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美術館×やさしい日本語 やさしさとは?

2023.02.01

やさしい日本語とは、普通の日本語よりも簡単で、外国人などの日本語を第一言語としない人にも分かりやすい日本語のことです。1995年の阪神淡路大震災で、日本語も英語も十分にわからず必要な情報を受け取ることのできなかった人がいたことから考え出されたことばで、世界的なパンデミックの発生に際しても今や多くの自治体が「やさしい日本語」で情報発信をしています。
 緊急時の外国時のために考えられた「やさしい日本語」ですが、今日ではそのマインドは生活情報や観光の場面にも用いられており、文学の翻訳など、日本語文化の入り口としての可能性も考えられるようになってきました。外国人以外にも、子供や聴覚障がい者も含めたより多くの人にとって、より的確に意味を伝えられるような、「易しい」だけでなく「優しい」日本語が模索されています。
 美術館は、絵画や彫刻といった視覚芸術を扱う場所だからこそ、視覚的イメージから受ける印象や、感じたことを表現する新しい言葉と出会う場所です。しかし、美術館を取り巻く言葉は、得てしてやさしくないときがあるかもしれません。多様な人が集まる美術館の中で、細かなニュアンスを伝えるための専門用語や、公共空間としての配慮を見つめ直すと、どんな発見があるでしょうか。
 本展では、北海学園大学人文学部日本文化学科との共同で、「やさしい日本語」を通して、美術館の「やさしい」を考えます。
 
会期:令和5年3月4日(土)〜令和5年4月23日(日)
休館日:毎週月曜日、3/22(水)
会場:市立小樽美術館
 
■関連企画 鑑賞ワークショップ「やさしい日本語で美術作品をみてみよう」
・やさしい日本語の基本的な知識を学んだあとに、美術作品をみながら、実際にやさしい日本語を使ってみます。
 日時:3月11日(土) 午後2時から3時
 場所:美術館1階ミーティングルーム
 料金:入館料のみ
 定員:10名(先着)
 申込:2月1日(水)9時から電話受付 (0134-34-0035)に電話してください。
 講師:丸島 歩(北海学園大学人文学部日本文化学科准教授)
 
■やさしいことばで美術に出会おう ~親子で美術館無料キャンペーン~
こちらのキャンペーンは小樽駅前ビル株式会社創業50周年を記念して行われています
小樽にお住いの方は、親子で来館されると料金がかかりません。この機会に、家族で小樽の美術を楽しんでみませんか?
【 期 間 】 「美術館×やさしい日本語 やさしさとは?」開催期間 3月4日(土)~4月23日(日)
【 対 象 】  小樽市民で、親子関係を証明できる方(年齢は問いません、親か子どちらかが小樽市民でしたら対象となります)
【ご持参いただくもの】 
  ・住民票、運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード、母子手帳など
  ・同じ苗字または同一住所であることを証明できるもの
  ・苗字や住所が違う場合は、家族関係を証明できるもの
  ◎義両親など、血のつながりがなくても、一緒に住んでいる証明ができるものをご持参いただければ対象になります           
※定員になり次第、無料期間は終了します。