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運次第の奇跡の絶景「群来(くき)」。なぜ海は白くなる?を水族館で聞いてみた【Webマガジン小樽通】

2026.03.19

※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。


群来(くき)をご存じですか?群来とは、ニシンが産卵のため大群で押し寄せ、産卵・放精によって海の色が乳白色になる現象。2~3月の時期に小樽をはじめとした北海道の日本海側で見られるレアな光景です。

小樽に住み始めて5年、生きてるうちに一度は群来を見てみたいよな~なんて思っていた冬。
Xで、数分前に投稿された「群来」の情報を発見。

これは行くしかない!
群来は自然現象。見られるかどうかは、運とタイミング次第。
ドキドキしながら祝津パノラマ展望台に到着すると——

見えた!

おたる水族館・海獣公園プールのすぐそばで、海が真っ白に染まっていました。
まるで海に白い絵の具を垂らしたような、不思議な色。
境目がはっきり分かるほど、その違いは鮮明です。

よく見ると上空をカモメが飛んでいます。
卵を食べに来たのでしょう。これまた命が連鎖する光景です。

ずっと眺めていたかったですが、吹雪が強く手が痛くなってきたので退散。高揚感に包まれたまま祝津を後にしました。

奇跡の絶景の群来ですが、ニシンがどうなって起きているのかはご存じでしょうか?



ニシンの生態と群来の仕組みについて知るためにやってきたのはおたる水族館。

大きくなると体長は25~30cmほど。

光に反射してキラキラ光る鱗が綺麗です。みんな揃って同じ方向に群れて泳いでいます。

ニシンのことを教えてくれるのは、おたる水族館の古賀さんです!



Q . 群来の幻想的な色はどうやってできるのでしょうか?
A . 群来で海が白く濁るのは、ニシンのオスの精子の色が原因で、海水と混ざって白く見えるからです。この時、数千尾数万尾が同じ場所に集まることで、海の色を変えてしまいます。

2021年2月10日祝津での群来

Q . 一回の群来で、どれくらいのニシンが集まっているんですか?
A . 今年の海獣公園前の群来は、規模から見るにおそらく数万尾以上は集まっていたのではないでしょうか。
過去に豊井浜で群来を間近に見たことがありますが、手で掴めそうな位の密度でびっしり集まっていました。海藻から出てきたりもぐりこんだり、バッチャバッチャしていたり。産卵に夢中で人間のことなんて目に入っていないので、近づいても全然逃げません。

2023年3月8日祝津の豊井浜海岸での群来

Q.ニシンは普段から数千~数万尾単位で群れているのですか?
A.1つの群れはもう少し少ないと思いますが、群来はいくつかの群れが産卵に良い場所に集まってくることで起きます。もしかしたらもともと同じ場所で産まれたニシン同士で、「よっ!久しぶり!」みたいに合流している個体もいるかもしれないですね。

Q.群来が起きたという2時間後に訪問したら、時すでに遅しで見れなかった経験があります。何時間くらいで見れなくなってしまうのでしょうか?
産卵自体は何時間かかけて行っているみたいですが、潮の流れが速いと白い色がすぐ流れてしまったりもします。
今年の群来は、僕が出社して見に行った頃には海の色はまだ白かったけれど、ニシン自体は去った後でいませんでした。

Q . 群来を見るコツを教えて欲しいです。
A . ありません!笑
いつどこで起こるか分からないのが群来です。
起こるのはだいたい朝方から午前にかけてなので、2月・3月に海藻の生えている浅瀬を、朝にチェックして回ったら見ることが出来るかもしれません。笑
僕は今までに7~8回見たことありますが、そのうち一回は札幌行きの電車に乗っているときでした。東小樽海岸のあたりで車窓から外を見ると「あれ?海が白い!」みたいなことがありました。



2月・3月に多い群来ですが、過去には4月に見られたこともあります。今シーズンもまだチャンスがあるかもしれないので、小樽にお越しの際はよくよく海を見てみてください。

また、この記事を読んでニシンが気になった方はぜひおたる水族館へ。ニシンをじっくりと間近で見ると、小さな魚が海の色を変えることに感動してしまいます!

神秘的な光景を産みだすニシンですが、実は食べてもとっても美味しい!ウェブマガジンにて、グルメ情報もご紹介予定ですので、今後の配信もお楽しみに!



ニシンに新時代到来!?【月刊小樽自身2022年2月号】
https://otaru.gr.jp/project/otarujishin-202202-herring-kuki-food

プロに聞いちゃいました♡激うま!!ニシンの食べ方【月刊小樽自身2022年4月号】
https://otaru.gr.jp/project/otarujishin-202204-prorecipe

小樽の春の風物詩 ニシンの群来(くき)が見たい!【月刊小樽自身2022年3月号】
https://otaru.gr.jp/project/otarujishin-202203-nishinkenkyu

建築・歴史・生物・美術・家庭科…どれからめぐる?春告魚・ニシンをたどる祝津旅【月刊小樽自身2024年2月号】
https://otaru.gr.jp/project/otarujishin-202402syukutsunishin



小樽通編集部 アキコ
小樽歴5年、アラサー港町OL。とても可愛い1歳の娘がいます。カメラロールはほぼ娘、たまに甘くて美味しいものと山。



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