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小樽×はるたび―海を感じる祝津

2024.01.24

春告魚、ニシン。
明治時代に最盛期を迎え、小樽に好景気をもたらしたニシン漁。祝津には、今でもその番屋がいくつか残っており、ニシン漁で栄華を誇った親方の贅沢な御殿や暮らしも垣間見ることができます。春を探しに、ニシンをテーマに祝津をめぐってみませんか。



にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)

まずご紹介するのが、「にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)」
青山家は明治・大正を通じ、ニシン漁で巨万の富を築き上げました。
その三代目の政恵が17歳の時、山形県酒田市にある本間邸に魅せられ大正6年から6年半余りの歳月をかけ、お客様をお招きするために建てられたのが旧青山別邸です。

旧青山別邸は平成22年、国より登録有形文化財に指定されました。
約1500坪の敷地内に木造2階建てで建坪は190坪。家屋の中は6畳~15畳の部屋が18室、それぞれに趣が異なり、金に糸目をつけず建てられた創建101年目を迎えた豪邸です。

北海道屈指の美術豪邸を見て、ニシンで栄えた当時のことを思い馳せてはいかがでしょうか?

邸宅内の様子
※旧青山別邸内は写真撮影はできませんのでご注意ください。

また、小樽貴賓館ではお食事処もあり、旬のおすすめメニューはニシン料理です。
脂の乗った一夜干身欠きニシンを厳選し、化学調味料は一切使わずに大釜でじっくり炊き上げます。料理長の熟達の技が引き出したニシン本来の旨さを、お重やおそばでお愉しみください。
(貴賓館売店ではニシンを購入することもできます。)

にしんお重
ニシンの甘露煮は口に入れるとほろりとくずれる軟らかさ。カニサラダと蓋物、香の物、味噌汁がついています。

にしんそば
北海道産そばとニシンの甘露煮の好相性が味わえます。

にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)
住所:小樽市祝津3丁目63
TEL:0134-24-0024
ホームページ Instagram



おたる水族館

豊かな自然に囲まれ、常時約250種以上の動物や魚の生態を間近で感じられる「おたる水族館」。イルカショーやトドショー、冬は雪の中を歩くペンギンウォークなどが人気です。

ですが、今回の目的は、ニシン。約300匹もいるというニシン。食べることはあれど、泳いでいる姿を見るというのは中々無いのではないでしょうか?群れで泳ぐニシンが、水槽に差し込む光によって輝く姿は必見です!イルカやペンギンも良いですが、ぜひこの機会にニシンも見に行ってくださいね♪

おたる水族館
・冬季営業は2024年2月25日(日)まで、通常営業は、3月16日(土)からです(詳しくはこちら
住所:小樽市祝津3丁目303番地
TEL:0134-33-1400
ホームページ オフィシャルブログ Facebook



豊井浜海岸(群来を見る)

豊井浜海岸の群来
※2023年3月8日撮影(小樽市HPより)

小樽の沿岸では、ニシンが産卵のため大群で押し寄せ、産卵・放精によって海の色が乳白色になる群来(くき)が確認されています。

祝津の豊井浜海岸も群来スポットの一つ。運が良ければ、2~3月の時期に見ることができます。(レアな光景なので、もし出会えたらラッキーです!)

豊井浜海岸
住所:小樽市祝津1丁目  Google Map
※過去の群来の情報はこちらで発信されています。



祝津パノラマ展望台

※フォトフレームは冬季ご利用できません。雪解けの状況に応じて、冬囲いが解除されます。詳しくは小樽市観光振興室(0134-32-4111)にお問い合わせください。

祝津の海景色を楽しみたいなら、おすすめなのは「祝津パノラマ展望台」
目の前には一面の日本海が広がり、展望台から望む風景は正に絶景です。

その展望台に設置されているフォトフレームには、天使の羽が描かれており、実は、この羽の1枚1枚はニシンの形をしており、鰊漁で栄えた祝津地区にちなんだスポットになっています。

残念ながら冬季は見ることができないものの、祝津×ニシンを楽しむにはご紹介したい場所です。

展望台からの絶景
ニシンいるかな?

祝津パノラマ展望台
住所:小樽市祝津3丁目  Google Map
冬期:展望台は積雪状況により立ち入り可能ですが、フォトフレームは利用できません。
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民宿青塚食堂

祝津の前浜で獲れた新鮮な地元食材を楽しむことができる「青塚食堂」。
何十年も守ってきた漁師の家庭的な味と鮮度が魅力です。

青塚食堂では海の幸をふんだんに使ったメニューを数多く取りそろえておりますが、こちらのお店の看板メニューとして、特大ニシン焼きがあります。
豪快に焼いているところを目の前で見られるので、見て楽しい、食べて美味しいのは間違いなし!
特大ニシン焼きは、定食のほか、単品でも提供されていますので、他の料理と併せて頂くのもオススメです。

お、大きい!

民宿 青塚食堂
住所:小樽市祝津3丁目210番地
TEL:0134-22-8034
ホームページ



KIM GLASS DESIGN

祝津エリアにガラス工房を構える「KIM GLASS DESIGN(キムグラスデザイン)」
海岸沿いの最高のロケーションで吹きガラス体験もできるこちらの工房では、小樽でかつて作られ、市民に愛された陶器「小樽焼」を、「新・小樽焼」としてガラスで復活させました。

新・小樽焼 群来 片口

こちらの色柄は、小樽に春を告げるニシンの産卵現象の「群来」をイメージしたターコイズが主体で、陶器にはない、半透明な質感がガラスらしい表情を見せてくれます。
ガラス作家が表現する「群来」もこの機会にご覧になられてはいかがでしょうか?
(こちらの作品はオンラインストアでも購入することが出来ます。)

新・小樽焼 群来 グラス

KIM GLASS DESIGN
住所:小樽市祝津3丁目8
TEL:0134-61-1213
ホームページ / オンラインストア



ご紹介した以外にも、祝津では毎年6月におたる祝津にしん群来祭りが開催されるなど、ニシンを楽しむイベントも開催されています。小樽に来られる際には祝津エリアにもぜひ来てみてくださいね。