おたるからのお知らせ

ミニ企画展「小樽朗読友の会50周年記念展」

2022.05.02

視覚障がい者のために本などを読み上げて録音するボランティア団体「小樽朗読友の会」が昭和47(1972)年に活動を始めて、令和4(2022)年で50年目となる。
小樽市点字図書館に協力してこれまで朗読してきた本は約6,000冊。一般図書だけではなく新聞や『広報おたる』の記事の録音も手がけ、登録した利用者にCDやホームページで届けている。
朗読・録音・校正から利用者に届けるまでの作業工程や機材などはほとんど知られていないが、15周年記念事業として行った『小林多喜二全集』(全7巻)の録音はカセットテープ99巻に及び、20周年事業として行った『伊藤整全集』(全24巻)に至ってはカセットテープ549巻、朗読者・校正者延べ100人以上という10年がかりの大事業となった。
平成18(2006)年から平成25(2013)年まで毎月1回、計73回150点以上の作品を会員交代で朗読していただいた『大人のための読み聞かせ・名作の時間』など、文学館とも関係の深い「小樽朗読友の会」の50年の足どりを追い、作業の工程、朗読された原本や、技術の進歩に従って変化した使用機材、今後の展望などをご紹介します。
 
【会期】2022年4月29日(金祝)~6月12日(日)
【会場】市立小樽文学館2階無料展示スペース
 
【関連イベント】
小樽朗読友の会会員による「大人のための読み聞かせ」
日時:5月7日(土)、6月5日(日) 14:00~15:00
会場:文学館1階研修室
定員:30人
料金:無料
申込:文学館電話(0134-32-2388)にて
【プログラム】
▶5月7日(土)
伊藤礼著『狸ビール』より(朗読:國分洋子)
松村友視著『海猫屋の客』より(朗読:厚谷恵)
▶6月5日(日)
小林多喜二著『蟹工船』より(朗読:金沢晃)
井上こみち著『林檎の好きなアーサー 北海道の盲導犬たち』より(朗読:松浪啓子)