おたるからのお知らせ
ヴェネツィアは、アドリア海最深部のラグ―ナ(潟)の上に築かれた、運河が縦横に走る水の都です。約5万㎢にもなるラグーナは、“ヴェネツィアとその潟(Venice and its Lagoon)”として1987年に世界遺産に認定されています。
ヴェネツィアのラグーナは、河川の淡水と海流の塩水が合流する地点に存在していることから動植物の活動が非常に活発で、様々な生態系が集中しています。
海に囲まれたラグーナの島々で生まれ育ったガラス作家達は、ラグーナや海、自然と関わりが深い生活環境の中で過ごし、創作の着想を得るために水辺の生き物を注意深く観察することもありました。
本展では、ヴェネツィアを代表するピノ・シニョレットやアルフレード・バルビーニ、VENINI工房などが海にまつわる生き物をそれぞれの技術と感性で表現した、多彩な作品を一堂にご紹介致します。
水のようなガラスブロックの中を揺蕩うクラゲや魚、ユーモラスな佇まいのペンギンやシロクマ、『ウニ』などのモチーフをアートに昇華させた作品など、ヴェネツィアガラスの伝統を現代に受け継ぎ発展させてきた作家や工房による色鮮やかで個性溢れる作品の数々を、どうぞご堪能ください。
場所:北一ヴェネツィア美術館
会期:2024年 6月 4日(火)~ 9月 2日(月)
開館時間: 9:00~17:30(最終入場17:00)
※最終日の2024年9月2日(月)は16:00閉館となります。(最終入場は15:30まで)