港、鉄道、にしんで栄えた北海道小樽市。いまも街中のあちこちに当時の栄華が残っています。
北海道で最初に開通した手宮~幌内間の鉄道(手宮線)はお花を見ながらぶらぶら散歩に最適です。石炭の積み出し港として栄えた小樽の港はいまは10万トン級のクルーズ船も停泊する北海道を代表する港として栄えています。「海の色を銀色に変えた」にしんは「金肥」と呼ばれるくらい日本の農業や綿花を育てる大事な肥料として使われました。
当時のお屋敷の「銀鱗荘」「小樽市鰊御殿」「にしん御殿小樽貴賓館 旧青山別邸」は要チェックです。
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「若い詩人の肖像」の伊藤整、「蟹工船」の小林多喜ニ、、画家・中村善策も小樽出身。石原慎太郎・裕次郎兄弟は7年間小樽で過ごしました。当時木登りした3本のアカシアがいまも残っている(稲穂小学校)。「あまちゃん」の夏ばっぱ役の宮本信子、紅白にも出演したサカナクションのボーカル山口一郎、タレント・司会者として活躍中の加藤浩次、精神科医の香山リカ、「石狩挽歌」の作詞家のなかにし礼など小樽にゆかりのある有名人はたくさんいるんです。小樽は町全体が坂の町。小樽商科大学に向かう坂道の名はなんと「地獄坂」。かつてはスキーのメッカとも呼ばれ小樽の天狗山でジャンプ大会も数多く開催されました。目の前には豊潤な海の幸を育む石狩湾。日本で一番大きなシャコは小樽産です。小樽駅を出た瞬間、海の向こうに増毛(ましけ)の山々。旅気分、急上昇でしょ?見上げれば三方は山に囲まれ、山の中腹に「一生懸命建っている家」も小樽らしい風景です。そんな小樽を空から見ると?なんと「口を開けて走っている犬」なんですワン!街の中には数多くの市場、見たことない海産物やフルーツ王国の仁木や余市から届いたばっかりの新鮮な果物や野菜に思わずつまみ食いしたくなります。駅前にあるスーパー「長崎屋」をじっと見るとなんと豪華客船の形をしています。街中にはセントラルタウン都通りとサンモール一番街の2つのアーケード。夜になったら花銀でおいしい料理とお酒をどうぞ。小樽築港には大型商業施設のウイングベイ小樽やヨットハーバーが。バスで少し足を延ばせば朝里川温泉も。
春3月~5月/ニシン、春シャコ、甘エビなど
※春になるとニシン(別名・春告魚)は産卵のため大群で押し寄せ。産卵・放精で海の色が乳白色に染まります。
夏6月~8月/ウニ、ホッキ、ホタテなど
ウニは赤ウニとよばれるエゾバフンウニ、白ウニと呼ばれるキタムラサキウニ。主食の昆布が美味しいとウニも美味しくなるんです。「どっち食ってもほっぺもげるよ!」
秋9月~11月/秋シャコ、あわびなど
秋のシャコは身がしまってうんめいどぉ!小樽の前浜で捕れるシャコは日本一の大きさって知ってました?この時期「シャコ祭り」も開催されます。
冬12月~2月/カジカ、タラ、ヒラメなど
冷え込みが激しいこの時期はあったかい鍋がおすすめです。