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【小樽通2025夏号】小樽で選ぶ 暮らしを彩る雑貨さがし

2025.06.18

※記事の内容は、配信時の情報に基づきます。 最新情報は、各施設へお問い合わせください。


何気ない日常生活の気分を上げてくれる雑貨・インテリア。
それ、小樽で揃えませんか?

小樽ならではのロケーションや、歴史ある建物で営業していて、ついつい惹かれて入ってしまう…そんな雑貨屋が小樽には多いですよ。

小樽通夏号では編集部の雑貨屋好き女子スタッフが、小樽市内の雑貨屋をリサーチ!今回は「日々の暮らしで使いたいものが買える店」にテーマを絞り、4店をご紹介します。

お店によって品揃えは多種多様です。文房具、服、花、食器、アクセサリーなどなど…。その品揃えの裏側にある店主の想いも取材してきました。

観光で来たときはもちろん、ぜひ普段のお買い物店舗リストに入れてほしいお店です。





旧国鉄手宮線散策路近くのHOKKAIYAさん。

店舗は築100年を超える歴史のある建物を再活用。

店内には可愛らしさに目が惹かれる服と雑貨が並びます。

商品の共通点は「飽きの来ない、長く使えるもの」。天然素材でできているものが多く、あえて流行りの物は置いていないとのこと。洋服は年代問わず着れそうな、さりげない可愛さを感じるデザインです。
また、学生から大人まで幅広い世代が気軽に購入できる価格帯で揃えられているのも嬉しいポイントです。

店長・大塚まさこさん)服が好きだけど、年齢を重ねるにつれ小樽でも札幌でも「買える服が無い」と感じるようになりました。お金を出せは良いものは買えるけど、自分が欲しいと思える服が無いんです。年相応の服も、若すぎるデザインの服も違うなあという感じで。
HOKKAIYAでは、着心地が良い素材で作られていたり、若々しい気持ちになれるデザインの服を選んで置いています。

年に数回、作家さんのPOPUPも開催されるのでInstagramを要チェックです。

また、店舗左側にはクチル花店さんが営業。店名には「花が朽ちるまで楽しむ」という意味込められています。

店舗左側にクチル花店さん。奥はカフェスペース「喫茶小部屋」。

店頭には1輪だけでも様になるような、日常でも使いやすい大きすぎない植物が並びます。店主の山本理沙さんはHOKKAIYAと一緒に寄ってもらい、お花を気軽に持ち帰ってほしいとお話しします。フラワーアレンジメントも受け付けており、取材時もオーダーの対応中でした。

お花には産地が示され、その時期に勢いのあるものが分かるようになっています。
また、観光地ならではのエピソードも。

山本理沙さん)海外のお客様から、小樽旅行中に彼女にプロポーズをしたいから、花束を作ってほしいとメッセージをいただいたことがあります。当日までどうなるか分からない部分がありましたが、それでもお願いしたいと言って来てくれました。嬉しい出来事でしたね。

取材日には南アフリカ産のお花と草も店頭にありました。遠い異国の地の植物が家にあるのを想像すると、それだけで空間が彩られるように感じます。

この白いお花が南アフリカ産です。

気分を前向きにさせてくれるような服、雑貨、そしてお花が揃っていますよ。
周囲に旧手宮線散策路や小樽運河と観光スポットも多いので、小樽の街なか散策と併せて立ち寄りたいお店です。休憩でカフェ利用するのもいいかもしれませんね。

HOKKAIYA 
小樽市色内1-7-9
定休日:木金土日
営業時間:10:00〜17:00
Instagram

クチル花店 
小樽市色内1-7-9 HOKKAIYA内 
営業日:木金土日
営業時間:10:00〜17:00
ホームページ Instagram





十勝の幕別町で営業したのち、8年前に今の場所へ移転しました。

張碓町の海沿いから近い場所に店舗を構えるyukimichiさん。店舗前の道は海までまっすぐと伸び、爽やかさを感じる佇まいです。

訪問時は企画展の開催中で、1階の店内には陶芸家・木工作家・布作家の3人の作品が展示されていました。普段は40人の作家さんによる手作りの陶器やガラス、木工による食器が置かれています。

店主の五十嵐有紀さんににお話をお伺いしました。お店に揃えている器の共通点は日常使いができる器。クラフトフェアや陶器市で縁のあったという全国各地の作家さんの器が並びます。

五十嵐有紀さん)店頭に並んでいる器は実際に料理を盛り付けてみて良いと思ったもの、使ってみて気持ちが豊かになるものを揃えています。2階のカフェでは、お店の器を実際に使ってみる場所として、それぞれの器の口あたりだとかを感じてもらえます。

カフェでは店頭にも置いてある作家さんの器を実際に使うことができます。木のテーブルが置かれ、白い壁に囲まれた空間は時間がゆっくりと流れるようです。

作家さんがひとつひとつ手作りで作った器を持つと、ぬくもりのある質感が伝わってきます。実際に触り、間近で見ることで器の個性にも気がつくことができます。

器を通して顔の見えない作り手の想いが伝わるような、穏やかな温かさを感じるお店です。

個展は月に1回程度開催されており、6月からは寺村光輔さんの陶展が始まります。

張碓、そして銭函エリアといえば洗練された店舗のオープンが続く注目スポット。
気持ちの良い海辺のエリアなので、ドライブで立ち寄りたい場所です。

yukimichi
小樽市張碓町560-24
営業日:土日月火
営業時間:11:00~17:00(喫茶のL.O16:30 月15:30) 
ホームページ Instagram





色内町に店舗を構えるビブレサヴィ・プラスミーユさん。
周辺は洋食屋マンジャーレTAKINAMIさんや、ジャズ喫茶フリーランスさんなど、歴史ある建物を再活用した店舗が多いエリア。

2007年にお店を構え、以前は紙やお茶の問屋だった場所を利用しているこちらのお店。
大きな通りから少しはずれた場所にあり、まるで自分だけが知っている隠れ家のような雰囲気を感じさせます。

名前が印象的なこのお店、「vivre sa vie(ビブレサヴィ)」はフランス語で「好きなように暮らす」という意味だそう。

「自分の気に入ったものをおくと、頑張れる気がするんです。何気ない生活も楽しめます。」
そう語るのは店主である岡本さん。

店内にはインテリア小物、他にも文房具や服が並びます。
服や靴下の素材は綿・麻のものを用い、肌に優しいものをセレクトしているとのこと。

小樽の街並みが好きな岡本さんは、開店する場所を選ぶ際も迷わず小樽を選択したそう。

岡本さん)札幌とはまた違った雰囲気がいいんです。それに加えてこの建物、そして北運河エリアの落ち着いているところが気に入っています。

店内にあるものは、「好きなように暮らす」、それを表現しているものばかりです。
カラフルな靴下や、ユニークな形のキャンドル、家に飾るのもよし、大切な人に送るのもよし、のポストカードなど、日々を彩る商品が並んでいます。
これがあったら頑張れそう、そんなものをここで見つけにいきませんか。

vivre sa vie + mi-yyu 
小樽市色内2丁目4-7
営業日:水木金土日(定休日でも祝日営業)
営業時間:11:00~17:00
Instagram





教会としての役目を終え、2025年4月に新たな門出を迎えた旧カトリック小樽教会住ノ江聖堂。教会内にテナントとしてオープンした店舗のひとつが住架さんです。
オーナーの上葛(かみかつ)直美さんが製作した白樺樹皮を使ったアクセサリーや小さな籠を販売しています。

取材にお伺いした日は、他の作家さんと合同のpop-upが開催されていました。

上葛さんと白樺皮の出会いは、もともと趣味だった写真がきっかけ。写真投稿のSNSで見つけた白樺樹皮のワークショップに参加し、唯一無二の素材の奥深さに魅了されたとのことです。

白樺樹皮のアクセサリー。素材を採った場所や時期、その木によってさまざまな色があるので、それぞれ色が異なります。

上葛直美さん)白樺は100年持つ素材と言われています。自分で購入したものを自分の子どもや孫達に残していくこともできるかもしれません。使い込むにつれ色味も飴色に育っていくので、ご購入いただいたお客さまはみんな育ててくださっています。手触りも良くて、触っててこんなに気持ちが良いのは白樺だけ、と言っている方もいます。

白樺樹皮で作ったペンケースを触らせてもらいましたが、しっとりとしていて皮のような手触り。まるで樹皮のようではなく驚きます!それでいてとても軽い。これで一生ものだというのですから、白樺細工に魅了される気持ちがよく分かります。

小樽市の木は白樺。同じ白樺として、小樽に仲間入りさせてもらいたいな、とおっしゃっていました。

基本的に編んで形にする白樺樹皮作品は、傷んだ部分を差し替えることで修復も可能。シンプルなデザインと丈夫な素材。長く使える作品を、住架さんで見つけてみたくなります。

また、住架さんのお隣には同時期にウスキ呉服店がオープンしました。
店主の臼杵美紀さんには、前身ウェブマガジンである月刊小樽自身2023年8月号で表紙を飾っていただいたことがあります。

取材にお伺いした時は浴衣のお仕立ての時期ということで、清涼感溢れる店構えになっていました。

感性のあるお店が揃う旧カトリック小樽教会住ノ江聖堂。今後の展開も気になります!

住架 
小樽市住ノ江2丁目2-7(駐車場24台)
営業日:土日、時々平日。詳細はInstagramで
営業時間:11:00~16:00
Instagram





今回の取材は小樽在住の女子スタッフで行いました。新生活で必要なものを揃えるため、日常生活で使うものを買うため、商品を見て楽しむため。雑貨屋に行く理由は様々ですが、小樽には小樽ならではの雑貨屋の魅力があります。

編集部のスタッフで今回の取材についての話題が上がります。小樽の雑貨屋の良さってなんだろう?

HOKKAIYAさんの喫茶小部屋。クチル花店さんの緑を身近に感じる、心落ち着く空間です。

アキコ)小樽の雑貨屋は、歴史的建造物を再活用していたり、お店自体が可愛い店舗が多いですよね。

まってぃ)雑貨屋って、何を買うでもなく雑貨を見たり、お店の雰囲気を味わうために行くことが多いです。そういう点では小樽は魅力的なお店が多い!

かな)私も雑貨屋は好きで行くけれど、札幌のお店に行っちゃう。取材をするまで、素敵な雑貨屋さんが小樽にこんなにあるというのを知りませんでした!

アキコ)私も何か買うとなると大型量販店に行きがち。この取材を通してどのお店にどんな品物があるのか知ることができたので、これからは小樽のお店で買いたいな。

かな)小樽に買いたいものが売っている雑貨屋さんがある、というのを知っていれば小樽でのお買い物を楽しんでくれる人が増えるはず。この記事を読んでぜひたくさんの人に小樽の雑貨屋さんの魅力を知ってほしいです。



ライター・小樽通編集部 アキコ
小樽歴5年、アラサー港町OL。とても可愛い1歳の娘がいます。カメラロールはほぼ娘、たまに甘くて美味しいものと山。

ライター・小樽通編集部 かな
小樽市出身。自然の中でも特に海が大好きです。カフェ巡りをしたり、洋服やコスメを見て過ごすのが楽しみのひとつ。音楽はジャンルを問わず広く浅く聴くタイプです。
実家の猫が私の癒しであり、生きがいです。いないと本当にダメなんです。

写真・小樽通編集部 まってぃ
札幌生まれの小樽育ち。趣味は推し事(推し活)。人、モノ、かっぱ、なんでも推します。推し活が発展して、楽器、写真、旅行も趣味に。もちろん小樽のことも強めに推しています。

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2025年6月20日(金)17:00配信予定

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