おたるからのお知らせ
ガラス作家淺原千代治は大阪のガラス製造会社の長男として生まれ、少年期からガラスづくりの現場を肌で感じながら育ちました。大学卒業後は実家で職人としての技術を身に付けるとともに強い作家意識に根ざしたオブジェ作品を各地の展覧会に発表。1970年代、草創期の日本のガラスアート界に頭角を現します。
1979年には大阪から小樽に移住し「ザ・グラス・スタジオ イン オタル」を設立。オープンな姿勢で市民や観光客にガラスの魅力を伝え、また親方として多くの後進を育てました。小樽では1980年代以降ガラスショップや工房、美術館が相次いで誕生し、「ガラスの街」として全国的に知られるようになりますが、その重要な牽引役を担ったのです。
ガラスの流動性と小樽の風土を感じさせる伸びやかなオブジェ、日本の伝統的な美意識を込めた「源氏物語」シリーズ、さらに使い勝手にも配慮した少量制作の日用品・・・。その制作は多彩かつ独創的です。作品は皇室をはじめ、京都国立近代美術館、アメリカのコーニング・ガラス美術館など国内外の美術館に収蔵されています。
本展は、日本を代表するガラス作家の一人であり、小樽の文化・観光振興における功労者でもある淺原千代治の足跡を一望しようとするものです。
会場:市立小樽美術館2F企画展示室
会期:令和7年7月5日(土)〜9月15日(月祝)
休館日:毎週月曜日(7月21日、8月11日、9月15日を除く)、7月22-23日、8月12-13日
関連事業
淺原千代治 アーティストトーク「吹きガラスの世界」
《出演》淺原千代治 氏(ガラス作家)
《聞き手》苫名 真(市立小樽美術館長)
《日時》7月5日(土) 午前10時から
《会場》市立小樽美術館
《定員》先着50名様(電話予約)
《申込》0134-34-0035(市立小樽美術館)に電話してください。
《料金》観覧料のみ
