観光案内所からのお知らせ

2021小樽雪あかりの路…旧衣斐質店(詩集「雪明りの路」の著者伊藤整ゆかりの建物)(2021.2.13)

2021.02.14
今年の小樽雪あかりの路は中止になりましたが、
旧衣斐(いび)質店の表玄関にあかりがひとつ灯りました。
旧「衣斐(いび)質店」は
詩集「雪明りの路」の著者伊藤整ゆかりの建物です。

◎旧衣斐(いび)質店解説文より

大正15年 伊藤整は初めての詩集を出すにあたり「生涯の親友」
川崎昇にその書名を相談し、川崎の意見を入れて「雪明りの路」
としました。
その3年前の大正12年初夏、伊藤整が川崎昇と雑誌「青空」の
復刊費用を捻出するため花園公園通りで「花と高商石鹸」
を売る夜店を出した時に拠点としたのがこの「衣斐質店」です。
二階の四畳半で金勘定する場面が自伝的小説「若い詩人の肖像」に描かれています。
雪あかりの路とは
「小樽雪あかりの路」の名前の由来

「小樽雪あかりの路」は、

伊藤整『雪明りの路』にちなんで命名されました。

あゝ 雪のあらしだ。
家々はその中に盲目になり 身を伏せて
埋もれてゐる。
この恐ろしい夜でも
そつと窓の雪を叩いて外を覗いてごらん。
あの吹雪が
木々に唸つて 狂つて
一しきり去つた後を
気づかれない様に覗いてごらん。
雪明りだよ。
案外に明るくて
もう道なんか無くなつてゐるが
しづかな青い雪明りだよ。
(伊藤整『雪明りの路』より「雪夜」)

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2021年2月13日(土)撮影
・小樽雪あかりの路 実行委員会本部事務所(2/14まで)
 市立小樽美術館・市立小樽文学館の1階
 電話 0134-29-0414(直通)
   小樽市役所0134-32-4111(内線)267

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