おたるからのお知らせ

探偵小説専門誌『幻影城』展

2026.06.30

1975年に創刊された探偵小説専門誌 『幻影城』は2025年、創刊50年を迎えました。編集長の島崎博が江戸川乱歩の評論集からタイトルを借り、権田萬治、紀田順一郎らの協力 のもと、 社会派推理小説全盛の時代に謎解き本格探偵小説とロマンの復興を目指したリトルマガジンです。 同時開催 の久生十蘭展と関係するところでは『幻影城』創刊号、第2号に久生十蘭訳 「ジゴマ」が分載され、島崎博は「人生 十蘭著作年表」をまとめています (1977年、 現代教養文庫 『無月物語』)。
横溝正史大ブームと並行した4年半ほどの短い期間でしたが 『幻影城』は戦前の 『新青年』、戦後の 『宝石』とともに日本の探偵小説に大きな役割を果たしました。 埋もれていた作品作家の発掘紹介研究評論、そして泡坂妻夫、栗本薫、 連城三紀彦、 田中芳樹、 竹本健治ら次世代の新人を世に送り出すことにもなったのです。挿絵や装丁にも力を入れ、 山野辺進、 渡辺東、 花輪和一、 村上芳正、 楢喜八、 池田拓らのアートワークも忘れ難いものでした。 小樽文学館では楢喜八、泡坂妻夫、連城三紀彦、村上芳正らの展示を行ってきましたが、 創刊から半世紀を越えて、改めて探偵小説専門誌 『幻影城』 の全貌と足跡を振り返りたいと思います。
 
会場
市立小樽文学館
会期
2026年6月27日(土)~8月30日(日)
休館日
月曜日(7月20日は開館)、7月21日(火)、22日(水)、8月12日(水)
開館時間
午前9時30分~午後5時(最終入館は午後4時30分)