おたる コラム
ロウソクの灯りが小樽の建物や街並み、人々の生き様を静かに照らす「小樽雪あかりの路」 新型コロナウイルスの影響を受け、2021年の開催は中止となりました。
■ボランティアの手作りがイベントを支える
「小樽雪あかりの路はボランティアで支えられている」とも言われています。開催期間が長く、天候によって毎日変わる雪の表情、それに合わせてスノーキャンドルを作成し補修する作業や、ロウソクの点火と回収など、その内容は多岐にわたります。
ボランティアには市内の学生や様々な団体が参加し、2002年からは韓国人ボランティアも増えました。年齢や国籍を超えた人の繋がりが生まれ、その輪は年々広がり、深まっていきました。
筆者も過去にボランティアを経験し、歩道に砂をまいたり、回収したロウソクの角をカッターで削ったり等、様々な作業をやりました。その中で特に記憶に残ってるのはカメラ係です。小樽運河に並ぶ観光客による長蛇の列から順番に手渡されるカメラやスマートフォン。それを操作して、運河やオブジェが背景に映り込むように写真を撮影するのですが、ピントを合わせたりシャッターを押すために手袋はつけられず、寒さに晒されたままで指がもげるかと思いました。
そんな寒さも、お客さんの笑顔や他のボランティアからの心遣いで、辛いというより楽しかった思い出が、強く印象に残っています。
「小樽雪あかりの路はボランティアで支えられている」とも言われています。開催期間が長く、天候によって毎日変わる雪の表情、それに合わせてスノーキャンドルを作成し補修する作業や、ロウソクの点火と回収など、その内容は多岐にわたります。
ボランティアには市内の学生や様々な団体が参加し、2002年からは韓国人ボランティアも増えました。年齢や国籍を超えた人の繋がりが生まれ、その輪は年々広がり、深まっていきました。
筆者も過去にボランティアを経験し、歩道に砂をまいたり、回収したロウソクの角をカッターで削ったり等、様々な作業をやりました。その中で特に記憶に残ってるのはカメラ係です。小樽運河に並ぶ観光客による長蛇の列から順番に手渡されるカメラやスマートフォン。それを操作して、運河やオブジェが背景に映り込むように写真を撮影するのですが、ピントを合わせたりシャッターを押すために手袋はつけられず、寒さに晒されたままで指がもげるかと思いました。
そんな寒さも、お客さんの笑顔や他のボランティアからの心遣いで、辛いというより楽しかった思い出が、強く印象に残っています。
名前の由来は詩人 伊藤整の詩集
■一冊の本との出会い
ある時、伊藤整は古本屋で一冊の素晴らしい詩集に出会います。しかし、その作者を調べても全くの無名だったそうです。
名声とは無縁でも人を感動させる力のある作品がこの世には存在する。無名の詩人で終わったとしても、自分が納得できる一冊をこの世に残したい。と思ったそうです。
詩集「雪明りの路」(日本図書センター)の前書きにこう書かれています。
「私の長い間の苦難に対して、私は私だけの道を歩いて来たとばかりの誇は持つ資格があると信じたいのだ。」
自分の夢に正直に、その炎を絶やさずに、有名になる為ではなく自分が納得する為に、選んだ道を歩み続け、この道は間違っていなかったと信じた伊藤整。 寒さに耐え一人で歩んだ雪明りの路は、みんなの温もりが集い、世界に感動を響かせる、この街の文化になりました。
ある時、伊藤整は古本屋で一冊の素晴らしい詩集に出会います。しかし、その作者を調べても全くの無名だったそうです。
名声とは無縁でも人を感動させる力のある作品がこの世には存在する。無名の詩人で終わったとしても、自分が納得できる一冊をこの世に残したい。と思ったそうです。
詩集「雪明りの路」(日本図書センター)の前書きにこう書かれています。
「私の長い間の苦難に対して、私は私だけの道を歩いて来たとばかりの誇は持つ資格があると信じたいのだ。」
自分の夢に正直に、その炎を絶やさずに、有名になる為ではなく自分が納得する為に、選んだ道を歩み続け、この道は間違っていなかったと信じた伊藤整。 寒さに耐え一人で歩んだ雪明りの路は、みんなの温もりが集い、世界に感動を響かせる、この街の文化になりました。