おたるからのお知らせ
画人・今村三峯は、天保元(1830)年に伊達郡市柳村(現・福島県保原町)で生まれました。天保13(1842)年に江戸へ出ると、南画家であった春木南溟の門をたたきます。花鳥画を学んだ後、同郷の熊坂適山から山水画を学びました。適山は松前藩の御用絵師として仕えていましたが、三峯はそれを引き継ぐ形で、文久4(1864)年から松前藩の藩主や藩士たちの絵画指南役を務めました。明治維新後、松前出身の小樽の豪商・山田吉兵衛の招きで明治11(1878)年に小樽へ移住します。以後、自身の流儀を貫きながら、この地で生涯を終えるまで多くの作品を残しました。
本展では、小樽移住後に描いた作品を展示します。小樽の港や街並みを俯瞰して描いた「小樽港図」や130年前に描かれた「美人画」は、今も色鮮やかなままお楽しみいただけます。
日 時 令和7年1月8日(水)から3月31日(月)まで
開館時間 午前9時30分~午後5時
場 所 運河館・第一展示室
入 館 料 一般300円、高校生・市内在住の70歳以上の方150円、中学生以下無料
協 力 小樽市総合博物館友の会
