おたるからのお知らせ
2014年に開催した「ボードゲームと文学展」では、ゲームの中に組み込まれた「物語」に着目しました。プレイヤーがゲーム内容をより理解するための演出として組み込まれた物語には、例えば童話や冒険活劇、ファンタジー小説や推理小説と共通しているものが多く、文学と親和性が感じられます。
前回の展示から10年が経ち、ボードゲームのルールや遊び方はさらに多様になり、そこに組み込まれる「物語(ストーリー)」もまた豊かなものになっています。今回の展覧会では、同じく「物語」がゲームの根幹として存在するTRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム)」についての展示も行います。
TRPGにおいてプレイヤーはゲームの中で設定された「物語(ストーリー)」の登場人物を演じることになります。ゲームの進行役である「ゲームマスター」と会話をしながらゲームを進行していきますが、ゲーム内の行動の選択肢はボードゲームやビデオゲームと比べて自由であることがTRPGの特徴です。そのため同じゲームでもプレイヤーによって全く異なる展開となり、それがTRPGの魅力のひとつとなっています。
ゲーム自体に組み込まれた「物語(ストーリー)」とは別に、ゲームを遊んだプレイヤー個々人に体験を通して生まれる「物語(ナラティブ」にも展示を通して着目します。その一環としてボードゲーム大会、北海道内で開催されたTRPGに関する取り組みについても紹介します。
会 期:2024年3月16日(土)~5月19日(日)
開 場:市立小樽文学館
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休 館 日:月曜日(4月29日、5月6日を除く)、3月21日(木)、4月30日(火)、5月1日(水)、5月7日(火)~10日(金)
入 館 料:一般300(240)円、高校生・市内70歳以上150(120)円、障がい者・中学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金
