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スキーだけじゃ終わらない。小樽市民の“アフター雪山”の楽しみ方【小樽通2025冬号】

2025.12.19

ウィンタースポーツを楽しむ方々には、待望の季節がやってまいりました。「北海道でスキーを楽しみたい!」と計画をしている方もいらっしゃることでしょう。小樽を拠点に連泊をして、ニセコやキロロ、札幌国際など規模の大きなスキーリゾートを、自分の体調やその日のコンディションにあわせて選び、パウダースノーを満喫する海外からの観光客も年々増えています。

北海道のスキー場の情報を参考にするなら、こちらのサイトもおすすめですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
▷北海道公式観光サイト 「極上のパウダースノーを満喫!北海道のスキー場

小樽には、地元民にこよなく愛されているスキー場が3つあり、小樽っ子の冬の思い出話には、スキー授業のことも話題に上ることが多いのではないでしょうか?「小樽の人はみんなスキーが上手」というイメージもあるようですが、確かに、急斜面をすいすい滑り降りる猛者も多いことは事実です。残念ながら筆者は、高校最後のスキー授業の日、天狗山の急斜面を転びながら下りてきた(正確には、転ばないと下りることができなかった)方の部類ですが、それでもナイターの明かりを見ると、いまだにわくわくしてきます。

今回の記事では、小樽市民のスキーの楽しみ方をアフタースキーを含めて、ご紹介します。


※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。



まずは、小樽のスキー場とそれぞれのおすすめポイントを確認しましょう。

小樽天狗山スキー場
https://tenguyama.ckk.chuo-bus.co.jp/
・小樽市街地から一番近いスキー場
・小樽市街と小樽港の見える抜群の景観、夜景も楽しめる
・初心者コースから上級者も楽しめる急斜面コースもあり

朝里川温泉スキー場
https://asari-ski.com/
・日本海を見渡せるビューポイントも多数
・非圧雪で自然の木々の中を滑るツリーランゾーンあり
・滑ったあとに温泉も楽しめる

スノークルーズオーンズ
https://onze.jp/
・夜遅くまでナイターを楽しめる
・コースの至るところに石狩湾のビューポイントあり
・初級から上級まで遊べるアイテムがそろったパークもあり
・札幌からのアクセスも抜群

画像から一目瞭然ですが、どのスキー場も、海が見えるのが大きな特徴です。もっと具体的に言うと、「海に向かって滑り降りる」という感覚をお楽しみいただけるのが、小樽のスキー場の魅力であり、小樽っ子がついつい自慢したくなってしまう(実際、自慢している)ポイントです。



さて、それでは、語ってしまいたくなる熱い(?)想いを、集めてみましたので、ご紹介します!
順不同、ほぼ原文そのままです。お寄せいただいた皆さま、ありがとうございました!

小樽のこの3つのスキー場は、景色も楽しめるところも大きな魅力かと!
スキーは滑るだけが楽しいだけじゃなく合わせて自然や景色も堪能できるということ!
小樽のスキー場はお天気の良い日の景色は素晴らしい❗️空と海を見ながらの爽快感がたまらない小樽のスキー場です!

子供が小学生の頃、仲良しのお母さん達と冬の間、週一で天狗山に通ってました。
家から10分でスキー場なんて中々ないよ!

全ての山から海が見えますよー

朝里スキー場は北海道のスキーパトロールの発祥です。(朝里に記念碑ある!)

小樽は「スキーに行きたい」「海に行きたい」と思ったらすぐ行ける距離にある、本当に恵まれた街だなぁと感じます。
そして──
天狗山で滑れたら、どこのスキー場でも滑れる」
というあの名言は真実です♪

天狗山が真っ黒になった日。
1973年札幌オリンピックの翌年、小樽小学生アルペンスキー大会。参加者1686人、おそらく世界最大の小学生スキー大会だったと思う。この日は子供達やご家族の応援団そして競技役員で天狗山が埋め尽くされました。
このスキー大会は、市長が前走したり、国鉄のディスカバージャパンのポスターにつかわれたりしてましたね。オリンピック選手はじめ多くの日本を代表するスキーヤー達もちびっ子の頃参加していた大会でした。
来年2月はなんと75回目。人口減もあり、規模は小さくなったけど今も続いているのも凄いことです。

天狗山から自宅まで車道も滑り降り、スキーを脱がないで帰るって言うのが子供達の自慢でした(時効だけどね)
目の前に広がる海に向かって滑る天狗山スキー場は、僕らの最大の憧れで、最高の遊び場でした。

眼下に10万人都市が広がり、その奥には海が続く。
この絶景へ自らが滑り込んでいくような感覚は、世界中を見渡しても天狗山でしか味わえない特別な体験だと感じています。

オーンズ。とってもカジュアル。チビッ子に優しいアソビバ感覚で行けるスキー場。
そして、海と夜景を眺めながら滑走できるゲレンデは、贅沢。

朝里川温泉スキー場。身近なスノーリゾート。市街地から近いのに、雪質最高。リフトの乗り継ぎもあまり気にならない。コースもバラエティーに富んでいて、たっぷり楽しめます。

オーンズは、やはり海に向かって滑降するのがたまらんですよ。
あと、宮の沢からの送迎バス。

初めて天狗山を滑ったのは、たしか中学生の頃です。 記憶にあるのは、その急な斜面に「ひえ〜!」とびびりまくっていたことです。止まれなくて、もうこのまま民家に突っ込んでいくんじゃないか…!なんて、本気で思いました(笑)。

商大の基礎スキー部に入ってからは、天狗山が私のホームゲレンデに! 毎日毎日、飽きるなんてことなく通っていました。難易度の高いコースで、どうやったらもっと上手に滑れるかな、もっともっと滑りたい!と思っていました。全然うまくいかなくて、悔しくて泣きながら滑ることもありましたね。
特に忘れられないのは、ダイナミックコースのふかふか雪! 転んだ瞬間、雪に体がすっぽり埋まってしまって、自分で起き上がれなくなったんです。「これは死ぬかも…」なんて思いましたが、今となってはめっちゃいい思い出です!

キーンと冷えたナイター。滑っている途中でふと見下ろす小樽の夜景は、本当に最高でした。冬の天狗山からの夜景はイチオシです。

天狗山でびっくりするのは、子供たちのスキーのうまさ! 上からどんどん、降ってくる姿を見て、「本当にすごいな〜!」って感心していました。

朝里川温泉スキー場は、ファミリーから上級者まで楽しめるいろんなタイプのコースがあるのが魅力ですが、私にとっては、なんといってもコブの練習なら朝里のグリーン!というイメージです。
大学時代、「コブをうまく滑れるようになりたい!」と強く思って、連日、午前中はコブレッスンに明け暮れた時がありました。最初は、もうコブに何度も何度も飛ばされて、全然まっすぐ降りることができないんです。ところが、ある日突然、スルスル〜っと滑れた瞬間があったんです!あの時の感激は今でも忘れられません! 飛ばされているのも楽しいコブですが、やっぱり滑れるともっともっと楽しいですね(笑)。

昔は、人工降雪機を使用し、11月11日にオープンしていたオーンズ。いち早くオープンするということで、マスコミが取材に来るので、映り込みをねらって滑りに来ていました(笑)

コメントをお寄せいただいた際に、「今はもう、昔のようにスルスルと滑ることはできませんが、あの時頑張った経験は、大切な宝物のような思い出です」と、ある方がおっしゃっていました。素敵なコメントですね~。きっと、多くの小樽っ子にとっては、スキーがそれぞれの思い出の中で、ちらりちらりと光を放っているのでしょうね。



日々の暮らしの中で、スキーやスノーボードが身近になっているので、軽く滑ってくるというスタイルが定着している市民も多いようです。
休日の朝イチ、雪の降り方によっては、まさに新雪ふかふかのコンディションを楽しむために、1本だけ滑り、午後からは自宅でゆっくりと過ごす。あるいは、午前中に何本か滑り終えたあと、持参したお弁当を食べてから帰宅するという方も。

そんなわけで、「アフタースキー、何してますか?」と小樽市民の方々に聞いてみたところ、「え?家に帰るよ」という答えが圧倒的に多く(当然と言えば当然ですが)、この記事のテーマ「小樽市民のアフター雪山の楽しみ方」は、そもそも成り立たない気配も漂いましたが、なんとかおすすめをいただきましたので、ご紹介します!

①やっぱり温泉

スキーで疲れた身体を癒し、芯から温めてくれる温泉、最高ですね。特に朝里川温泉エリアだと、日帰り温泉を利用できる施設が多数あります。札幌国際スキー場やキロロリゾートからの帰り道で、温泉を利用するというのもいいですね。

(画像:朝里川温泉ホテル)

日帰り温泉を楽しむなら

小樽温泉オスパ
小樽市築港7-12
電話0134-25-5959
営業時間 24時間

小樽天然温泉 湯の花 朝里殿
小樽市新光5-12-24
電話0134-54-4444
営業時間 9:00~23:00

小樽天然温泉 湯の花 手宮殿
小樽市手宮1-5-20
電話0134-31-4444
営業時間 9:00~23:00

朝里川温泉ホテル
小樽市朝里川温泉2-670
電話0134-54-0026
日帰り入浴:11:00~20:00(最終受付19:30)

小樽朝里クラッセホテル
小樽市朝里川温泉2-676
電話0134-52-3800
日帰り入浴:(平日)11:00~18:00(土日祝)11:00~16:00
(最終入場は1時間前まで)

ホテル武蔵亭
小樽市朝里川温泉2-686
電話0134-54-8000
日帰り入浴:5:00~21:00
(最終入場は1時間前まで)



②腹ペコなので、がっつり焼肉

ゲレンデを滑り切ったあとの心地よい疲労感。あぁ、お腹すいた…と体の奥から湧いてくる空腹感。じゅーじゅーという音とともに、香ばしい匂いに包まれながら、熱々の肉を頬張る時間は至福のひと時でしょう。スキーやスノーボードで思いきり体を動かしたあとだからこそ、一気にエネルギーを満たしてくれるボリューム満点の焼肉タイムがおすすめです。カロリーはすでにしっかり消費しているはずですので、思う存分召し上がってください。

ところで、小樽と言えば海鮮のまちという印象が強いのではないでしょうか。新鮮な海の幸を楽しみに小樽に来られる方も多いのですが、実は、夜や深夜まで営業しているお店は、「居酒屋」よりも「焼肉店」の方が多いのです。

そんな市民にとっては、身近な焼肉店ですが、小樽ならではの楽しみ方があることはご存知でしょうか。そうです、「〆のスープ」です。お肉や野菜を食べるときのタレに、出汁スープをそそぎ、飲んで仕上げるのが小樽流。焼肉店によって、タレのスタイルも出汁スープのスタイルも異なりますし、実は、食べたお肉の種類によって、味が変わってくるのも特徴的。ホルモン系のお肉の時のタレと、カルビ系のお肉の時のタレは違うので、ツウな市民は、〆のスープに向かって、タレを育てていくのだそうですよ。お気に入りの店、お気に入りの食べ方を見つけて、小樽焼肉を開拓するのもオススメです。

気になる焼肉店の情報は、小樽観光協会のウェブマガジンでも取材をしておりますので、参考にしてくださいね。

【小樽通2025冬号】
小樽の締め焼肉 ”スタンダード”と”新風”をめぐる|花園女子旅レポートVol.6
記事はこちら(2025.12.26配信)

【月刊小樽自身2023年1月号】
小樽焼肉でグルメ始め 美味しさの合言葉は「スープお願いしまーす」
記事はこちら




●まとめ:アフター雪山、小樽市民は何してる?
①まっすぐ家に帰る(圧倒的多数がコレ。家でゆっくり寛ぎタイム)
②温泉に行く(疲れた身体を癒しましょう)
③焼肉に行く(ぺこぺこの胃袋を満たしましょう)

※個人差がありますので、ご了承ください。
※「こんな楽しみ方もあるよ!」という方は、ぜひ読者アンケートで教えてくださいね!



小樽通 編集部 永岡朋子
小樽運河と小樽港の間にある小さな事務所で、小樽観光を支えてくれる皆さんと日々奮闘中。Webマガジン小樽通では、記事制作も担当します。小樽の風景を撮るのが好きだったけれど、最近全く活動できていないので、なんとか活動再開したい!

※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。



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2025年12月22日 月 配信予定

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