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※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。
冬の北海道を旅すると、何よりあったかい「温泉」が恋しくなりますよね〜。道内に名湯数あれど、後志(しりべし)地方にも自他ともに評価の高い素晴らしい「温泉」がたくさんあります。
中でも気軽に手頃に立ち寄れる「日帰り温泉」は、我らカジュアルな旅行者の強い味方!冷えて固まった身体と心をいいお湯がゆるりとほぐしてくれます。好評だった前回の第一弾に続き、今回の第二弾もまだまだたくさんあった小樽近隣の自他ともに評価の高い優良温泉を、5つ紹介していくよ!
第一弾はこちら:【小樽通2024冬号】温泉ソムリエの案内でめぐるカジュアルだけど奥深い後志の日帰り温泉4+1選!
今回の行き先はこちら!
①おたる宏楽園(小樽市)
②サンサンの湯(岩内町)
③日本海ふるびら温泉 しおかぜ(古平町)
④鶴亀温泉(余市町)
⑤赤井川 カルデラ温泉(赤井川村)
♨入浴後記
①小樽市「おたる宏楽園」|温泉旅館のもてなしをそのままを味わえる。プチ贅沢な絶景温泉&ゆったりサウナ
朝里川温泉郷の高級旅館「おたる宏楽園」。四季移り変わりを感じられる広大な庭園と心づくしのおもてなしが自慢の一度は泊まってみたいお宿だ。なんとなく日帰り温泉とは無縁そうだけど、実は「日帰り」やってるんです!

完全予約制なので事前の予約が必要なのと、大人で3,400円と料金は高め設定なれど、その分ゆっくりと、泊まれば1泊数万もする高級旅館のお湯とサウナを味わえる。男女日替わりで「岩の湯」と「森の湯」の2つのコンセプトのお風呂があって、この日私は「森の湯」の方を体験させていただいた。

温泉の泉質は朝里川温泉らしい無色透明の弱アルカリ単純泉。リラックス効果とお肌ツルツルの美容効果が高いとされる湯だ。
まずは内湯に浸かりしっかり身体を温める。そして、水車が回る広大な庭に面した露天でそぼ降る雪見風呂を味わい、濡れ縁を歩いてサウナに移動。窓から外界もうかがえる閉塞感のないくつろぎのサウナをいただき、汗を流して井戸水を引いた水風呂へドボン。



景色が見れるガラス張りの焚き火テラスでフワッと休憩を入れながら、これを数回ローテーションすれば、えもいわれぬ「ととのい」の境地を味わう事ができる。(このととのい方はサウナに詳しい宏楽園さんの”若旦那”に事前ご教示いただいたw)

お風呂やラウンジにあるフリードリンク類(ビール、スパークリングワイン、ソフトドリンク、、、)も宿泊客と同じに自由にいただけるし、何しろガヤガヤとした席取りや水風呂の順番待ちとは無縁の静かでゆったりとした時間を過ごすことができる。
風呂上がりにナチュラルハーブのいい香りがするアメニティを使い、アイスキャンディーを食べ、ラウンジでホットコーヒーをいただく。これも全部フリー! 宿の門をくぐり駐車場に車を寄せ、最後に玄関を出るまで、ずっとさりげない「上質のおもてなし」を感じ、非日常を垣間見ることのできたプレミアムな「日帰り入浴」となった。


おたる宏楽園
小樽市新光5丁目18番2号 ※日帰り入浴は予約制
電話 0134-54-8221
営業時間15:00〜22:00(最終入浴20:00) ※15時前の入館はできません。
最大のご利用時間は3時間まで。
営業日:日曜日〜金曜日(祝前日は除く)
料金:大人(中学生以上)3,400円、子供(4歳〜小学生)2,200円
※時期によっては利用できない場合があります。フリードリンク、ラウンジ、休憩室あり。
ホームページ https://www.otaru-kourakuen.com/
②岩内町「サンサンの湯」|岩内岳のふもとで地元に長く愛されてきた 北海道ナンバーワンの「美肌の湯」!
岩内町と日本海を見下ろす岩内岳の麓にある「いわない温泉郷」。
その中でも地元民に愛される素朴な雰囲気と抜群の泉質で人気なのが「サンサンの湯」だ。
看板犬のハニーちゃんがお出迎えしてくれる「サンサンの湯」は、元々昭和53年に岩内町の「憩いの湯」(湯治場)として開かれた歴史をもち、いろいろあって平成11年より山好き、ワンちゃん好きの今の伊藤夫妻が受け継いだ。

当日も地元の方が「お、最近顔見なかったな。元気だったのか?」なんて会話しながら、銭湯のように気軽に入りにくる姿があった。
湯は黄金色の海水由来の熱めの濁り湯。地下850mから汲み上げた塩分、マグネシウム分の多いナトリウム塩化物強塩温泉。温泉総選挙2025の「美肌部門」で全国4位、全道で1位となった自慢の泉質で、湯船は内風呂が2つあって46℃の源泉かけ流しの「あつ湯」と入りやすい43℃の「ぬる湯」がある。(※女湯は各1℃低め)

大抵の人は43度の方に入るけど、中にはあつ湯にチャレンジする強者もいるそうだ。北海道でもトップクラスの「美肌の湯」であり、そして芯まであったまる。かくいう私もここの温泉を出てからの雪降る移動の車中、お肌しっとり、体がぽかぽかし続けて湯冷めとは無縁だったのだ。
夏場は岩内岳や目国内岳登山に訪れる山好きなども利用し、隣に無料のドッグランもあるので犬好きも集う。去年より真新しいコテージも出来て宿泊も可能になった。

1,800円税込(3,000冊限定、なくなり次第終了)
いわない温泉郷の6軒、いわない高原ホテル、髙島旅館、おかえりなさい、サンサンの湯、道の駅いわない、いわないマリンホテルなどで使える入浴券3枚、周辺施設で使える割引サービス総額8,400円相当が付いた温泉パス。


サンサンの湯
岩内町野束500
電話 0135-62-3344
営業時間 9:00〜21:00(カフェは10:00~17:00 L.O.16:30)
入浴料:大人:600円、中学生:400円、小学生:200円
休憩室、カフェ、宿泊施設、ドッグラン(冬季は解体)あり
ホームページ https://33noyu.asumot.co.jp/
③古平町「日本海ふるびら温泉しおかぜ」|古平漁港と青い海を見下ろせる高台にある びっくりするほど濃厚な温泉
前述の岩内町「サンサンの湯」も最高の泉質だったが、こちらの「しおかぜ」も一歩も引けを取らないいい温泉だ。

国道226号から逸れて琴平神社を通り過ぎた古平円山の中腹にこの温泉施設はある。
天井が高く広々とした浴場にある主浴槽と露天風呂は、源泉掛け流しの褐色のナトリウム-塩化物質泉。入るとそのトロッとした温泉成分の「濃厚さ」にびっくりする。

脱衣場で地元の方にどんな温泉か?を聞いたら「ま、なもかも入ったらわかる!」とあっさり言われたのが妙に納得だ。私が今まで入ってきた道内の温泉の中でもトップクラスの濃ゆさ。
手にすくって鼻に近づけると、鉄分?の匂いがすぐわかる。それゆえに息抜き&上がり湯用に普通のお水を沸かした循環浴槽の「白浴槽」もあるくらいだw 。

普段は漁師さんなど地元の方が筋肉疲労や疲れをいやしにくる日常使いが多いが、夏場はドライブやできたばかりの「道の駅ふるびら たらこミュージアム」や「直売所」に寄って水産加工品を買ったり、地元お寿司屋さんでお寿司を食べてから訪れる観光客も多い。
平成23年に建て替えられた番屋をモチーフにした建物はきれいで居心地がいい。ちょっとした売店や休憩所には厨房もあって、軽食や地元の方が作ったお惣菜なんかもいただける。
地元の方は「前の建物だった頃のほうが(泉質が)濃かった〜」と言うけれど、小樽っ子の私にはかつて味わったことのないほど「濃ゆ〜い」お湯を楽しませていただきました。




日本海ふるびら温泉 しおかぜ
古平郡古平町新地町90-1
電話0135−42−2290
営業時間10:00〜21:00 休み第1、第3木曜日(祝祭日は営業)
入浴料:大人550円、小中学生250円、幼児無料 家族風呂1時間1,100円
無料サウナ+水風呂、大広間、売店、お食事処あり。
ホームページ https://onsen.furubira.com/
④余市町「鶴亀温泉」|日本海の潮風を浴びながら源泉掛け流し&泉質最高の露天につかる
前回の後志日帰り温泉取材の時、温泉ソムリエの方に「いい泉質ですよ〜」とお聞きしながら、タイムオーバーでたどり着けなかった余市「鶴亀温泉」。小樽から余市へ向かう国道5号泉沿いの海岸沿いにある背の高い立派な入浴施設で、一見普通の「スーパー銭湯」と思ってしまうが、これがれっきとした源泉掛け流しの「天然温泉」なのだ。

それも黄金色に濁るコッテリと濃厚なナトリウム-塩化物泉。神経痛、関節痛、冷え性に効果がある、、、。ここで気づかれた方もいるだろう、そう「岩内サンサンの湯」、「古平しおさい」と同じ泉質なのだ。今回の取材の偶然なのだが、同じ泉質の温泉を3つ連続で巡ることとなった。
ここの湯もすくいあげると鉄分の香りがほんのりとして食塩泉のしょっぱさを感じる。その上で「鶴亀温泉」の泉質は前者と比べてどうかというと、、、これが「最高にいい!」のである。

1階の広々したロビーで入浴料を払い浴場のある2階に上がる。大浴場はややぬるめでゆっくり浸かる人向き。中浴場は高温で私的にはこれが丁度いい感じ。

日本海や余市の名所シリパ岬を望む海沿いの「露天風呂」にも高温と中温があって入り分けることができる。温泉やサウナでじゅうぶん温まってから露天に出ると、石狩湾の海風が心地よくクールダウンしてくれる。こんな小樽から手頃な場所に良質な温泉があったのには灯台下暗しと驚いた。


鶴亀温泉
余市郡余市町栄町22−1
電話 0135-22-1126
営業時間11:30〜21:00
入浴料:大人(中学生以上)850円、小人(3歳〜小学生まで)400円
サウナ+水風呂、ジャグジー、休憩室、食堂、展望台、宿泊施設「VILLAつるかめ」「カマール余市」あり
ホームページ http://www.tsurukame-onsen.com/
⑤赤井川村「赤井川カルデラ温泉・保養センター」|夏は地元民、冬はスキー・スノボ客をいやし続ける名温泉。
さて、今回の取材で最後に訪れたのは、キロロスキーリゾートでも有名な赤井川村にある「赤井川カルデラ温泉」である。
小樽からも比較的近いここは、私も冬にスキー、夏に山登りの帰りにしばしば寄らせていただいていた。この度、館内改修と源泉の堀り直しを経て令和7年3月3日にリニューアル再オープンしたばかりである。

もともと熱めのお湯で有名だったが、今回の改修で源泉掛け流しの内風呂の岩風呂は45℃程のかなりの高温となってチャレンジャー大募集。洋風と和風浴室の方は42℃ほどでゆっくり長くつかれそうな温度。

泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉。本日これまでに回った温泉が個性の強い黄金色に濁った泉質だっただけに、この日最後にふさわしい無色透明なホッとするお湯だ。
かといって、効能が弱いわけではない。芯まであったまってお肌もツルツルになる泉質はカルデラ盆地の冷える気候には嬉しいし、筋肉のこわばりを癒すという効能は長いドライブやスポーツの後に最適だ。


館内には赤井川村産の季節の新鮮野菜(かぼちゃ、りんご、トマト、いも、にんじん、ネギ、)やゆかりの商品が売られる売店や、しっかりとした食堂もあって、ついつい長居してしまいそう。


私はここでよく名物のくん製卵を買って食べるけどこれがうまい!
また今回山中牧場の牛乳と赤井川村メープルアイスを食べたけど、これも美味しかった。大広間の窓の外のゆっくり時が過ぎるのどかな風景を眺めながら癒しの時間を過ごした。


赤井川 カルデラ温泉 赤井川村保養センタ-
赤井川村赤井川71-2
電話 0135-34-6441
営業時間 10:00〜21:00
定休日:月曜日
大人(中学生以上)400円、子供(小学生以下)200円
サウナ+水風呂、食事処、売店、休憩室あり。
ホームページ https://akaigawa-onsen.com/kounou.html
入浴後記
今回、再度しりべしの温泉巡りをしてみて、「温泉入浴」という太古から続く娯楽でもあり文化でもあるものの奥深さに正直びっくりしている。
また前回も素晴らしい温泉と人との出会いがあったが、一人で回った今回もたくさんの上質な出会いと経験があった。
小樽の宏楽園の若旦那に教わったサウナの特別な「ととのい方」はサウナがあまり好きではなかった自分にはプチ革命だった。
岩内サンサンの湯で「忘れもの」をした時に、お客さんも含めて皆んなで探してくれたお湯とはまた別に触れた「あったかさ」。
古平で泉質を尋ねて「入ったらわかる!」と冷たくぶっきらぼうにあしらわれたように感じた地元のおじさんの言葉が、お湯に使った途端、「その通りだ!」と氷解したこと。
たらこミュージアムで食べたタラフライが美味かったこと、、、。
あげればキリが無いけど、たった一日だとは思えない出会いと経験があった。どんな設備や泉質にしろ、温泉は地元の自慢のひとつだし、人や名物や地元のニュースが自然と集まってくるものだ。しりべしを満喫するなら、ここで紹介したような各地の温泉につかってみてはいかがだろう?
湯船や休憩室の会話に耳を傾けているだけで、旅の経験値はぐんと上がるのではないだろうか?

取材記者 山城栄太郎
東京での大手出版社でのギャル系雑誌編集者(副編集長)経験を経て、現在小樽の花屋4代目。山登り、音楽鑑賞、DJ、酒、カレー屋めぐりと多趣味の50代後半のおっさん。山登りしてからの「ご褒美温泉」はもうこれ以上ない最高の組み合わせだと勝手に思っている。
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