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バス、乗ってますか?
私は車を持っていないので、移動はもっぱら公共交通機関。そんな私にとって、小樽市内を走る路線バスは、とても心強い存在です。
旅の移動には、もちろん車も便利ですが、バスにはバスの良さがあります。
運転を気にしなくていい。車窓からの景色を楽しめる。疲れたら座って休める。そして、何より気楽ですよね。
ということで、今回は「バスで巡る絶景スポット!」と題して、バスに乗って1日、小樽を旅してみることにしました!
※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。
【目次】
▸バス旅をもっと楽しく、もっと便利に!
└バス旅に欠かせない「中央バスナビ」と「バス1日乗車券」
▸今回のやりたいこと
▸まずは海。小樽ブルーを目指して
└「小樽海岸自然探勝路」で気軽なハイキング
▸歩いた後は、祝津で海の幸を
└「祝津パノラマ展望台」と「民宿青塚食堂」
▸次は山へ!天狗山で絶景&空中散歩
└天狗山のアクティビティ「TENGUUジップライン」に挑戦
▸小樽の歴史に触れる、旧銀行街散歩
└似鳥美術館の「ステンドグラス」
▸旅の締めくくりは、やっぱりあの場所!
▸バスだからこそ楽しめた、小樽一日旅《まとめ》
▸バス旅の舞台裏にある「おもてなし」。小樽ターミナルの現場を訪ねて
バス旅をもっと楽しく、もっと便利に!
小樽でバス旅をするなら、(個人的に)欠かせないものがあります。
それは、バスロケーションシステム「中央バスナビ」と「バス1日乗車券」です。
まずは「中央バスナビ」。
バスの接近情報などを確認できるサービスで、私はスマートフォンに入れて、バスの到着時刻を確認したり、地図でバス停を探したりするときによく使っています。
特に便利なのが、バスが今どのあたりを走っているのか確認できること。
悪天候や道路状況などでバスが遅れているときも、次のバスがいつ頃到着するのか目安を確認できます。
バス旅では「次のバスに間に合うかな?」が意外と重要なので、これがあるだけで安心感が違います。

そして、もう一つが「バス1日乗車券」。
大人800円で、小樽市内の中央バス路線バスの均一区間が1日乗り放題になる、お得な乗車券です。現在、小樽市内線は大人1乗車240円なので、1日に何度もバスを利用する今回のような旅にはぴったり。

販売場所など詳しくはこちらから

ということで、この二大ツールを駆使しつつ、小樽でのバス旅を満喫していきます。
ただし、バス旅には事前の計画が必須。
今回の旅で「あそこにも行きたい」「これもやりたい」と考えているうちに、どんどんやりたいことが増えてきました。
(やりたいこと)
▸小樽海岸自然探勝路で絶景を見ながらハイキングしたい
▸祝津エリアで景色と海鮮を堪能したい
▸天狗山の展望台で絶景&アクティビティを楽しみたい
▸旧銀行街で歴史的建築を堪能し、似鳥美術館のルイス・C・ティファニーのステンドグラスが見たい
▸王道の小樽運河の景色も見たい
果たして、これ…バスで1日で回れるの?
盛り込みすぎた気もしますが、とにかく出発です!



まずは海。小樽ブルーを目指して
小樽駅前→赤岩2丁目(9:30発 9:43着)
まず目指すのは、小樽海岸自然探勝路。
オタモイ側から入るルートもありますが、今回は「気軽なハイキング」と「1日で効率よく巡ること」を優先して、バスで赤岩側の入口を目指します。

※特別な許可をいただいて撮影しています。
バス旅のスタート。
小樽市内を1日かけて巡るというのは、実はこれまであまりしたことがありません。
少しのわくわくと、少しのドキドキ。
窓の外を眺めていると、普段歩いているときとは違った角度から小樽の街並みが見えてきます。

車窓を流れていく景色を楽しみながら、運転手さんの心地よいアナウンスに耳を傾けていると、あっという間に目的地の「赤岩2丁目」に到着しました。
小樽海岸自然探勝路の入口は、バス停を降りてすぐ。コンビニの横に入口を示す看板があるので、初めてでも分かりやすい場所です。

さあ、ここから絶景を目指して歩きます!
まずは赤岩駐車場まで少し歩きます。
目印となる看板とトイレを確認したところで、いよいよハイキングスタート。



最初は少し上りが続きます。
とはいえ、今回歩くのは初心者向けのルート。登山というほどではなく、景色を楽しみながら歩けるのがうれしいところです。
(赤岩から祝津へ向かう初心者向けコースは約1.5kmで、気軽にチャレンジしやすいルートです)

森の中を歩いていると、時折木々の間から青い海が見えます。
「この先にはどんな景色が待っているんだろう」
そんなことを考えながら歩く時間も、探勝路の楽しみの一つ。
そして、ついに展望ポイントへ。

目の前に広がったのは、青い空と青い海。
小樽の海が、いつもより少し近く感じられます。
いわゆる「小樽ブルー」。
海の向こうに広がる景色を眺めていると、ここが街からそれほど離れていない場所だということを忘れてしまいそうです。

しばらく景色を眺めて、心地よい疲労感。
絶景に満足したところで、再び歩き始めます。
ここで今回の「バス旅」の良さを実感しました。
車だったら、ここで同じ道を引き返して車まで戻らなければなりません。
でも今回はバス旅。
車を置いてきた場所を気にする必要はありません。
このまま道を進んで、次の目的地へ向かえるのです。
歩いた後は、祝津で海の幸を
そのまま一本道を進んでいきます。
森の中を歩き続けていると、少しずつ周囲が明るくなってきました。
そして、ついに目の前に――。

祝津側に出ることができました。
ここまで約1時間30分。
歩き終えた達成感に浸りながら、祝津の景色を眺めます。
祝津エリアは、どこからでも海を感じられる開放感が魅力。
個人的にも好きな場所の一つです。
さらに、道中には「祝津パノラマ展望台」という絶景ポイントもあります。
もちろん、ここでも小樽ブルーを堪能。


海を眺めながら一息ついていると、時計はちょうどお昼ごろ。
……お腹がすいてきました。
そこで、本日の目標の一つ。
「祝津で海鮮を食べる!」
向かったのは、おなじみの民宿青塚食堂。
地元の人にも観光客にも人気の、祝津を代表する食事処です。


新鮮な海の幸をしっかり堪能して、お腹いっぱい。
大満足です。
さて、そろそろ次のバスの時間。
時間があれば、1日乗車券の特典施設でもある「おたる水族館」や「小樽貴賓館(旧青山別邸)」にも立ち寄りたいところでしたが、今回はこの後の予定があるため、泣く泣く断念。
次回のお楽しみに取っておきます。
のどかで開放的な祝津エリアに後ろ髪を引かれながら、バスへ。

おたる水族館→小樽駅(13:10発 13:30着)
次は山へ!天狗山で絶景&空中散歩
バスに揺られながら、少しの疲労感を回復。
次に向かうのは天狗山です。
天狗山のお楽しみは、もちろん景色だけではありません。
展望台に加えて、さまざまなアクティビティやカフェも楽しめます。

小樽駅前→天狗山(14:10発 14:30着)
バスに揺られること約20分。
天狗山に到着しました。
今回の旅では、すでに自然の中を歩いて絶景を楽しんでいますが、天狗山はロープウエイで山頂まで行けるのがうれしいところ。
歩いて登るのもいいけれど、やっぱり楽ちんです。




ロープウエイに乗るときは少しドキドキ。
でも、眼下に広がる小樽の街並みに目を奪われているうちに、そんなことはすっかり忘れていました。
そして山頂へ。
早速、展望台へ向かいます。



何度も見たことのある小樽の景色。
それでも、何度見てもいいものですね。
しばらく展望台で物思いにふけった後は、今回のお楽しみ。
天狗山のアクティビティ「TENGUUジップライン」に挑戦します!
係の方の説明を聞きながら、まずは装備を装着。

そして、案内に従ってスタート地点へ。
すると、前にいた男の子が「今日2回目」とのこと。すでにベテランの風格を漂わせています。
一方の私は、本日初挑戦。ドキドキです。
係の方から「絶景を見るなら前ではなく、左方向を見てください」と教えてもらいました。
いや、そんな余裕あるのかな。
気持ちを強く持って、スタート台から足を離します。

何とか左方向を見ることにも成功。
目の前には、ジップラインだからこそ見ることができる小樽の景色が広がっていました。
怖さもありましたが、それ以上に楽しい!
TENGUUジップラインは、景色を見るだけでは味わえない「体験としての絶景」を楽しめるアクティビティ。
天狗山に上ったなら、ぜひ皆さんにも体験してほしいです!

さっぱりして夏にぴったり!
小樽の歴史に触れる、旧銀行街散歩
天狗山→本局前(15:57発 16:08着)
天狗山からバスに乗って、次に向かうのは旧銀行街。
自然の中でたっぷりと絶景を楽しんできましたが、今回の旅では小樽らしい歴史的な街並みも見ておきたい。
小樽の中心部には、かつての時代を感じさせる歴史的建築が今も残っています。

その中心に建つのが、似鳥美術館。
今回は、ここでしか見られない迫力あるステンドグラスをどうしても見ておきたかったのです。

館内では、日本画、洋画、彫刻など多彩な作品が公開されています。
その中でも今回のお目当ては、アメリカン・アールヌーヴォーの旗手、ルイス・C・ティファニーのステンドグラス。
1階がステンドグラスの展示スペースとなっています。
静かな館内に入ると、そこには光を受けて輝くステンドグラスの数々。
(注意)1階のステンドグラスのみ写真撮影可です。また、入館料がかかります。詳しくはこちらをご覧ください。



自然の中で見てきた「青い海」の絶景とは、まったく違う美しさです。
そして、正面中央にある巨大なステンドグラス。

大きな作品を目の前にすると、その迫力に圧倒されます。
今日一日、海や山からたくさんの絶景を見てきましたが、このステンドグラスも負けていません。
「絶景」という言葉は、自然の景色だけに使うものではないのかもしれませんね!
旅の締めくくりは、やっぱりあの場所!
さて、そろそろ旅も終盤。
似鳥美術館から歩くこと数分。
小樽で最も有名な景色の一つが待っています。
そう、小樽運河です。

今日もたくさんの人でにぎわう浅草橋街園へ。
そこから運河を眺めながら、今日一日の旅を振り返ります。
バスだからこそ楽しめた、小樽一日旅
気づけば、小樽の「自然」「食」「アクティビティ」「歴史」「街並み」を一日でぎゅっと詰め込んだ旅になっていました。
今回あらためて感じたのが、「バス旅って、思っていたより自由だな」ということ。
車のように自分で運転する必要がないので、移動中は景色を眺めたり、次の予定を考えたり、疲れたら少し休んだり。
さらに今回は、1日乗車券があることで「次はどこへ行こう?」と気軽にバスへ乗ることができました。
小樽には、海、山、歴史的な街並み、グルメ、アクティビティなど、魅力的な場所がたくさんあります。
普段は車で移動している人も、たまには車を置いて、バスに乗ってみてはいかがでしょうか。
いつもの小樽が、少し違って見えるかもしれません。

バス旅の舞台裏にある「おもてなし」。小樽ターミナルの現場を訪ねて

小樽駅前に位置し、日々多くの観光客や市民が行き交う「小樽ターミナル」。
観光の拠点であり、地域住民の貴重な生活の足でもあるこの場所で、「おもてなし」の実践が続いています。
今回の旅でスタッフの方に丁寧に対応していただき、お世話になったこともあり、「小樽おもてなし認証制度」に取り組む北海道中央バス、小樽ターミナル所長 坂野様にお話を伺ってみることにしました!
── 「小樽おもてなし認証制度」に取り組むに当たって、どのようなことに意識していましたか?
(坂野様)
もともとバス事業という業種柄、普段からお客様への接遇や応対には力を入れていましたので、全く新しいことにゼロから取り組むというよりは、「今まで以上に一人ひとりが意識を高めてやっていこう」というスタンスで社員みんなでスタートしました。
── ターミナル内や窓口で、特にこだわっている「小樽ターミナルならでは」の取り組みはありますか?
(坂野様)
ハード面・ソフト面の両方でさまざまな工夫を重ねています。
ソフト面では、もともと電話や窓口での接遇研修を定期的に受けてきた下地がありました。また、スタッフの多くが小樽出身なので、地元の地理や交通事情に詳しく、親身なご案内ができるのが強みですね。
ハード面では、運行状況・遅延がひと目でわかるデジタル掲示板、翻訳機等の通訳ツールの導入、外国語表示などを順次整備してきました。
さらに、コロナ禍で一度閉鎖していたホームの案内窓口も再開させ、外と中にスタッフを配置しています。荷物の持ち運びをお手伝いしたり、対面で丁寧に行き先をご案内したりと、きめ細かな対応を心がけています。
── 現場でお客様と接する中で、特に印象に残っているエピソードや嬉しかった言葉はありますか?
(坂野様)
一番多くて嬉しいのは、「忘れ物」が見つかった時のお言葉ですね。
乗車された便や時間をお聞きすれば、営業所と連携してすぐにお探しできる体制を整えています。以前、財布を失くされて「今日中に札幌へ帰れない」と困っていらっしゃったお客様がいたのですが、営業所の協力でターミナルまで届けたことがありました。無事にお渡しできた時は感激していただけて…。
日々、目的地への行き方をご案内して「ありがとう」と言っていただけるのももちろん励みになりますが、こうしたトラブルの際に「助かった!」と心から喜んでいただける瞬間は、この仕事をしていて良かったと感じます。
── これから小樽を訪れる観光客の方、そして日常的に利用されている地元の方へメッセージをお願いします。
(坂野様)
地元の皆様には、減便などでご不便をおかけしている部分もあるかと思いますが、日々バスをご利用いただいていることに本当に感謝しています。皆様に喜んでいただける還元ができるよう努めてまいります。
観光でお越しの方へは、小樽駅を出てすぐの場所にターミナル窓口がございます。路線バスの乗り方がわからない時や、目的地への行き方に迷った時は、どうぞ気兼ねなくお立ち寄りください。
── 本日は貴重なお話をありがとうございました!

小樽通編集部ライター MATSUKIN
小樽に移住してきて十数年のサラリーマン。
ここ最近、小樽の幅広さ、奥深さにやっと気づき、この街を楽しむことに奔走中。
今は、スノーシューやノルディックウォーキングで、運動しながら小樽の自然を楽しむことにハマってます。
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