おたる コラム
首都圏に降る水分を多く含んだ重い雪しか知らない私は、サラサラやギュンギュンがどのようなものか想像が出来ず、ただロマンチックなイメージを抱いていた。
そして初めて厳冬の小樽を歩いたとき、その文章に表現された通りの感覚を私の足は掴んだ。細かい雪が顔に突き刺さる痛み、雪で団子を作ろうと手に力を込めるとパーンと弾けてしまうサラサラの手触り、そして雪道を踏み締めたときに足の裏に伝わるきめ細かな柔かさ。どれを取っても心が踊る新鮮な経験だった。ふんわりした新雪は格別である。晴れた日の日光や夜間の照明に反射して眩いきらめきを放ち、自然からの贈り物に感謝したくなる。
乾いた雪の日には傘がいらない。帽子や肩に積もった雪は建物に入る前にパパッと払うだけでよい。車のタイヤと同じように滑りにくい靴というものがあり、天気予報と相談しながら履き替えた。だが油断は禁物である。
踏み固められた雪道は気温が下がるとツルツルの氷状路面(アイスバーン)になるのだ。風が強いとアイススケートのように立ったまま体が氷の上を滑り、坂道に差し掛かり掴まるところがないと立ち往生してしまう。こうなると自然からの困った贈り物に閉口させられる。恐る恐る足を前に出す私は、まだ雪道の初心者だ。
そして初めて厳冬の小樽を歩いたとき、その文章に表現された通りの感覚を私の足は掴んだ。細かい雪が顔に突き刺さる痛み、雪で団子を作ろうと手に力を込めるとパーンと弾けてしまうサラサラの手触り、そして雪道を踏み締めたときに足の裏に伝わるきめ細かな柔かさ。どれを取っても心が踊る新鮮な経験だった。ふんわりした新雪は格別である。晴れた日の日光や夜間の照明に反射して眩いきらめきを放ち、自然からの贈り物に感謝したくなる。
乾いた雪の日には傘がいらない。帽子や肩に積もった雪は建物に入る前にパパッと払うだけでよい。車のタイヤと同じように滑りにくい靴というものがあり、天気予報と相談しながら履き替えた。だが油断は禁物である。
踏み固められた雪道は気温が下がるとツルツルの氷状路面(アイスバーン)になるのだ。風が強いとアイススケートのように立ったまま体が氷の上を滑り、坂道に差し掛かり掴まるところがないと立ち往生してしまう。こうなると自然からの困った贈り物に閉口させられる。恐る恐る足を前に出す私は、まだ雪道の初心者だ。