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※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。
11月、小樽でロケが行なわれた映像作品2つが公開されました。小樽市内で行われる映画やドラマのロケの誘致や協力を行っている「小樽フィルムコミッション」では、小樽市ロケーションマップを発行しています。こちらのマップを手に小樽の街を歩いてみました。みなさんも私と一緒に聖地巡礼を楽しんでいただければと思います。
ネタばれに注意して書いていますが気になる方は、これ以上先を読むのは作品を楽しんでからにしてくださいね。また、聖地巡礼の際は、交通ルールを必ず守り周辺住宅などへの配慮をお願いします。
本物の美を追求する映画「海の沈黙」
「海の沈黙」は11月に公開された映画です。キャストは本木雅弘さん(津山竜次役)、小泉今日子さん(田村安奈役)、中井貴一さん(スイケン役)。(こんな大御所の俳優さんそろって小樽で?すごい…。)そして、原作脚本は倉本聰さん、監督は若松節朗さんです。ここまで聞いただけで見たくなってしまいます。しかも小樽周辺で撮影が行われたということで、これは映画館に行くしかありません。
予告を見ると「美」をテーマにした映画とのこと、小樽の景色はどのように映し出されるのだろうと思い映画館へ向かいました。
ウイングベイ小樽のイオンシネマにはサイン入りのポスターがありました。
映画を見終わり早速、小樽の街へ。と行きたいところでしたが、もう遅い時間ですので聖地巡礼は翌日へと持ち越しです。それでは、さっそくロケーションマップを手に取って出かけてみましょう。
竜次と安奈が埠頭で再会するシーン ~小樽倉庫埠頭2号
竜次さんと安奈さんが再会する印象的なシーンです。小樽の倉庫や海と共に2人の再会が描かれています。海が近いですから訪れる際には要注意です。私が行ったのは日曜日でしたので働いている方はおらず、のんびりとした空気が流れていました。
安奈さんから小樽の海は、いったいどのように見えていたのだろう。などと考えながら同じ場所に立ってみました。第3号ふ頭とその向こうには、手宮方面が見えます。そして左側の倉庫には「小樽倉庫」の文字。
ところで、小樽倉庫とは?
創業1893年(明治26年)で北海道初の営業倉庫です。つまり小樽の歴史を作り上げているともいえるのではないでしょうか?
みなさん「小樽倉庫」という文字、あちこちで見かけませんか?現在、ルタオ運河プラザ店、小樽市総合博物館 運河館、小樽百貨UNGA↑(うんがぷらす)が入っている建物は、1890年(明治23年)〜1894年(明治27年)に小樽倉庫の建物として建てられた倉庫です。
また、運河沿いにも小樽倉庫の文字が見ることができます。歴史がある会社ですので貴重な資料がたくさんあり、小樽倉庫株式会社本社の一室には「街かど博物館小樽倉庫資料館」という施設があります。ここでは明治から平成に渡って実際に倉庫内で使われていた道具や創業当時の資料など貴重なものを見学することができます。
そして、お土産を購入することもできます。オリジナルキャラクターの「タルソー商人君」が描かれた手ぬぐい、エコバック、マスキングテープや「おたるのたおる(タオル)」が購入できます。ロケ地とは徒歩5分ほどの距離になりますが、聖地巡礼の記念にいかがでしょうか?
街かど博物館小樽倉庫資料館/小樽倉庫株式会社
小樽市港町5番3号(Googleマップ)
お問い合わせ・ご予約 0134-23-8161
開館時間:9:00〜17:00
休館日:土・日・祝・年末年始(12/29〜1/5)
※上記以外に臨時休館する場合もございます
入館料:無料
公式サイト
”マロース“ ~小樽GOLDSTONE
あざみが働くBarとして使われていた小樽GOLDSTONEですが、現在は隣接しているライブハウスでイベントが行なわれている時などのみ、営業していますので気をつけてお出かけください。
また、こちらの倉庫は旧澁澤倉庫となっております。一万円札の渋沢栄一さんの会社です。渋沢栄一さんについて詳しく知りたい方は月刊小樽自身2024年3月の記事をご覧ください。
月刊小樽自身2024年3月 新一万円札の顔「渋沢栄一」が感動した小樽-その繋がりを紐解く
ここから歩いていくスイケンと安奈のシーンでは道路を挟んで運河散策路沿いに咲いているバラの花が鮮やかでした。小樽では6月末頃にバラが見頃をむかえます。初夏にお越しになる時には、こちらも注目です。石畳の色味のない中に鮮やかなミニバラが咲いていて目を引きます。
小樽GOLDSTONE
小樽市色内3-3-21 (Googleマップ)
公式サイト:http://www.goldstone.co.jp
※営業時間などは、必ずHPで最新情報をご確認ください。
そして、ここでとっておきの情報を一つ。
Bar“マロース”で牡丹が飲んでいたニコラシカ。このお酒を映画のBar監修者の店で楽しむことができるのです。劇中でエキストラの方々が飲んでいたご当地カクテルおたる生ワインボーも監修した「BAR MODERN TIMES(モダンタイムス)」へ行ってみてください。撮影の裏話など聞きながらニコラシカを提供していただくことができます。
牡丹の気持ちになって味わってみてはいかがでしょうか?お酒に弱い人は注意が必要なお酒だそうです。
Bar MODERN TIMES(モダンタイムス)
小樽市花園1-9-26 第二小川ビル1階(Googleマップ)
電話:0134-33-2025
公式サイト
牡丹の散骨、貝を採取した岩場~高島漁港
最後に、高島漁港にも行ってきました。小樽駅からバスに乗って12分、高島2丁目のバス亭で降りました。そこは、ザ・漁港。潮の香りが漂っています。降りてすぐ3匹のネコに出会いました。写真を撮影することは出来ず、カメラを構える前にどこかへ行ってしまいました。
ゆったりと漁港を歩きます。私が行ったのは日曜日でしたので働いている方はほとんどおりませんでしたが、お出かけする場合には地元の方に迷惑をかけないようにご注意ください。
マップを持っての聖地巡礼は、ここで終了です。
小樽で本物の「美」を求めて
小樽では、明治40年ころ北海道の美術界で重要な美術運動がおこりました。小樽は商業だけではなく、芸術も盛んであったといえます。今でも小樽市は「美」に触れる機会に恵まれています。せっかくですので積極的に「美」に触れ合ってみませんか?観光に来たときに一緒に楽しんでいただきたい2館の美術館をご紹介します。
〇市立小樽美術館
市立小樽美術館は、風景画家の中村善策、モノタイプ版画の一原有徳など小樽にゆかりのあるアーティストの作品に触れることができます。また季節によって色々な企画が行なわれていますので、何度でも足をお運びください。
市立小樽美術館
小樽市色内1丁目9番5号(Googleマップ)
電話:0134-34-0035
公式サイト
〇似鳥美術館
映画を鑑賞し終わり私が行きたくなった場所は似鳥美術館でした。小樽芸術村の中に現在4つの施設がありますが、その中の一つが似鳥美術館です。ここでは様々な美術品が展示されています。
この美術館には、私がよく鑑賞に行くお気に入りの洋画があります。そして、この絵をボーと眺める趣味があります。同じような人は、いないかもしれませんが絵画だけではなくステンドグラス、版画、刀、木造、など様々な種類の作品がございますので、きっとあなたのお気に入りの「美」が見つかるはずです。
似鳥美術館
小樽市色内1丁目3-1(Googleマップ)
電話:0134-31-1033
公式サイト
少し不思議なお話「さよならのつづき」
つづきましては、
有村架純さん(菅原さえ子役)と坂口健太郎さん(成瀬和正役)、生田斗真さん(中町雄介役)、中村ゆりさん(成瀬ミキ役)が出演しているNETFLIXで配信されているドラマ、「さよならのつづき」こちらの聖地巡礼に行ってきます。
小樽フィルムコミッションの方によりますと、ドラマと同様に、こちらのロケーションマップも大好評で問い合わせが続いているとのことです。
この大好評のロケーションマップと共に小樽を歩いてきました。マップには10カ所の説明がございますが、市内観光と一緒にめぐりやすい所をご紹介いたします。
旧国鉄手宮線~成瀬とさえ子の通勤路
ドラマの中で通勤、ベンチに座ってお話、と何度も何度も出てきた旧国鉄手宮線。
こちら同じお二人が座っていたベンチを見つけましたので撮影してみました。
ドラマの中で通勤路になっていますが実際は、ここを歩いて通勤している人は多くはありません。
しかし両脇には花壇があり自然豊かな気持ちの良い道です。線路の上を歩くことができるように整備されていますので観光客の方にも大好評です。みなさん思い思いに記念撮影を楽しんでいます。
旧国鉄手宮線では、レールの上をトロッコで走る「レールカーニバルin、おたる」、市内外のガラス工房が集まる「小樽がらす市」、そして小樽の冬のお祭り「小樽雪あかりの路」などのイベントが開催されます。
専門学校国際インテリアアカデミー(休学中)~さえ子の会社
ツタに覆われた三角屋根の可愛い建物、雪が降ってから聖地巡礼に行ったのでツタの葉が落ち茶色い建物になってしまっていました。
こちらは歩道がない道路を歩くことになりますので、車に気を付けてくださいね。
観光客で賑わう堺町通り商店街のすぐ近くにありますので、建物の向こう側にはルタオ本店の建物が見えています。
堺町通り商店街でお買い物をし歩き疲れてカフェに入った時に、「そういえばこの辺り、さえ子さんの会社があるはず」「ここのコーヒーはもしかして?」と、「さよならのつづき」のつづきを考えてみるのも楽しいかもしれません。
Craft liquor barSHARAKU~おたる生花店
シマシマ模様の建物、中央市場の角にあるお店です。ドラマの中のここでのシーン性格がすごくでている素敵なシーンだったなあ~。とドラマの余韻に浸りながら行きましたので写真は、さえ子さんの目に映っていた。であろう場所の写真を撮影してみました。
同じ天気の日を狙っていったのですが途中で天気が変わりまして、失敗してます。
Craft liquor barSHARAKU
小樽市稲穂3丁目11-3(Googleマップ)
電話:0134-24-1155
つづきまして、
梁川商店街~回想シーン
現在、こちらで撮影したポスターが小樽市内各所に掲示してあります。こちら梁川商店街は、夜に「映える」商店街です。スズランの形の街灯がレトロな夜を演出しています。ただし歩道がなく車が通る道路ですので気を付けて歩いてください。私は中央通りを横切り向かい側にある小樽都通り商店街へ行きました。ここからですとドラマの中で見えている街頭が綺麗に並びますし安全です。
ちなみに梁川商店街に関しては、小樽通秋号2024でもご紹介していますのでそちらあわせてお読みください.
【小樽通秋号2024】ツウな散策―懐かしさ漂う梁川通りで篆刻体験も⁉
素敵な出会いがある。かもしれないストリートピアノ
ドラマの中でも登場するストリートピアノですが小樽にもあります。
場所はサンモール一番街小樽駅方面からアーケードに入ると右側に見えてきます。こちらのストリートピアノ、北海道で一番古いようです。弾いている方がいればアーケードに入る前に音が聞こえてきます。
素敵な音と出会いを求めて皆さんもストリートピアノ弾いてみませんか?
♪ソー。ラレソソーーーー。
今回は、小樽フィルムコミッションが発行しているロケーションマップを持って、小樽市内をお散歩してきました。普段行かないところへ行くことができたり、普段と違うものが見えてきたりと新しい発見がありました。観光客の皆さんはもちろんのことベテラン小樽市民のみなさんも作品を鑑賞し、ロケ地を訪れてみてはいかがでしょうか?
小樽フィルムコミッション
公式サイト
最後にもう一度、たくさんの方が聖地巡礼を楽しめるよう交通ルールを必ず守り周辺住宅などへの配慮もよろしくおねがいします。
小樽通編集部 まってぃ
札幌生まれの小樽育ち。趣味は推し事(推し活)。人、モノ、かっぱ、なんでも推します。推し活が発展して、楽器、写真、旅行も趣味に。もちろん小樽のことも強めに推しています。