旧日本郵船株式会社小樽支店は建物の老朽化により、令和2年から保存修理工事を行っておりました。
ついに、令和7年4月25日(金)から公開再開します。
本建物は「近世ヨーロッパ復興様式」を取り入れており、明治期の西洋の技術や意匠を取り入れた建築の発展を知る上で重要な建物です。
今回の保存修理工事を経て、耐震性を向上させ、かつ外壁や内装共に補修を行いました。保存修理工事については、HPでより詳細に紹介しています。
本建物は明治39(1906)年に竣工した近世ヨーロッパの建築様式を取り入れた石造2階建の建物です。外観の重厚さだけではなく、1階営業室の飴色に輝く木材を用いた柱や梁の意匠の美しさや2階貴賓室及び会議室の明治期の高い技術がうかがえる「金唐革紙」を壁紙に使用した豪華なおもてなしの空間などが見どころです。
また、本建物は日本遺産「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」の主要な構成要素です。
設計者は工部大学校の第一期生であり辰野金吾(日本銀行旧小樽支店等を設計)らの同期生でもあった佐立七次郎です。彼が設計した建物は他に重要文化財 日本水準原点標庫(東京)があります。
室内の家具は竣工当初の写真をもとに復元しています。建物に足を踏み入れれば、明治の技術や小樽の歴史を体感できるでしょう。
【開館時間】午前9時30分から午後5時
【休館日】火曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12/29~1/3)
【入館料】
一般300円、高校生・市内在住70歳以上の方150円、中学生以下無料
※団体利用(20人以上)の方は2割引です
※身体障害者手帳、療育手帳又は精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、およびその介護者の方は無料です。
【アクセス】
住所:小樽市色内3丁目7番8号
TEL:
0134-22-3316(令和7年4月25日から)
JR小樽駅下車徒歩約20分、小樽駅前バス停より中央バス2、3系統、「錦町」バス停下車徒歩5分
駐車場:あり