海道小樽市新光2-2-1 Google Map
TEL: 0134-54-2929
営業時間:11:30~14:00、16:00~22:00
定休日:年中無休(年末・年始は除く)
ホームページ



熱闘ホルモン甲子園

取材に行ったのは… 小樽市内の花屋のYさんです!

熱闘ホルモン甲子園はその名の如くホルモンや内臓系が本当に美味しいお店です。特に薄めのホルモンが多い中、小樽では貴重なマルチョー、シマチョーが本当に美味しいです。

「店主お任せホルモンMIX」
この日は、ホルモン・上軟骨・ウルテ(気管)・牛ハツ・上ガツ

「マルチョー」(牛の小腸)
たっぷり脂がのっていて弾力あり!

また、毎週の入荷日である木曜日からの週末にいただく厚切りの牛レバーは表面を炙って食べると(不安な方は必ずしっかり中まで焼いてください)、歯応えサクサクでありながら、とろりとしたレバーの旨味が味わえて、東京、川崎、北九州、札幌、、と、いろんな街でレバーを食べてきましたが、ここのは個人的には最高レベルの旨さだと思います。

「牛レバー」
この分厚さは小樽一かも!?(by 花屋のYさん )
一切れの満足感が抜群

一切臭みがなく、レバーとは思えない食感に衝撃!

さらにレバーはアヒージョで食べることもでき、ごま油とニンニクのコクと風味が相まってさらにお酒がすすみます。
七輪の炭でじっくり焼いて食べれるのも嬉しいポイントです。

店主さんおすすめの、「キムチ」や「辛い審判」(ユッケジャンスープ)も焼肉のお供に最適。
ちなみに、キムチや冷麺、チャンジャは本場の韓国から取り寄せるこだわり!

野球好きの店主さんが飲食店での
経験を経て2014年にオープン
はじける笑顔♪

ふんわりと握られた具沢山の大きなおにぎりは、 お腹がいっぱいでもなぜか食べられます。
こちらのお店の締めスープは、昆布出汁。 タレの味を引き立ててくれます。

両手で持たないと食べられない
大きなおにぎり

締めスープ
声をかけると注いでくれます

熱闘ホルモン甲子園
小樽市花園1丁目12-3 Google Map
TEL:0134-22-2969
営業時間:17:00~24:00
定休日:日曜日
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大徳

取材に行ったのは… 小樽市内の会社員Yさんです!

ある日の木曜日、JR南小樽駅から花園繁華街へ向かって徒歩で約9分のところにある炭火焼肉の「大徳」に行ってきました。小樽市民には馴染みの深いおたる潮まつりねりこみの例年のスタート地点「花園グリーンロード」のすぐ側です。
入口のクリスマスツリーと装飾がクリスマスムードを盛り上げます。店内は広くてテーブル席から小上がりまであり、落ち着いた雰囲気です。
小上がりには座椅子が用意されていて配慮がうれしい限りです。
小上がり席に座ると、炭火の入った七輪が運ばれ、期待が高まります。

しちりんと牛サガリと生ビール
最高の組み合わせ

どんどん焼いていきます♪

早速、お肉を注文、運ばれてきたお肉はどれも新鮮です。おすすめのサガリちゃんを食べると、柔らかくてなまら(とっても)うまい!期待どおりで、どんどん箸が進みます。
次に注文したラムロースは、食べやすい一口サイズにカットされていて、とってもジューシー!醤油ベースの自家製のつけだれとお肉は絶妙にマッチしていて、とってもおいしくいただきました。

ボリュームたっぷりの海鮮チヂミ

自家製キムチの盛り合わせ

大徳は、サイドメニューも充実しているんです。海鮮チヂミは、ボリュームたっぷりで、海老、イカ、ニンジン、玉ねぎなどが入っています。外側はカリっと、中はモチっとしていて、食べ進めると海鮮の風味が口の中で広がります。
もう一つのおすすめは、自家製キムチの盛り合わせ。白菜、カクテキ、キュウリなどが入っているのですが、これが絶品なんです。ピリッとした辛さがやみつきになるおすすめの一品です。

サンチュセットも注文

エゴマの葉は焼肉の美味しさを引き立てます

お肉もキムチも単品で十分おいしいのですが、二度おいしい食べ方を月刊小樽自身の読者に紹介します。
サンチュセットを注文すると、サンチュ、エゴマの葉、白髪ネギ、にんにく、特製味噌が付いてきます。これに焼き肉とキムチをサンドして食べてみてください。これは絶品です!

ご飯ものは、石焼ビビンバを注文、おこげが最高でした。締めの一品は冷麺。スープがとってもおいしく、お肉を食べたあとにピッタリです。
メニューには九条ネギもあります。九条ネギを焼いて食べられるのは珍しいですね
七輪と炭火で焼く焼肉は絶品で、お店の方も明るくとってもアットホームな雰囲気のお店です。

来年の1月からダイニングバーまんげつの2階に新店舗がオープンするとのこと!

大徳
小樽市花園3丁目4-11 Google Map
TEL: 0134-25-8929
営業時間:17:00~22:00
定休日:火曜日
ホームページ Facebook



ご紹介したお店以外にも、小樽市内には焼肉を提供しているお店がまだまだあります!
どのお店もそれぞれ特徴がありとても美味しいので、ぜひお気に入りの小樽焼肉のお店を探してみてくださいね♪